今宵は『シンプルアップルパイ』・・
私は生リンゴアレルギーで生で食すとノドがイガラッポくなり、火を通すことで食べることができる体質です。ちなみにリンゴの種は有毒で気を付けましょう。そんな中、日曜日ということで、アップルパイを作ってくれました。アップルパイといえばアメリカの国民的スイーツとして広く知られていますが、そのルーツはイギリスにあります。14世紀ごろに記された最古のアップルパイのレシピがイギリスに残されており、当時は砂糖の入手が難しかったため、リンゴの他にイチジクやレーズン、洋ナシなどを使用した甘さ控えめのパイでした。
アップルパイはその後、オランダ、フランス、イタリア、ドイツなどヨーロッパ各国に広まり、最終的にアメリカに伝わりました。アメリカの開拓時代にリンゴの栽培が始まったことをきっかけに、アップルパイはアメリカ全土で親しまれることになり、感謝祭やクリスマスなどの祝日には欠かせないデザートとなりました。アメリカのアップルパイは、生のリンゴや甘く煮たリンゴをパイ生地で包み、オーブンで焼き上げるのが一般的です。そのサクサクとしたパイ生地ととろりとした甘酸っぱいリンゴのコントラストが特徴で、老若男女問わず幅広い世代に親しまれています。
国ごとに異なるアップルパイの作り方や味わいも魅力の一つです。アメリカやイギリスのアップルパイは、ザクザクとした食感に仕上がる練りパイを使用しますが、日本やフランスでは折りパイを使い、サクッとした軽い食感に仕上げます。リンゴの味付けも多様で、アメリカではシナモンやナツメグなどのスパイスがよく使われ、イギリスではスパイスに加え、ブラックベリーやチーズを加えることもあります。オランダではケーキ型にパイ生地を敷き、リンゴをたっぷり敷き詰めて焼く「ダッチアップルパイ」が主流で、アップルタルトとも呼ばれています。
これらの違いは、各国の食文化や好みによって進化してきた結果であり、世界中で多様な形で愛されているアップルパイの魅力をさらに引き立てています。