熊野古道 伊勢路

旅データ;

◆場所:熊野古道 伊勢路
◆いつ:2006年10月8日~9日
◆人数:2人
◆交通手段:電車&バス


季節が抜群の10月連休、どこか気持ちのいい場所にでかけない
手はないと場所を吟味。候補に挙がったのは淡路島、四国、
十津川、そして熊野だった。
熊野古道予習にあるように以前大辺路と中辺路は歩いたことが
ある。高野山も良く行く。個人的には伊勢神宮に行きたかった。
で、つい、伊勢に目が行く。同行人が伊勢には行ったばかりだと言う。
ならば伊勢路にしようということは簡単に決まったが、
一口に伊勢路と言えど、ものすごい数のコースがある。
どこも魅力的で一体どこがいいのかさっぱりで全く決まらなかった。

お互いそこまで詳細に調べる時間もなく、困った私は掲示板に
質問を書き込んだ。そうするとすぐに今回周る峠をお勧めして

下さる書き込みがあったのでエイヤーとそれに決めてしまう。


これが非常によかった。行き当たりばったりでかなりいいように

なった今回の旅。是非皆さんの参考になればと思い、いつもの

ように詳細に記載していきたい。


◆待ち合わせ

行き方を色々と検証した結果、松坂経由の列車で行くのが

時間的にも金額的にもベストであることが判明した。

しかし、松坂から目的駅である相賀までの本数が劇的に少ない。

11:26相賀着を逃すと次は15時台到着の列車しかない

。迷わず待ち合わせを相賀11:26に決めた。

私は大阪から、友人は京都からなので若干電車が異なる。

集合は現地にした。


・・・・・・・ところが、・・・・


意気揚々と地下鉄に乗っている時、友人から怒涛の電話。


「えっ?まさか寝過ごした?」


と一瞬こわばりながら電話に出る。


電話は松坂行きの特急が既に満席で乗れない。

それに乗らねば松坂から相賀行き11:26に間に合わない、


どうしよう!!


という非常にあせった電話だった。


心中お察しする。


とにかく、私は上本町から近鉄特急で行くつもりだったので

近鉄乗り場で確認してから再度電話すると言って電話を切る。

その間、友人は気が気でなかったに違いない。

上本の近鉄がどれほど遠く感じられたことか・・・。


案の定、松阪行きの特急は売り切れていた。


早速友人に連絡する。なんとなく調査段階でバスが松阪から

走っていたような気がしたので友人に「とりあえず松阪まで一番

早くいける方法でお互い行こう」と伝える。

次の特急、友人と電話で喋っているうちに売り切れた。

と思ったら売り切れた原因が友人だった。


その次の特急も既に万席とのことで仕方ないので急行で松阪へ

向かうことになった。こんなに混んでいると思わなかった。


何故かメキシコ人軍団に囲まれ、強すぎる香水にむせながら

本を読んでいた。おしりが痛い・・・と思い出したところで松阪到着。


早速友人に連絡する。友人は切符も渡さず何故か外に出て旅行会社にいた。

旅行会社で観光バス等の案内を聞いていた。

私はさっさと改札からでて三重交通のバスチケット売り場を見つけた。


うむ、予想通り、


これで予定している古道に辿り着けそうだ。旅行会社で友人に合流し、

三重交通へ戻る。馬越峠には確か「鷲毛」とかいうところで降りればいいといわれた。

次のバスが12:55.せっかく松阪にいるので松阪牛でも食べようということになった。

が松阪で降りることは想定していなかったので情報がない。

目に留まった観光案内所で「松阪牛のおいしいところを教えてくれ」と資料を見せてもらう。

お肉の食べれる店が詳しく載ったMAPをもらう。

友人がおいしいと言った店は8000円~だったので辞めた。

リーズナブルに食べれそうな店をチョイスし、歩く。


「まるしげ」だったか?二人で牛鍋を食べた。すきやきのような味付け。

美味しかった。電車が遅れてくれなかったら実現しなかったハッピーだ。



ーー

これ、あとで考えると非常に遅れてよかったのである。

相賀の駅からだと峠の入り口まで歩かねばならないが、

バスなら峠の入り口のまん前に着く。また14:00前という丁度いい時間についた。

これくらいで十分であった。あと後述するがラッキーにも猿が見れた!

そして何より松阪牛が食べれた。これ、相賀まで行ってたらどうでもいいものを食べる

はめになっていたんだろうなと思う。

ーー


もとい、おしゃべりしながらご飯をいただいているともう時間が迫ってきた。

急ぎ足で駅へ戻る。早足すぎて時間が余ったのでバス停でまた色々と喋りながらバスを待つ。

時間通りにバスがやってきた。一番前の席を陣取る。非常に快適なシートに安全運転。

このバスはお勧めです。観光バスより本数出てますし。

きっちり馬越峠の入り口に到着した。


◆馬越峠



二人して峠に入る前にお手洗いに行きたいねということでどこかの店で借りようということに。

バスで道の駅をとおりすぎた気がしてちょっと歩いたがかなり遠いことが判明し、

峠入り口前の喫茶店らしきところで借りようと引き返す。喫茶店の前に辿り着いたとき、

子供の雄たけびのような声が聞こえた。何かと思いきや、喫茶店のおばちゃんが、


「猿よ」と指差す。


(わかりにくいですが)


峠のほうにたくさんの猿の子供が降りてきていて遊んでいた。


「めずらしいのよ、猿が見れるの」


といわれ幸せを感じた。


しばし、猿が戯れているのを見ていたが猿が去っていったので喫茶店に入る。

トイレだけもなんなので一応、飲み物を注文することにした。

私は何を血迷ったのかウィンナーコーヒーなど頼んでしまった。



交互にトイレに行っていると飲み物が運ばれてきた。びっくりするくらいクリームがのっていた・・・・・。

しまった。しかし、エネルギー補給とばかりに全部飲み干していざ出発!


石畳にテンションが上がる。松阪できつく吹いていた風もいつしか止んでいた。

木々と石の織り成す神聖な空間。

まさに神の国日本を思い出す風景と雰囲気だ。

こういうところを歩けば八百万の神がいるような気になる。

こういう風景が日本人の道徳観を高めてきたのかもしれない。


何故か私のたびにはいつも人がいない。

誰にも会わないのが余計神聖さを増徴させる。

割とのぼりも多く適度に入れる休憩時に感じる風とにおいが心地いい。

コースは平坦ではないのでそこそこ疲れます。

夕方に向かう空の色。木々からこぼれる光。贅沢な癒しだ。





かっこいい木があった。思わず見上げて写真を撮った。

このたび一番のショットではないかと思う。



私は木が好きだ。だから古道はたまらなく楽しい。



有酸素運動を続けたせいか汗もかなり吹き出た頃、頂上??(元茶室跡)に到着。

ここから見下ろす街の景色は絶品です。



がんばった後には必ず感動のゴール(結果)が待っている。

やはり努力は裏切らない。

って別にこの古道歩きは努力でも何でもないのですが皆さん、

歩いてください!!


さて、日の落ちないうちに尾鷲駅まで降りねばならない。

十分に景色と達成感と空気を味わって尾鷲駅方面へ今度は下っていく。

このくだりが結構急で、間違ってもこちらから登ってこなくてよかったと思った。

皆様も行かれる際は相賀の方からどうぞ。足が笑い出したところでなにやら

左手に滝があるような看板が。一瞬躊躇したが行くことにした。

ここは是非行ってください。ここがこのたび一番の神聖はポイントだった。



ちょっと歩くと鳥居と滝が見える。滝の横には小さな神様が祭ってあった。

豪華さも迫力もなかったがそこには心を揺らす静かな力があった。

全ての神様に手を合わせて私たちはそこをあとにした。



日本のいいところを見た気がした。

これぞ海外の人に見てもらいたい日本の静かな美であり心だ。

またも我等は駅を目指して下っていく。


このあたりから、ノスタルジックな民家が続く。

そこを抜けると広大な霊園に入る。両手にお墓・・・。すごい風景だ。

あまりにお墓が続くので不安になってかわいい犬を連れた老夫婦に

道を確認して更に先へ進む。大通りに出てはしを渡ったら商店街の

ようなところにでる。ほぼしまっている寂しい商店街を抜けたらやっと尾鷲駅が出てくる。



予定通り、17時台の電車に乗れそうだ。

それにしてもびっくりするくらい寂れている。


ちょっと待ってワンマン列車が到着。自分でボタンを押してドアを開ける。

明日の松本峠等に備えて今日のうちに熊野市へ移動しておくのだ。

ここから大体1時間位か。眠気を抑えて他愛もないことを話しながら列車旅。


ふと外をみるともう暗かった。


VOL2へ続く


イベント;ワイン会
日時:2006年10月15日 14:30-
開催場所:ビストロ・ダ・アンジュ
06-6211-6085
いつも愛用している店、アルション。この店のケーキは絶品だ。
また紅茶漂う店内も好きで難波に行くとよく立ち寄る。
今回はその系列店がワイン会を行うという情報を仕入れ
参加することにした。
ここは月3回ほどテーマを決めてワイン会を行っている。
今回のテーマは
「日本のワインと世界のワイン」であった。
ちなみに11月にも ワインと料理を楽しむ日曜昼下がりワイン会
等々行われている。
今回はテニスの試合観戦後だったので若干遅れて到着する
とかなりの人数で既にワイン会は始まっていた。
最もソムリエから遠い場所になってしまったが致し方ない。
(おめかししてテニスの試合を観戦していた為、非常に試合
会場では浮いていた・・・。)
テーブルには今日のワイン、お食事とこの会へのメッセージ
が描かれた冊子と多数のグラスが置いてある。
テンションがあがる
いそいで食前酒が運ばれてくる。非常に飲みやすい。
お酒が運ばれる毎に詳細な説明。それにあわせてお料理
もでてくる。料理、ワイン以外にも色々と話があり、ソムリエたちは
各テーブルを周ってワイン通達から質問攻めにあっていた。
私たちはワインまにあでも何でもないので美味しくいただいて
おりました。
ちなみに当日のメニューですが
==
(食前酒;2006 ヴィンテージ デラウェア/白/山梨)
(2006 グランタラパカ シャルドネ /白/チリ)
(2003 ダニエル シャスター マールポロ ソービニョンブラン/白/NZ)
真鯛とドライトマトのブランダード仕立て キャベツ包み
(2005 グレイスルージュ 茅が岳/赤/山梨)
伊賀牛の自家製サラミと有機ラディッシュ
(2000 ディエゴ デ アルマグロ レセルヴァ/赤/スペイン)
フォア・ド・ヴォーのソテー シェリーヴィネガー風味
(ワインのようなぶどうジュース)
甘栗南京のタルト シナモン風味
パン
エスプレッソ または 香りの紅茶
==
それぞれのお料理の前にお料理に合わせたワインが
振舞われる。もちろんグラスがあけばまたついでくれる。
そんなに高いワインではなかったので逆に普段飲むときの
参考になる。
お食事も終わってみれば結構おなかいっぱいになっており
満足のいく内容。何より、毎回熱々で出されるパンが非常に
美味であった。お料理もワインも詳しい説明を聞いてから
食べるのもなかなか楽しい。
最後はケーキと私はエスプレッソをチョイスして大満足
これだけ食べて飲んで¥3675はお得だったと思う。
最後にはソムリエバッチを見せてもらった。普通のソムリエ
バッチとシニアソムリエバッチ。ソムリエについても色々と
聞けて勉強になった。(もちろんソムリエになるつもりは
全くありませんが・・・)
普段はそんなにアルコールに対して強くないのでこれだけ
立て続けに飲むことがあまりない。これだけ並列的に飲み比べる
と非常にわかりやすい・・・が、楽しい雰囲気にのまれ、
かなりの量を注いでくれたワインを飲み干していたら、
久々に気分が悪くなり、次に行ったヘッドスパのトイレで
はいた・・・。調子にのるもんではない。
しかし、楽しい会であった。またこういったイベントには
懲りずに参加するつもりだ。
2006世界スーパージュニア選手権大会
10/8~10/15

去年も行った世界スーパージュニア選手権大会。今年も
もれなく行ってまいりました。ちなみにテニスの試合です!
やはりうまい人のプレーを見ると自分のプレーも若干
よくなるのでこういった観戦は積極的に行いたい。
しかもこのジュニア選手権は割と迫力のある試合が見れるにも
関わらずA席でも1000円という安い値段で楽しい時間が過ごせる
のが非常にいい。
当日は時間を過ぎて現地に到着したがA席が余っていたので
ゲット。日陰席は既に満席だったので選手が目の前に見える
日向席で観戦。目の前でのプレーは非常に迫力があり、勉強に
なった。
私が行った15日は大会最終日だったので女子、男子シングルス
決勝が行われていた。
さすがに決勝だけあって、共に迫力とねばりのある試合運び。
特に女子の森田選手はフォア・バック共に両手で小柄ながら
力のあるショットを打っていたのが印象的。
日向席はものすごく暑かったが、試合に集中していたのであっと
いう間に時間は過ぎた。
このあと、ワイン会があったので14時に男子の試合途中で
帰る。テニス好きの私には楽しいイベントである。
来年も行こうと思った。
でご覧いただきたい。
大会結果;
 今年も日本人選手が大活躍!
 
 
14日の少年ダブルスでは会田翔、喜多文明組が見事グレードA初優勝。少女ダブルスでは森田あゆみが2連覇を達成!
 15日の少年シングルスで杉田祐一がグレードA大会初優勝。 少女シングルスはキャロライン・ウォズニアッキーが大阪市長杯2度目の優勝を飾り、森田あゆみは昨年に続き準優勝に終わりました。
  ご来場そしてご声援いただいた皆様、ありがとうございました。 『未来のグランドスラム覇者誕生!』の瞬間を見ていただけたことと思います。
  結果の詳細については下記リンク先よりご確認ください。(10/15)
   関西テニス協会>>
   ITFジュニアテニスサイト>>
 
 
【14日開催】
 少年ダブルス 優勝 会田翔(荏原SSC)、喜多文明(Fテニス)組<グレードA大会初優勝>
          準優勝 伊藤竜馬奥大賢(大阪テニスアカデミー)組
 少女ダブルス 優勝 森田あゆみ(湘南高)、キャロライン・ウォズニアッキー(デンマーク)組
          準優勝 クセニア・リキーナ、アナスタシア・ピボワロワ(ロシア)組 
 
【15日開催】 
 少年シングルス 優勝 杉田祐一(湘南工科大附高)<グレードA大会初優勝>
           準優勝 ハリー・ヘリオバーラ(フィンランド)
 少女シングルス 優勝 キャロライン・ウォズニアッキー
           準優勝 森田あゆみ

各誌、紅葉特集がメインにくる季節が来ました。私も年末の旅行計画のため、

旅本コーナーへ行ったのですがつい紅葉特集に目を奪われました。


2006年紅葉情報 http://www.emyline.net/season/kouyou.htm


週末の計画に役立ちます。

コース紹介
馬越峠コース
 歩行距離:
  約11.5km(JR相賀駅~JR大曽根浦駅)
  / 約7.5km(JR相賀駅~JR尾鷲駅)
 所要時間:
  約4時間30分(初級者向け)
  / 約3時間30分(初級者向け)
馬越峠の石畳道
 
コース地図 コース案内 高低差 交通アクセス JR・バス )|宿泊 モデルコース |市街地マップ(海山町相賀 尾鷲市
 
 紀北町と尾鷲市の境界になる峠です。熊野古道 伊勢路の中でもっとも美しい石畳が、尾鷲ヒノキの美林の中に続いています。そのほか、夜泣き地蔵などの史跡も多く残っており、これぞ熊野古道という雰囲気を味わえます。
 また、馬越峠からは天狗倉山(てんぐらさん)へのハイキングコースが整備されているので、体力に余裕があれば、山頂からの展望を見るためにちょっと寄り道しましょう。
 さらに、峠を越えた後で、尾鷲市街に残る旧熊野街道(矢浜街道)を歩いて、八鬼山越えの登り口がある向井まで行くのもオススメです。

 
→実際に馬越峠を歩いた記録を見る (ウォーキングレポート)
 
コース地図  
馬越峠マップ(書いてある所要時間は、緑の丸印間)
※ 地図をクリックすると、印刷用の大きな地図が見られます。(PDFファイル)
馬越峠イラストマップ

世界遺産登録地域
馬越峠道
海山町相賀から尾鷲市北浦町間、総延長2.6km。
 =海山町側登り口~馬越峠~馬越公園
(この間の道がコアゾーン、道の両側50mがバッファゾーンになります。)

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高低差
区間距離と高低差の目安

交通アクセス

車利用 津 ―(国道42号線など 1時間50分)― 道の駅 海山(駐車可) ―(国道42号線 15分)― 三重県尾鷲庁舎(駐車可)
JR利用 名古屋駅 ―(南紀特急 2時間30分)― 尾鷲駅 ―(普通 5分)― 大曽根浦駅
※尾鷲駅 ―(普通 10分)― 相賀駅

JR・バス

JR 相賀駅 ―(普通 10分)― 尾鷲駅 ―(普通 5分)― 大曽根浦駅
 →JR紀勢本線の
時刻表(関係分)はこちら
バス 鷲毛(わしげ):海山町側登り口、国道42号線沿い
県庁舎前:尾鷲市にある三重県庁舎の前、国道42号線沿い
尾鷲駅口:JR尾鷲駅すぐ近くのスーパーの前
向井:尾鷲節 道標歌碑近く、松本線
大曽根浦駅:JR大曽根浦駅前、松本線
 →バスの時刻表はこちら(尾鷲長島線) ・はこちら(松本線) (尾鷲駅口から向井・大曽根浦経由)・こちら(南紀特急線) こちら(シャトルバス みえ伊勢路号)
タクシー 海山町:尾鷲ハイヤー:0597-22-0238
尾鷲市:尾鷲ハイヤー:0597-22-0238
    クリスタルタクシー:0597-22-1418

詳しい交通アクセスはこちらをご覧ください。

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モデルコース

1.馬越峠越え・矢浜街道コース(約4時間30分)
相賀駅 ―(30分)― 道の駅 海山 ―(10分)― 登り口 ―(50分)― 馬越峠 ―(50分)― 北川橋 ―(30分)― 中井町通りなど ―(20分)― 道標・矢浜の庚申 ―(40分)― 尾鷲節道標歌碑 ―(25分)― 大曽根浦駅
2.馬越峠越えコース(約3時間30分)
相賀駅 ―(30分)― 道の駅 海山 ―(10分)― 登り口 ―(50分)― 馬越峠 ―(30分)― 天狗倉山 ―(20分)― 馬越峠 ―(70分)― 尾鷲市駅(駅前バス停) ―(バス 15分)― 鷲毛バス停 ―(10分)― 道の駅 海山

トップページ >> コース紹介 >> 波田須・大吹峠・松本峠
コース紹介
波田須・大吹峠・松本峠コース
 歩行距離:
  波田須~大吹峠 約5km
  松本峠・花の窟神社 約4.5km
 所要時間:
  約3時間+約2時間(初級者向け)
(JR新鹿駅~JR大泊駅~JR有井駅)
松本峠から七里御浜の眺め
 
コース地図(波田須・大吹峠) コース地図(松本峠) コース案内 高低差 交通アクセス JR・バス )|宿泊 モデルコース |市街地マップ(熊野市新鹿町・熊野市大泊町 熊野市街
 
 熊野市新鹿町から波田須・磯崎・大泊を経て熊野市街(木本)を通り花の窟神社へ抜けるコースです。
 波田須は、不老不死の仙薬を求めて中国からやって来た徐福の上陸地と伝えられています。コースの大部分が民家の間を歩きます。大吹峠は、熊野古道には珍しく竹林が広がっています。熊野市街への入り口になる松本峠からは、七里御浜がよく見えます。また、名勝鬼ヶ城への散策路が整備されています。
 距離は少し長いもののそれほど厳しい所もなく、しかも見どころが多い楽しいハイキングコースです。

 
→実際に波田須・大吹峠・松本峠を歩いた記録を見る(ウォーキングレポート)

 →松本峠の整備をしているグループについて見る(だんだんの会)
 →松本峠の整備をしていた人について見る(鍛冶本 英雄さん)
 
コース地図
波田須・大吹峠、松本峠マップ(書いてある所要時間は、緑の丸印間)
※ 地図をクリックすると、印刷用の大きな地図が見られます。(PDFファイル)

(波田須・大吹峠(新鹿~大泊)コース)
波田須・大吹峠 イラストマップ

(松本峠~花の窟神社 イラストマップ)
松本峠 イラストマップ
 
世界遺産登録地域
・波田須の道
熊野市波田須町地内、総延長0.3km。
 =波田須の石畳道部分(この間の道がコアゾーン、道の両側50mがバッファゾーンになります。)
・大吹峠道
熊野市波田須町から同市磯崎町間、総延長1.4km。
 =波田須側登り口~大吹峠~大泊側登り口(この間の道がコアゾーン、道の両側50mがバッファゾーンになります。)
・松本峠道
熊野市大泊町から同市木本町間、総延長0.7km。
 =大泊側登り口~松本峠~木本側登り口(この間の道がコアゾーン、道の両側50mがバッファゾーンになります。)
・七里御浜
熊野市井戸町から鵜殿村、総延長18.0km。
・花の窟
熊野市有馬町字上ノ地130-1、2、3。 2,199平米。
・熊野の鬼ヶ城
熊野市木本町1789。45,752平米。
・獅子巖
熊野市井戸町字馬留596。(面積は上記「熊野の鬼ヶ城」分に含まれる。)

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高低差
区間距離と高低差の目安
波田須~松本峠 高低差マップ

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交通アクセス

JR利用

名古屋駅 ―(南紀特急 2時間50分)― 熊野市駅 (―(普通 25分)― 新鹿駅)

車利用 津 ―(国道42号線など 2時間30分)― 熊野市飛鳥町交差点 ―(20分)― 新鹿

※ 熊野市までは、津から約3時間)

 
JR・バス

JR 新鹿駅 ―(普通 5分)― 波田須駅 ―(普通 5分)― 大泊駅 ―(普通 5分)― 熊野市駅
 →JR紀勢本線の
時刻表(関係分)はこちら  
バス 大泊:大泊駅近く、国道42号線沿い
鬼ヶ城東口:大泊側鬼ヶ城トンネル出口、国道42号線沿い
鬼ヶ城西口:木本側鬼ヶ城トンネル出口、国道42号線沿い
熊野市駅前:JR熊野市駅前
河上横町:ジャスコ前
獅子岩、羽市木:獅子岩近く、国道42号線沿い
花の窟:花の窟神社近く、国道42号線沿い
有馬:有井駅近く、国道42号線沿い
※新鹿駅前からのバスは、遊木浦方面へ行くので注意。
 →バスの時刻表は
こちら(潮風かほる熊野古道線=二木島~熊野市街) こちら(熊野新宮線 )・こちら(シャトルバス みえ伊勢路号)
タクシー クマノ第一交通:0597-85-2155
クリスタルタクシ:0597-85-2053

詳しい交通アクセスはこちらをご覧ください。波田須・大吹峠 |松本峠

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モデルコース

1.新鹿駅~熊野市駅コース(約4時間)
JR新鹿駅 ―(40分)― 波田須神社 ―(30分)― JR波田須駅 ―(20分)― 大吹峠登り口 ―(25分)― 大吹峠 ―(40分)― 大泊海岸 ―(15分)― 松本峠登り口 ―(20分)― 松本峠 ―(20分)― 木本登り口 ―(20分)― JR熊野市駅 ―(30分)― JR新鹿駅
2.新鹿駅~鬼ヶ城~熊野市駅コース(約4時間半)
JR新鹿駅 ―(40分)― 波田須神社 ―(30分)― JR波田須駅 ―(20分)― 大吹峠登り口 ―(25分)― 大吹峠 ―(40分)― 大泊海岸 ―(15分)― 松本峠登り口 ―(20分)― 松本峠 ―(10分)― 鬼ヶ城跡 ―(10分)― 松本峠 ―(40分)― JR熊野市駅

伊勢(内宮)~田丸女鬼峠(田丸~栃原)三瀬坂峠(栃原~滝原)滝原~梅ヶ谷荷坂峠ツヅラト峠一石峠・熊谷道始神峠馬越峠八鬼山越え三木峠・羽後峠曽根次郎坂太郎坂二木島峠・逢神坂峠波田須の道~大吹峠松本峠観音道浜街道(北)浜街道(南)横垣峠風伝峠通り峠・丸山千枚田本宮道(矢ノ川~楊枝・志古)志古~本宮大社木本~神木川丈(川端)街道このページは非常に時間計算に最適

http://www.pref.mie.jp/KODO/index2.htm  


コースポイントガイド

1. 松本峠
標高(ひょうこう)は135m足らずですが、昔は交通の要所でした。
今も鉄砲傷(てっぽうきず)で有名な地蔵の他、多数の石像物(せきぞうぶつ)や寺子屋の師(し)をたたえる顕彰碑(けんじょうひ)などが竹林のなかに立っています。顕彰碑には、530人に教えたと刻まれている。


2. 峠道の梅林(ばいりん)とあずま屋
「西国(さいこく)三十三所名所図会(ずえ)」のさし絵にも描かれたのは、このあたりとされています。ここは、七里御浜(しちりみはま)を見るにも最高の場所です。約25kmほど続く海岸線が眼の下に広がっています。熊野詣(くまのもうで)が盛んなころから、この絶景は変わっていないでしょう。この海岸線の向こうに、新宮(しんぐう)の速玉大社(はやまたいしゃ)、さらに那智(なち)大社、青岸渡寺(せいがいとじ)があります。

3. 花の窟(いわや)とおつなかけ神事(しんじ)
獅子岩(ししいわ)からほどなく国道沿いに巨大な岩が現れます。『日本書紀』にイザナミノミコトの墓として登場する花の窟です。高さ45mの岩そのものがご神体です。2月2日と10月2日に、日本一といわれる巨大な花で飾ったしめ縄をひく「おつなかけ神事」が行われます。



アクセス概要


伊勢(内宮)~田丸女鬼峠(田丸~栃原)三瀬坂峠(栃原~滝原)滝原~梅ヶ谷荷坂峠ツヅラト峠一石峠・熊谷道始神峠馬越峠八鬼山越え三木峠・羽後峠曽根次郎坂太郎坂二木島峠・逢神坂峠松本峠波田須~大吹峠観音道横垣峠風伝峠浜街道(北)浜街道(南)通り峠・丸山千枚田

「伊勢路」は何とかえいやーと決まったのだが、そこから先が進まない。


私の伊勢路のイメージはこれ
http://www.pref.wakayama.lg.jp/sekaiisan/ise_e.html

でもここは割と遠い。

当初、自分が興味を持ったのは

◆石峠・熊谷道
http://www.kumadoco.net/kodo/course/03/guide.html
◆ツヅラト峠
http://www.kumadoco.net/kodo/course/02/index.html
◆始神峠
http://www.kumadoco.net/kodo/course/04/guide.html

だったが、


とりあえず古道関係の掲示板にメッセージを入れてみた。


そうするとこういう回答が返って来た。


9月も終わり、熊野はずいぶんと涼しくなり(かなり温暖なところですから)、古道歩きするには良い季節です。(紅葉にはまだまだです)
初めて熊野古道を歩くのでしたら、熊野古道の特長でもある石畳のきれいなところでしたら、紀北町海山区から尾鷲へと抜ける「馬越峠」、晴れていれば秋の青い海がきれいに見える「松本峠」、山間部でしたら稲刈りが終わったけど美しい棚田丸山千枚田が見られる「通り峠」、その手前の「横垣峠」などがあります。
初めていらっしゃるのでしたら、コースとして一番人気の「馬越峠」はいかがでしょうか、そこで気に入ったら、いろんなコースを歩いて欲しいと思います。
それぞれに特長があって楽しく歩けます。「コース紹介」「ウォーキングレポ」のページでアタリをつけてみて下さい。ご参考まで」


先日の図を見ていただいたらわかるとおり、コースがありすぎて決めかねていた

詳細を読めば読むほどどこも魅惑的なのだ。非常にわかりやすいこの返信に

従うことにした。私はよくこうやってよく知っている人に掲示板等を使用して情報をもらう。

前回の熊野攻めのときもあまりにイメージがわかなくて別サイトですが情報をもらい

非常に役立った覚えがあります。

その時はもっと和歌山よりのhttp://wiwi.co.jp/kanko/walk/index.html

等のサイトにお世話になったと思います。なんとも便利な世の中になりました。


というわけで馬越峠、松本峠、浜街道を歩くことにした

さて、ここまで決まると2日間をいかに有効に使うかが問題である。


まず最寄り駅を調べる。馬越峠は相賀、残りのふたつは熊野市である。

大阪からだと交通費もバカにならないので早速時間と金額を調べまくる。

私は仕事にもプライベートにも利用するのは

http://www.jorudan.co.jp/  ジョルダンだ。ちなみに英語にもなるので

外国のお友達への乗り換え案内もOK.(皆さんご存知のサイトだと思います)

いろんな方法を考えた。行きと帰りでは微妙に走ってる時間が違い

料金が変わります。今回の調査結果では熊野市までは行きより

帰りの方がかなり安かったです。時間がある人は3900円くらいで

到着できます。(特急券を使用しないルート)


一応、今回決めたルートが


(1日目)

大阪-相賀 (11:26着 松阪-相賀間の本数が劇的に少ない)

馬越峠ウォーク

熊野市へ移動して宿泊


(2日目)

早朝より浜街道探索

松本峠をウォーク

熊野市-大阪 (15時過ぎの列車に乗る予定。大阪20時過ぎに茶く)


考えるのが面倒な人はこんなシャトルもはしっている

http://www.yadojozu.ne.jp/busplan/kumano/


あとは場所場所で詳しいサイトがあるので参考にされたい。

例)

那智勝浦界隈 http://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/kankou/32kodoumap.html

伊勢道 http://www.pref.mie.jp/KODO/   http://www.kumadoco.net/kodo/about/index.html


熊野古道といえばほぼこんな感じ

http://www.pref.wakayama.lg.jp/sekaiisan/map.html  だと思うだろうが、

沢山歩いている人がいました。


→ http://www.asahi-net.or.jp/~pf8k-mtmt/koindex.htm

ちょっとこれをみると自分も制覇したくなります。


ここに伊勢路踏襲計画がある。これにのっとって是非踏襲してみたい

http://www.pref.mie.jp/KODO/index2.htm


お勧めしてもらえると決めやすいですね

http://www.kumanogenki.com/


あとはJR等各交通機関のページや各県からも情報を得ることができます。

お得なチケットがでたりもするのでそれらを狙っていくのもよしでしょう。


素敵な書籍も沢山でています。これらを読んでいくといかないでは受ける感銘

度合いが変わる気がします。


宿は腐るほどあります。那智あたりに行くなら断然宿坊をお勧めします。

熊野町だとビジネス旅館も多いですが折角なので料理系を狙いたいですね。


今回候補にあがったのは

相賀ならhttp://ryosoutakemi.jp/about.html  

松本峠付近なら

http://www.enyuumaru.com/sanae/kannai.html  

http://web.kumadoco.net/k-yado/yado/yado04.html  

http://www.nemo-kumano.com/  


その他にも

http://www.kumadoco.net/kodo/shop/index1.html#tudurato_nisaka  等で

難なく見つけることが可能。


高野山は行き過ぎて候補からはずれたけれど、近々あの界隈の宿坊で

ご飯をいただきたいなとは思っている。


続く

熊野古道を再び攻めることにした。
[熊野古道とは]
熊野古道は、紀伊半島南部にあたる熊野の地と伊勢や大坂・和歌山、高野及び吉野とを結ぶ古い街道の総称で、「熊野街道」とも呼ばれています。
熊野古道には伊勢と熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)を結ぶ伊勢路、その伊勢路の花の窟(はなのいわや)から分かれて熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)に向かう本宮道のほか、大坂から和歌山を経て熊野に至る紀伊路は田辺で熊野本宮に向かう中辺路(なかへち)と、そのまま紀伊半島を海岸線沿いに那智へ向かう大辺路(おおへち)、高野山から熊野本宮へ向かう小辺路(こへち)、吉野から熊野本宮へ向かう奥駈道(おくがけみち)とも呼ばれる大峯道などのいくつかのルートがあります。

前回は中辺路と大辺路を歩いた。いわゆる熊野三山は前回
襲撃済み。
==
「熊野」といえば熊野三山。
熊野を訪れるほとんどの方が、熊野那智大社・熊野速玉大社・熊野本宮大社のいずれかを訪れるのではないでしょうか。
熊野の誇る勝浦温泉・本宮温泉郷(湯の峰・川湯・渡瀬)にそれぞれ1泊すれば、三山をゆっくりと巡ることができます。
==
宿泊は那智の方の
宿坊。この宿坊が非常に良くて今回も宿坊に泊まりたかった
のだが、(この旅行記についてはまた記載します)
季節もよいので海辺があるきたいということになり
「伊勢路」を選択。一口に伊勢路といってもものすごい
数のコースがある。

簡単に熊野古道へいこう!と言ってもものすごい数のコースが
あるので一体どこからどこへ歩いてどこで泊まる・・・という
大方の計画は必要である。
熊野古道、特に伊勢路を知る上で非常に便利なサイトがある。
http://www.kumadoco.net/kodo/course/access_map.html
熊野古道(伊勢路)アクセスマップ
これはなかなか今回の予定を立てるのに役立った。
ちなみに伊勢路だとここも結構わかりやすい
熊野古道伊勢路主要ルート図です
本当はお伊勢さん界隈も行きたかったのだが同行人が最近行ったとのことで
却下。
次は伊勢路のどのコースを歩くかの吟味が始まった。

この連休で熊野古道を攻めることにしたのでちょっと熊野古道に
ついて情報を先に載せておきたい。

概要

熊野古道とは、主として以下の5つの道を指す。多くは、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道 」としてユネスコの世界遺産 (文化遺産)として登録されたが、紀伊路は登録されていない。なお、これは「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 」(スペイン )と共に珍しい道の世界遺産である。

  • 小辺路 (高野山-熊野三山、約70km)
  • 中辺路 (田辺-熊野三山)
  • 大辺路 (田辺-串本-熊野三山、約120km)
  • 伊勢路 (伊勢神宮-熊野三山、約160km)
  • 大峯奥駈道 (吉野-前鬼-熊野三山、約140km)

紀伊半島は、日本でも有数の降雨量の多い地域である。このため、所々に石畳で舗装された道跡が残っている。また江戸時代、紀州藩 により整備された一里塚が残っている個所もある。

しかし、熊野古道の中には、国道や市街地に吸収されてしまったものもある。たとえば、かつて十津川街道として知られていたルートは国道168号 線に吸収されており、紀伊路(大阪-田辺)が登録外であるのも同様の事情による。また、登録されたルートでも、大辺路・伊勢路の大部分は国道42号 線に吸収されている。

こうしたことが生じるのは、ひとつには紀伊半島の地理による。すなわち、紀伊半島の中央部は、際立った高山こそないものの、どこまでも続く山々と谷に覆われているため、古来より交通開発が困難であり、交通路が敷かれうる場所も限られていた。そのため、小辺路や大峯奥駈道のような例外はあるものの、古人の拓いた道と現在の主要な交通路が、並行(中辺路と国道311号 線、JR 紀勢本線国道42号 線の紀伊半島部分と大辺路・伊勢路)していることや、重複(前述)していることが少なくないのである。また、熊野詣それ自体の盛衰もあって、正確なルートが不明になっている区間があること、歴史的な変遷から生じた派生ルートの扱いなどの問題もあり、世界遺産に登録されたものが熊野古道の全てではないことに留意する必要がある。また、そうした「忘れられた」ルートを再発見しようとする地元の動きもある。

歴史

熊野周辺は、日本書紀 にも登場する自然崇拝の地であった。

907年宇多法皇 の熊野行幸が最初と言われる。

熊野三山への参詣が頻繁に行われるようになったきっかけは、1090年白河上皇 の熊野行幸からと言われている。白河上皇はその後あわせて9回の熊野行幸を行った。これにより京都の貴族の間に熊野詣が行われるようになった。その後、後白河上皇 も33回の熊野行幸を行っている。

江戸時代に入ると、伊勢詣と並び、熊野詣は、広く庶民が行うようになったといわれている。一時は、熊野付近の旅籠に1日で800人の宿泊が記録されたこともあったようだ。

明治維新後、神仏分離令により熊野古道周辺の神社の数は激減。熊野詣の風習も殆どなくなってしまった。

熊野古道自体は、大正から昭和にかけて国道が整備されるまで、周囲の生活道路として使用されつづけた。

九十九王子

熊野古道(特に紀伊路、中辺路)には大阪の基点であった淀川河口の渡辺津 (窪津、九品津)から熊野三山 までに100近くの熊野権現を祭祀した九十九王子 があった。現存するものは少ない。

関連項目

熊野古道の地図

熊野古道の地図

*過去旅シリーズ。紅葉の季節になってまいりましたので・・・。


比叡山


旅データ;

◆場所:比叡山

◆いつ:2004年7月

◆人数:2人

◆電車



━━[ 涼を求む-連休のなか日は比叡山]━━━━━━━━━━━━━━━━━

■無計画
恐怖の夏がやってきてどこかへ旅立とうと思ったら頭には「水辺」ばかり浮かぶこの
季節。「連休」を「普通」に過ごすことに罪悪感を感じる私は非日常を作り出すため
旅立たねばと頭の中のみではやっていたが忙しさにかまけて結局行き先を決めたのは
やはり当日だった。

行き先の条件は海を見ながらたんまり海の幸を喰らうことができること。散々悩んだ
挙句、白浜→いやいや、遠すぎる。須磨にしよう。→いやいや、いけてんの?→(本
をみる。その中の海の幸にひかれ)二色浜にしよう。ということでようやく電車に乗
り込んだ。なんかしっくりこないまま斜め上を見上げると、昨日頭にふと浮かんだ
「比叡山」の広告。しかも私の大好きなお得チケット情報。1分後には電車を飛び降
りていた。(もちろん次の駅でね)

■始動
早速お得チケットを購入して意気揚々と京阪に乗り込んだ。見慣れない2階建ての電
車に妙にわくわくした。久々に会った友人といつものように喋り狂っているとあっと
いう間にエイデン乗換え駅に。ここで早速、いきのいいおばちゃんの売る和菓子を購
入してしまった。どうも出店系に私は弱いらしい。これが単なるビジュアル系かとお
もいきや非常においしかった。そして帰りも購入することになろうとはこの時想像も
しなかった。

和菓子を凄まじいはやさでたいらげ、とてもローカルなエイデンに乗り込んだ。1両
電車。その横には最近話題になっていたパノラマ電車が停車していた。エイデンの大
きな窓から見える85%は緑色だった。目に心に優しい時間だった。自然にうっとりし
ている間に終点がきた。

■目的地
駅を出ると川で子供が大はしゃぎ、木々が生い茂るまさに休日を実感できる景色にテ
ンションがあがる。我らは次なる乗り物ケーブルカーへ向かったが、その途中、駅で
入手したパンフレットに載っていた食べ処を発見。早速吸い込まれるようにその店に
入り、京都といえば「にしんそば」を食した。この店からは川と緑が見えたので出だ
しからうっとりまったりした。

****今回の旅の感動ポイントですが、乗り物に乗ったり、
ご飯を食べていると大雨が降る。
外へでると止んで、涼しくてちょっと霧がかって幻想的で涼しくて最高だったこと。
友人の何人かは「でたでた、ありえない話シリーズ」とここでつぶやいたと思い
ますが面白いくらいに本当なのです。*******

さておき、そうまったりもしてられないので2回目に注がれた熱すぎるお茶を飲まな
いまま、申し訳ないのでそばの残り汁と一体化させたところで私たちは再度ケーブル
カー乗り場へ向かった。ちょうどケーブルカーが到着したところだった。童心にか
えって一番前を大人げなく陣取って緑の絨毯を見下ろしながら「こんなとこ死体隠し
まくりやな」と恐ろしい会話を交わしていると今度はロープウェイへ乗り換えに。
一瞬で楽しい空中移動は終わり、これまたバスにのりかえてやっと延暦寺へたどり着
く。

■延暦寺



霧けむる延暦寺を目前にやはりこの神聖な感じが好きだと毎回同じコメントで頭を
いっぱいにしながらお堂へ入るとお線香のにおいがたちこめる中お坊さんが説法して
いた。最近「言霊」を意識していたので妙に各所各所に書かれている言葉が気になり
つつ丁寧に一周して、おばあちゃんにお守りを購入して大満足。みんなが世界平和や
家内安全、もしくは若い子は「素敵な出会い」なんてお祈りしている中、「会社繁
栄」を唱え、「縁結び」よりも「商売繁盛」のお守りばかり目に飛び込んでくる自分
の将来を案じた。案じるなら念じろってなことですが。
神聖な空気にのまれ巻くって外へでると大きな鐘があったので
漏れなくはりきって鳴らし、さらに奥へ進みあちらこちらでお祈りしまくった。
ご存知の方は多いと思いますがもっそい急なほんとに急な階段を
のぼらねばならない建物があるのです。信心深いご老人はどう
するのだというくらいに。
小腹がすいてきたのでずっとついてきた哀愁ただよう野良犬に泣く泣く別れをつげ
またもバスに乗り込んだ。
バスに乗る間際は終始、晩御飯を比叡山で食すか京都で食すか議論していた。
(あほ)

■帰路
 京都で食べようと決めたその時から一目散に来た道をたどって幾種類もの乗り物を
乗り継ぎ一路京都へ向かった。行きしなに買った和菓子屋でまた和菓子を買いぐい、
(おばちゃんに覚えられていた)塩大福の美味を口に残したまま三条に到着。
 京都に詳しい友人と今晩はおいしいご飯をたべようと友人お勧めの予約で埋まって
なかなかありつけないという店へ向かうと案の定、予約のキャンセル待ちなら受け付
けるという状態。ちょっとのぞいた店内はおしゃれな音楽ととてつもなくおいしそう
な料理で満たされていた。「食べたい食べたいここで食べたい」欲求は頂点に達した
がキャンセル待ちの連絡がくるまであと1時間半。涼しかった比叡山から暑すぎる京
都へきて若干ぐったりしながらもだめだった場合の店を求めて行脚した。やはり京都
はレベルが高い。素敵なお店が立ち並んでいたがそのうちの一軒に目をつけてその時
を待ったが結局やはり無理だった。

■小料理屋
ということで一目散に第二候補の店へ。ここがこれまた正解で、接客良し、味よしで
大満足の小料理屋だった。終わりよければ気分よし。いつも早くに就寝するためかな
りぼーっとしながら帰路についた。帰り道、「今日はよかった」を連呼しながらα波
を出しまくって帰ったので満たされながら眠りにつくことができた。

■そして
次の日、朝の10時半から18時までジムでテニスをしたり鍛えたり泳いだりしたらさわ
やかぐったり。体ががんばった連休だった。明日からはがんばれ脳みそ。