湖が、
静かになる頃。

夏が終わると、
北海道の湖から少しずつ人の気配が引いていきます。

朝の霧。
森から聞こえる鳥の声。
水面に落ちる雨。
温泉から立ち上る湯気。

絶景を見に行くのではなく、
何も起きない湖の時間を過ごしてみる。

9月後半から10月。
阿寒、摩周、屈斜路。
夏が終わった湖の静けさに泊まる、5つの宿を選びました。

AFTER SUMMER LEAVES THE LAKE

湖を見るのではなく、
湖の時間に入ってみる。

夏の湖には、船があり、人がいて、光があります。

その季節が過ぎると、同じ場所なのに聞こえる音が変わります。

風で水面が揺れる音。
森の葉が擦れる音。
温泉の湯が流れる音。
夜になると、それさえ遠くなる。

何を見るかより、
何もない時間をどこで過ごすか。

それが今回の宿選びです。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、湖、森、温泉、霧、星空、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR WAYS TO HEAR THE LAKE

静かな湖を味わう、4つの時間

MIST|朝、湖と森の境界が消える時間

WATER|風や光で変わる水面を眺める

STEAM|冷たい空気の中で温泉の湯気を見る

DARK|町の明かりを離れ、夜を暗いまま過ごす

01 / MORNING ON LAKE AKAN

阿寒湖温泉 あかん鶴雅別荘鄙の座

朝の湖を、
温泉から眺める。

最初は、阿寒湖のすぐそばへ。

全室に温泉露天風呂を備え、一部の客室は阿寒湖に面しています。

ここで欲しいのは、湖を巡る忙しい一日ではありません。

朝起きて湯に入り、水面を見る。霧があれば霧を見る。晴れていれば、光が湖を横切っていくのを眺める。湖の変化を部屋の中から待つ滞在です。

LAKE|阿寒湖畔

BATH|全室温泉露天風呂付き

MORNING|部屋で待つ、湖の朝

この宿の決め手|湖へ出かけなくても、湖の一日が部屋までやってくる

 

02 / FOLLOW THE WATER INTO THE FOREST

ラビスタ阿寒川(共立リゾート)

湖を離れて、
川の音に泊まる。

阿寒湖から森の中へ入ると、水の景色は湖から川へ変わります。

宿のそばを流れる阿寒川。客室には温泉の展望風呂があり、大浴場では川辺から湧く自家源泉に浸かれます。

湖のような大きな景色はありません。その代わり、聞こえるのは水の流れと森の音。第二章までの「見る北海道」から、少しずつ「聞く北海道」へ移っていきます。

RIVER|阿寒川

FOREST|水と森に囲まれる滞在

BATH|川辺から湧く自家源泉

この宿の決め手|大きな湖の静けさを、川の音へつなげられる

 

03 / THE DARK SIDE OF MASHU

ぽらりす

摩周では、
夜の暗さに泊まる。

摩周湖の旅で、もうひとつ見たいのが夜です。

弟子屈の自然の中にある小さなペンション「ぽらりす」は、周囲の光が少なく、晴れた夜には星空観察を楽しめる宿。

夏より夜が長くなっていく秋は、湖を見た一日を星空で終えるのに似合います。

翌朝、まだ観光客の少ない時間に摩周湖へ向かう。夜と朝の間まで、旅の一部にしてみます。

DARK|光害の少ない夜

STAR|晴れた夜の星空観察

MORNING|朝の摩周湖へ向かう拠点

この宿の決め手|摩周の旅を、湖だけではなく夜の暗さまで広げられる

 

04 / STEAM FROM THE EARTH

お宿欣喜湯 別邸 すいかずら

霧の次は、
地面から上がる湯気を見る。

摩周湖と屈斜路湖の間にある川湯温泉へ。

ここでは水は、湖でも川でもなく温泉になります。

硫黄山を泉源とする強酸性の湯。宿のリビングカフェからは、木々に囲まれた温泉川を眺められます。

外の空気が冷たくなり始める秋は、温泉の湯気が少しうれしくなる季節。静かな湖の旅に、「地面が生きている時間」を挟みます。

STEAM|川湯温泉

EARTH|硫黄山を泉源とする湯

FOREST|温泉川と木々を眺める時間

この宿の決め手|湖の静けさの途中で、火山がつくる温泉の時間に入れる

 

05 / WAIT FOR THE LAKE TO MOVE

屈斜路プリンスホテル

最後はもう一度、
大きな湖の前へ。

旅の最後は、屈斜路湖のほとり。

客室はすべて湖面側。朝になれば、窓の向こうに大きな水面が広がります。

晴れた日も、曇った日も、霧の日も、それぞれでいい。

湖を「きれいに見る」ことを目的にせず、風が吹くまで、水面が変わるまで、ただ待ってみる。三部作の最後は、何もしない時間で終わります。

LAKE|屈斜路湖畔

VIEW|全室湖面側

MORNING|湖が動き出すまで待つ朝

この宿の決め手|三部作の最後を、大きな湖の前で何もせず終えられる

 

CHOOSE YOUR SILENCE

どの静けさに、泊まる?

あかん鶴雅別荘鄙の座
温泉に入りながら、阿寒湖の朝を待つ。

ラビスタ阿寒川
湖を離れ、川と森の音を聞く。

ぽらりす
摩周の夜を、暗いまま過ごす。

お宿欣喜湯 別邸 すいかずら
川湯温泉で、地面から上がる湯気を見る。

屈斜路プリンスホテル
最後は大きな湖の前で、何もしない。

WHEN THE LAKE GETS QUIET

夏が終わると、
湖に時間が戻ってくる。

第一章では、畑が秋になるところを見ました。

第二章では、秋が山を下りてくるところを追いかけました。

そして最後は、その季節が湖と森の中へ入っていくところへ。

朝霧を見る。
川の音を聞く。
温泉に入る。
夜空を見上げる。

湖が、静かになる頃。
北海道三部作を、ここで終わります。

※霧、星空、紅葉などの自然現象は、天候や時期によって見られない場合があります。各施設の営業状況、温泉・アクティビティの提供内容、道路・交通情報とあわせて、出発前に最新情報をご確認ください。