二人のハンター、零と樽に出会ったジャギ夫。
「樽さん?クルペッコはどんなモンスターなんですか?」
「翼が硬い以外は大したことないよ。あとは、火打石攻撃も気をつけて」
「わかりました!」
初めてのパーティー狩り。わくわくすると同時に役に立てるか不安で仕方がない。
キャンプ地に着いた僕は早速偵察に向かった。
そして見つけた色鮮やかな鳥竜種モンスター、クルペッコ。
発見されながらも樽さんにそれを伝えようとしたところで、クルペッコが何やら鳴き声を上げていることに気づく。
「鳴き声……」
「ちっ!呼ばれたか!気をつけて!くるよ!」
「え?来るって何が……」
そして、徐々に近づいてくる羽ばたきの音。巨大な影。
着地と同時に咆哮を轟かせる緑色のモンスター。
「飛竜!!?」
「リオレイアか……慣れてない大剣ではあまり相手したくないんだけど……」
クルペッコの声によって呼び出された飛竜、リオレイア。
圧倒的な存在感に僕は思わず逃げ腰になっていた。
「ひ、飛竜なんて……勝てるわけが……」
「いや、リオレイアは大したことないよ……たぶん」
「た、たぶんってなんですか!?」
「たぶん」
慣れているのかそこまで焦らない樽さんとは対照的に僕は戦意を喪失しかけていた。
ドスジャギィともアオアシラとも違う王者の風格。
…………でも、ここで逃げるわけにはいかない!
「たとえ火力にならなくても囮ぐらいにはなれる!」
「その意気だよ!よしいこう!」
そして、クルペッコ&リオレイアとの戦いが始まった。
終始圧倒される僕とは正反対に慣れた様子で大剣の一撃を与えていく樽さん。
僕も無理はせずにクルペッコなどの隙をついて盾で殴ってスタミナを奪っていく。
「グォオオオオオオオオ!!!!」
「くっ!?」
リオレイアの怒りの咆哮をなんとか盾で防ぐが、そのまま後ろへのけぞってしまう。
なんとか体勢を立て直し、すぐに横へ転がってリオレイアの突進を回避する。
起き上った僕がまず見たのは、ニヤリと笑みを浮かべている樽さんだった。
「いっけぇえええええ!!」
ズシャンッ!!
大剣を思い切りリオレイアの尻尾にたたきつける。
そして、宙を舞うリオレイアの力強い尻尾。
「ギャォオオオオ!!?」
「ジャギ夫!いけ!」
「は、はいっ!」
その一瞬の隙を逃さずにリオレイアへと斬りかかる。
無我夢中での連続攻撃によって、リオレイアががくりと膝を折った。
「おらぁああああ!!」
そして、残ったクルペッコも樽さんの溜め切りによって力尽きた。
僕たちはクエストをクリアしたのだ。
「や、やった……倒した……倒したんだ!!」
「おめでと!それじゃ、港に帰ろうか?」
軽く拍手してから帰り仕度をはじめる樽さんに声をかける。
そしてそのまま樽さんの前に両膝をついた。
「一つだけ……お願いしたいことがあるんです……」
「な、なに?改まって……」
僕は大きく息を吸うと、その一言を告げた。
「僕を弟子にしてください!」
次回、弱小ハンタージャギ夫 第四話 海に棲む竜



