旅人 佐藤 薫の気ままな旅ブログ

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  旅人・佐藤 薫が、恋愛、人生、旅の魅力、お金、生き方について言いたい放題語ってます。

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それにしても北海道は広い!
道はまっすぐで信号までの距離が長い!

そして、なんと言っても涼しい!
いや、寒いと言ったほうが正解かもしれない。

写真を見ていただいてもわかる通り、7月18日で、
革ジャンを着ている。

バイクに乗っている間は寒いくらいだ。

ところが、バイクを降りると状況は一変する。
そう。ライダー以外の観光客は「半袖」。

Tシャツ一枚の人もいる。
ラベンダーソフトを売っていたお姉さんも半袖だ。

一般の観光客は北海道も「暑い」と感じていて、
僕らライダーは「寒い」と感じている。

これは本州ではありえない光景で、このギャップが
面白かった。

ラベンダー畑の駐車場で、他のライダーたちと
談笑していると、腹が減ってきた。

その中の一人が、

「これから<フォーシーズン>に行くんだけど、一緒に行きます?」

と言った。


聞くと、その店は現在でいう「デカ盛り」のお店らしく、
そこのハンバーグランチが凄いのだという。

こうした出会いも、旅ならではだから、僕たちはその
「フォーシーズン」という店に向かうことにした。

みんなそれぞれ一人で来ていたライダーなのに、
その場で仲良くなって結局5人で食べに行った。

で、その時に出てきたハンバーグランチがコレ。
↓↓↓↓
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現在のデカ盛りの映像を見慣れた人には、
これでもいささか物足りないかもしれないけど、

’92年当時は、これには驚いた。

目玉焼きの黄身が、まるでウズラの卵のようだ。

でも、これ、れっきとしたニワトリの卵。
隣のカメラのフィルムの大きさから想像してほしい。

(デジカメ全盛の今となっては、フィルムの大きさすらわからないかもしれないが。)


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テントを張った後、ラベンダー畑を目指す。

富良野にはいくつかのラベンダー畑が点在していた。
一番有名なのは、テレビなどにも時々登場する
「ファーム冨田」だろう。

この日の天候は「くもり」。


この夏の北海道は、全体的に「くもり」や「雨」が
多かった。


いったいどこのどいつだ!
北海道には梅雨がないと言ったのは!



そう言いたくなるほど、まるで梅雨のような
ぐずついた天気が続いた。


それはさておき、とにもかくにもラベンダーだ。
曇り空ではあったが、初めて生で見るラベンダーは、
きれいな紫色の花を僕に見せてくれた。

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ラベンダーと僕


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ラベンダー畑でソフトクリームを売っていた、かわいいお姉さんとツーショット。
(このお姉さんも、今はアラフォーになってるんだろうなぁ~)


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ついで(?)と言っては失礼だが、お姉さんの隣にいたおばちゃんと。


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7月18日、早朝。

フェリーの中で、バイクに荷物を乗せ、上陸を待つ。
気分はハイテンション!

ゲートが開くと、僕は北の大地へと愛車を走らせた。
待ちに待った小樽上陸。

本来なら、小樽観光からスタートするのが普通なんだろう
けど、今回の旅は、余計な地図や、ガイドブックも持たない
あてのない旅。

焦る必要は全くない。

僕は真っ先に富良野へ向かった。
特別にこれと言った理由はないんだけど、
富良野のラベンダーをこの目で見てみたかった。


国道275号で札幌を抜け、滝川で国道38号を右折、
富良野を目指す。

度々触れているけど、実を言うと僕が北海道に
上陸するのはこの時が2度目だ。

初めて北海道に来たのは、
僕が宮城県石巻高等学校の定時制課程に
在籍していた頃。

4年生の時に修学旅行で道南、道央ルートを回った。

その時は青函トンネルを抜けて列車で上陸したけど、
こうしてフェリーで海を渡って上陸するとなんとも感慨深い。

途中、札幌の街をすんなりスルーしたのは、
修学旅行の時に一度訪ねているから。

富良野に向かう途中、すれ違うライダーたちと
「ピースサイン」を交わした。

これは、北海道ならではの独特の風習。

ここでは、見知らぬツーリングライダー同士が、
「ピースサイン」の交換をするというのが、
当たり前の光景だ。

すれ違うライダー全員が、全く面識のない
僕に向かって「ピース」をしてくれる。

もちろん、僕も「ピース」とやって、返す。

それが、なんとも新鮮で、楽しかった。
こんなこと本州じゃ絶対にありえない。



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さて、そうして走り出したのはいいけど、
この時の僕の地図は、北海道全体が見開きで見られる程度の、
本当に大雑把な地図のみだった。

だから、観光名所に行くには、誰かに話しかけて
聞くしかない。

人見知りで、人に話しかけるのが苦手な僕が、
誰かに話しかけなければならない・・・というのは
最初は苦痛でしかたがなかった。

でも、それを治すための旅でもあるのだし、
どうせ、「旅の恥はかき捨て」なのだから・・・と、開き直った。

すぐに聞いたのは、富良野での宿のこと。
宿といってもキャンプ場の情報だけど。

富良野にキャンプ場があるのか?料金はいくらなのか?
全く事前の情報を把握していなかった僕は、聞きまくった。

初日は、富良野でキャンプをすることにした。
早々にテントを張り、富良野観光に出る。

といっても、目的はラベンダーだ。

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夕日を堪能した後は、翌日に備えて早めに寝る準備をする。
なんと言っても、翌朝4:30には小樽に着く。
すぐに夕食をすませ、風呂に入った。

フェリーの風呂はこの時が初体験だ。
以前、修学旅行で北海道に行ったとき、
帰りはフェリーで帰ってきたんだけど、

この時は船酔いが酷く、風呂どころではなかった。
風呂に入ってみてわかったけど、本当に夏の日本海は
穏やかで船はほとんど揺れない。

吐きそうで甲板に出て寒さに震えていた
修学旅行の時の夏の太平洋とは大違いだ。

おかげでぐっすり寝ることができた。
翌朝、船内放送で目が覚めると、船は小樽港に
近づいていた。

まだ夜明け前の朝焼けの時間帯だった。
早速甲板に出て、記念撮影。

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いよいよ、北の大地へ上陸だ。

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小樽への船旅は約18時間。

一見優雅に見える船の旅だけど、
僕の船室は一番安い「2等船室」。


12畳くらいのスペースのブロックが
いくつかあり、そこに毛布と枕が置かれただけの

「雑魚寝」の部屋だ。

新日本海フェリーは、当時、2等客室とバイクの輸送費込で、
新潟~小樽間は、1万円を切る料金だった。

僕と同じように、長く、小予算でのんびり旅をしたいなら、
この2等船室を利用するとがいいと思う。

とにかく、旅の資金を安く抑える事が出来るからね。

で、その二等客室の中には女性の一人旅のライダーもいて、その子が
普通に雑魚寝の部屋にいることに少々驚いたけど、

後に知る、北海道には一人でやってくる女性ライダーが
驚くほどたくさんいるという事実を、この時はまだ知らなかった。

北海道へツーリングに行くのであれば、なんと言っても
「一人旅」がいい。

もちろん、仲間同士で行くのも楽しいと思うけど、一人で行けば、
本当にたくさんの、全国の仲間と友達になれる。

内地(本州)で一人でツーリングをしても、話しかけられることは
ほとんどないし、ライダー同士で友達になることなどほとんどないけど

北海道では、なぜか「一人旅同士」が簡単に友達になれる。
実に不思議だ。

こうして、北海道に渡る前のフェリーの中で、すでに
友達ができるのだから。

僕は、これがあるから北海道ツーリングはやめられない
と思っている。

本当に素敵なところだよね。

そうこうしているうちに、夕暮れが近づいてきた。
果して、きれいな夕日は見られるのか?
外は雲が出てきている。

せっかくの日本海の船旅。
なんとか姿を見せて欲しい。

僕は甲板に上り、日が暮れるのを待った。

そこへ日本海へと沈む太陽が現れた。
美しい夕日だ。

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当時の写真では伝わりにくいんだけど、本当にきれいな
夕日だった。

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新潟港に着くと、僕と同じように北海道へ向かうライダー、
通称「みつばち族」がたくさん来ていた。

みんな初対面だというのに、以前からの知り合いのように
フランクに話しかけてくる。

「何日滞在するんですか?」
「どっち方面に行くんですか?」

と、話しかけてくるので、僕も

「いや~、何日滞在するかもどっち方面に
行くのかも全く決めてないんですよ~。」

「ただ、富良野のラベンダー畑は真っ先に
行ってみたいですね。」

などと答えていた。

そんな他愛もない会話をするうちに、
フェリーに乗り込む時間になった。

新潟から出航する新日本海フェリーは
この旅の帰りに利用した太平洋フェリーとは違い、

バイクの荷物を全部降ろさなければならない。

正直、その点は不便に感じたんだけど、実はそれ以上に、
このフェリーには「価値」があった。

それは「沈む夕日」だ。

当たり前だけど、太陽は西に沈むわけだから、フェリーの上から
日本海に沈む夕日が見られる。

僕は宮城県の石巻出身だから、海から太陽が昇る光景には
見慣れているけれど、海に太陽が沈む姿はめったに見られない。

幸いこの日は晴天。

美しい夕日を期待して心が躍った。

出航の時間が近づくと、僕は一番下の二等客室から、甲板に上がった。
いよいよ、これから僕の「旅」、北の大地への旅が始まるのだ。

出航の時間から遅れること5分。
旅の始まりを告げる船は、ゆっくりと港を出た。

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その夜、荷物をまとめると僕は愛車「ジール」のエンジンに火を入れた。
日付は7月16日深夜。目指す行先は「新潟港」。

小樽行きのフェリーに乗るためだ。
北海道に渡る方法として、手段は3つあった。

一つは、飛行機でバイクごと行くプラン。
もう一つは、ブルートレインにバイクを積んで一緒に行くプラン。
最後はフェリーで行くプランだ。

僕が行くのは2泊3日のような短い「旅行」ではなく、
時間に追われる必要がない自由気ままな「旅」。

僕は「旅行」と「旅」は全くの別物だと思っている。
ある人が言っていたけど、旅行は帰る予定を決めて行くもので、
旅は帰る予定を決めずに行くものだというのだから、

やっぱり違うものだと思う。

その「旅」に行く手段としては、飛行機で行くのは情緒がない、
と思ったし、時間に追われているようで嫌だった。

もっとも、当時は「料金」がかなり高かったので、
資金的にゆとりもなかったんだけど。

列車で行くのは情緒があっていいが、到着時間と函館着という
不便さを考えると、あまりいい移動方法ではない。

残るは、フェリーでの移動だけど、なぜ、苫小牧行きのフェリー
が出ている「大洗」ではなく、新潟を目指したのか?

もちろん、それには理由がある。

理由の一つは、夏の太平洋は波が荒いということ。

僕は、高校の修学旅行の帰り、苫小牧から
仙台までのフェリーに乗ったことがあるんだけど、
すぐに船酔いをして船旅どころではなかった苦い経験がある。

その点、夏の日本海は波が穏やかで、船が揺れることは
ほとんどないと聞いた。

それに、新潟から小樽のルートならば、朝の10:30時頃に
出航し、翌朝の5時前には小樽に着くという。

しかも、フェリー代も太平洋ルートよりも5000円近く安い。

これはいい!と思った。

北海道に上陸後、すぐにテントを張らなければならない
ようでは、フェリーで来た意味がないと思う。

でも、新潟から小樽のルートなら、上陸後、1日時間を有効に使える。
僕は一路、新潟港へと向かった。

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はじめまして。
佐藤 薫です。

今日から僕の旅の軌跡をこのブログで紹介していきます。

最初の旅は、僕が22歳の時に体験した「北海道ツーリング」
から、話していきたいと思います。

なぜ、北海道にバイクでツーリングに出かけようと思ったのか?
それは、それまでの僕の内向的な性格を案じてくれた友達から、

友:「薫、北海道にツーリングに行ってみたらどうだ?」

と言われたのがきっかけでした。

私:「なんで?」

と答える僕に彼はこう続けました。

友:「それは北海道に行けばわかるから、とにかく行ってこい。」

なんでも、北海道に行けば「人間を好きになる」らしく、人と話すことが
嫌いじゃなくなるのだそうです。

人と話すことがあまり好きではなく、自分の殻に閉じこもっていた僕は、
半信半疑でしたが、とりあえず、その友達の言う通りにしてみようと思いました。

そうして、22歳の時、初めての北海道ツーリングに旅立ったわけです。

その時の友達からの助言は・・・

「薫、絶対に一人で行けよ。そんで、地図は大まかなものだけもって、
観光案内やガイドブックの類は持って行っちゃだめだぞ。」

というものでした。

そうすれば、お勧めスポットなどは嫌でも「人に聞いていくしかないから」
だそうです。

自分から話しかけるのが苦手だった僕にとっては、今考えたら
とんでもない荒療治でしたね。

と、いうことで、次回から当時の日記を振り返りながら、
僕の旅を物語風にレポートしていきます。

よかったらコメント残していってくださいね。

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石廊崎でありえないマッチングのカップルを見た後は、
マーガレットラインを通って、菜の花畑に向かう。

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ミヤコのGSX-R。あいかわらずデカイ。

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ここで、ジュースの買出しを賭けて、ジュース杯じゃんけんを敢行。

結果は、車掌とタキさんの負けで、買出し班に決定!


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これは面白かった。


この当時、まだジュースは110円で、みんな110円を
渡したんだけど、ここでは全部150円で売られてて・・・


残りは全部、車掌のおごり。


その後、石部温泉に立ち寄り、またしても露天風呂入浴。
ここも、脱衣所丸見えで、ミヤコは一人悪戦苦闘。

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湯上り、記念撮影。

その後、国道136号線を延々と沼津インターを目指して走る。
すり抜けで80キロは出していたので、ミヤコも唖然としていた。

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確かに、途中でおばあちゃんが出てきたら、トムとジェリー状態に
なるだろうね。(笑)


しかも、このすり抜けが後で惨事を生んだのだから、
笑い事じゃないんだけど。


前年同様、沼津インターに程近いセブンイレブンで
ミヤコを見送る前の最終記念撮影。


今年参加しなかったメンバー、特にホソイへの
熱いメッセージを込めて、


「来いよな!!」


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ここで、ミヤコと別れて、東へ向かう組は前年同様246号を目指すのだが・・・

その途中、なんと、車掌が
「事故」に遭ってしまった
のだ。

僕が先頭を走っていて、すり抜けで飛ばしすぎたせいで、伊藤ちゃん以外の
みんなが見えなくなってしまったんだけど、


僕と伊藤ちゃんは、ガソリンスタンドで給油しながらみんなを待っていた。


そうしたら、僕らに必死に追いつこうとしている車掌が、僕らに気づかずに
そのまま行ってしまった。


そこで、渋滞の中をすり抜けで直進するライダー、車掌と、
反対車線から右折しようとしていた車が衝突してしまった。


右折してきた車は、いわゆる「サンキュー事故」というやつで、
こちらがわの車線の車が、渋滞で右折車に譲ってやったらしいんだけど、


そのわきからバイクが出てくるかもしれない、という
「かもしれない運転」を怠っていたんだね。


車掌は足を骨折してすぐに救急車で運ばれた。
僕が一応、このツーリングの責任者だったから、病院まで付き添って
いったんだけど、


車掌は、モトパンも靴も切らないと動かせないくらい痛がっていた。
僕は、自分を責めたよね。


「ああ、俺が飛ばさなければよかったんだ」って。
僕らを見失ってしまったから、車掌は焦ってしまったんだろうなぁ。



だから、車掌に詫びたよ。



でもね・・・・・



車掌の奴、この時に入院した先の「看護婦」と結婚しやがったんだぜ。
って、ことは、俺、やっぱり「いいこと」したんじゃないの?(笑)


「お前、どうやって看護婦口説いたんだよ!」見たいな感じ?
俺、またしても、恋のキューピットになったんじゃん。(笑)



それで、しばらくして「後は私たちが看護をします。」
と看護婦さんたちに言われたから、僕はその場を後にして、


みんなのところに戻った。


みんなも心配して待っててくれてね。
とりあえず、命になんの別状もなかったからよかった。


けど、この事故をきっかけに、車掌はバイクを降りてしまったんだよね。
それが残念だった。


それで、自宅に帰ってからミヤコに報告した。

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僕:「車掌が右直事故に巻き込まれちゃって・・・・」

ミヤコ:「うそーーー!!」

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この車掌とも、お互い41歳になった今も、
相変わらず「ダチ」だ。