デンマークデザイン。 | ゆるーい建築家のゆるーい日常。

ゆるーい建築家のゆるーい日常。

ストレスのない生き方を実践した結果。
物事に執着せず、形に執着せず、群れず、媚びず、礼すべき相手にはとことん尽くす。という生き方を日々過ごしています。
よかったら覗いていってくださいね。


      ▲市庁舎ホール▲



コペンハーゲン市内の中心にある市庁舎。

およそ100年の歴史があるこの建物は

レンガで覆われたクラシカルな雰囲気。

建物中央には大きなホールがあり、見上げると

天窓まわりには木組みの装飾。

一見、日本の寺院建築の木組みのよう。

おそらく、バイキング時代へのオマージュなのだと思う。

当初、この建物の価値をあまり重視していなかった私たちは

建物に入り、中を歩くほどにそのすばらしさに釘付けになってしまった。

ひとつひとつの装飾、質感、そしてこういうものと

ルイスポールセンの照明器具のコントラスト。

なんとすばらしい文化の蓄積だろう、と。








      ▲工芸博物館にて▲


市庁舎から少し行ったところにあるのが、工芸博物館

ここもコペンハーゲンカードで入館できるので、

バスを乗り継いでいけばアクセスも容易。

ここは、名作家具にはじまり、デンマークをはじめヨーロッパ~世界の

工芸の歴史を概観できるすばらしい場所。

ちなみにここのレストラン、とても美味。

デンマークらしい料理を勧めてもらい

伝統料理、セロリのスープを。

もう一品はスパニッシュ風のオムレツ(だったかな)を頂きました。

このレストラン、夏場は中庭にテラスも出るようです。





  ▲ベルビュービーチにて▲



市内から電車で20分ほどの場所にある

ベルビュー・ビーチ。

最寄り駅はKlampenborg駅。エストーを使うのが便利。

この場所、建築家アルネ・ヤコブセンによる作品群で知られている。

駅を降りて線路を越えると程なくして海際の道路に出る。


そこはもう、、、


ベルビューシアター、ベラヴィスタ集合住宅、レストランヤコブセン、それにビーチ。

1930年代がそのまま息づく世界。懐かしさや憧れではなく、そこには居心地のよい

生活が脈々と続いているように感じた。

1930年代といえば、パリの万国博ではじめて日本のモダニズム建築が評価され、

本当の意味で日本の近代建築が開花した時代。

その後日本で作られてきた数々の名建築は、今どうなっているのだろう。

投資、資産運用、、、こういう消えていく価値のために、いかにたくさんの文化遺産

が消えてしまっていることか。


ベラヴィスタに住んでいる老紳士とした立ち話。

浮き足立った自分の国を身にしみて感じた。





さて、わたしたちは本当の意味で「豊か」なのだろうか。。。



・デンマーク、スカンジナビア観光公式サイト

・コペンハーゲン交通機関(コペンハーゲンカード)

・エストー路線図

・コペンハーゲン市内バス系統図 (詳しい印刷物はホテルなどで入手がベスト)

※コペンハーゲン市内はバスの移動がとても便利。ただしアナウンスはないので路線図を入手して常に停まったバス停をチェックする必要あり(電車、エストーともに)。