こんにちは。



2022年秋、韓国旅行の目的は

韓国最大のスラム街

九龍村 (クリョンマウル) と、

「韓国最後のタルトンネ 」と呼ばれる

白砂村(ペクサマウル) でした。



  タルトンネとは?🕵️
【달 タル】+【동네 トンネ】 

  直訳: 月の街 



「月の街」と聞くと、

ロマンチックな場所かと思いますが、

そうではありません。




月に届きそうなど高い位置にある貧民街。

生活するには不便な土地ということです。


韓国の経済が発展するにつれて、

利便性が良い土地は富裕層が占めていったので、

貧困層は不便な高台や坂の上など

上へ上へと追いやられてしまったんです。




白砂村もそうやってできた

タルトンネでありスラム街です。

そして不便なソウルの山の斜面にあります。




ペクサマウル 白砂村

ソウル市 蘆原区中渓洞 白砂村


交通の便が悪いので

ソウル駅からタクシーを選び、

1時間ほどで到着しました。


歩き始めてすぐに

九龍村にはあった生活感が

ペクサマウルにはない

という違いに気付きました。



同じスラム街でもこんなに雰囲気が違うのか…

廃墟と化した坂道を上り、ふと振り返ると


絶景…😨



日陰になっているペクサマウルから

日の当たる市街地を見て、

自分が取り残されてしまったような、

世界から隔離されてしまったような、

そんな寂しい気持ちになりました。



ほとんどの家屋にはロープが張られ、

立ち入り禁止状態。人の気配もありません。


その中で見かけた人の痕跡と猫ちゃん。

意外にふっくらしてて安心…🥺



結構、急な坂が多かったです。


ほとんどの家の壁にはツタが這い、

どこかしら割れていて、

人が居なくなった何十年後の未来の街の姿

のようでした。



キムチ用と思われる白菜が栽培されていました。

夕日を浴びて、なんか神々しい…


韓国でも白菜の凍結防止+糖度アップ

のために縛るんですね。

韓国の方が冬は寒いからそりゃ縛るか…

その文化は同じみたいです☺️



生活感が全くない場所に差す光

ってこんなに美しいんだ…😨


昔はきっと夕日の時間帯にここを

駆け抜けて遊んだ子供達もいたんですよね。


向こうから走ってくる子供を

想像してしまって、

胸にヴゥッとくるものがありました。

でも今は誰もいない…



もう…こういう景色があるから

荒廃を求めることをやめられないんです…😭

絵に描いたようなゴーストタウン。

圧巻すぎて、言葉が出ませんでした。


この時の気温は11月で1℃


初めてここに来たけれど、

ペクサマウルが1番魅力的になるのは

枯葉にまみれた秋 だと思いました🍁

人が居ないスラム街の寂しさ、虚無さが

引き立ちます。



ペクサマウルは

ソウルに住んでいる韓国人であっても

知っている人は少ないそうです。



そして、夏の緑の時期には

どういう雰囲気になるなのか気になるので、

また来なければなりませんね。



今も韓国から消えゆくペクサマウルと九龍村、

荒廃好きの方々は

ぜひ足を運んでもらいたいです。




うゆ🥛