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たべもののこえ・プロデューサーの竹中聰子(おかん)です。

食・料理・メディアの専門家として、〝台所から世界を見つめるコミュニティ作り〟を目指して活動しています。



昨日は〝おうちバーの作りかた〟料理教室の追加公演でしたキラキラ

前回は平日夜の開催でしたが、休日開催の希望があり、急遽開催することにルンルン

飛び入り参加の方もいて、とっても楽しい会になりましたラブ

(photo by 笠原泰三さん)



ここ最近、続けて料理教室をさせていただいて、感じることがあります。



料理教室ができることって何だろう?



もちろん、料理の作り方を伝えるわけですが…

例えば今回、皆さんに改めて感じてもらいたいことがあって、あえて2種類用意した料理があります。それは…

しめ鯖うお座
今回ご紹介した方法は、料理教室の時間内で出来ちゃいますルンルン


そして、鯖といえば近年はアニサキスが話題ですよね。
実は私も経験済みです痛いんですよね〜アセアセ


北海道にいた20年前は、アニサキスになっても、「アメなめとけば治るよ」と地元の漁師さんからも言われるぐらいだったのですが、ではいったい最近のアニサキス騒動はどういうことなんでしょう?


魚に虫がいるのは、古来から変わらないことですし、脂がのっている魚ほど実は虫がいます。
それによって胃痛などに襲われる人もたくさんいたはず。


その背景には、現代は流通が発達して、昔より都会の人でも色々な魚を生で食べられる環境になったこと、そして近年はアニサキスになったら保健所に届け出る必要が決められたことなどから、数字として認識が高まっているのだとか。


そうして困っているのは、魚屋さん、そして料理人だと思います。
対応策としては、今は冷凍処理が有効とされているので、しめ鯖などはほぼ、冷凍&解凍しているものが提供されています。
なので今回の料理教室でも、事前に冷凍処理をしたものと、当日皆さんで作ったもの2種類から選んで食べてもらうことにしました。


つまり、これはきっと料理教室でしか出来ないことだなぁと思ったのですうずまき


お店だと、こういうわけには行きません。もし今どきアニサキスが店から出たら、その後の経営にも関わりますものね。
でもわが料理教室の場合は、その背景を説明した上で「自分で選択してください」と申し上げました。


日本料理には、五法(煮る・焼く・揚げる・蒸す・生)という技法があります。そして〝生〟という分野がこれほど確立されている料理法は、実は世界に類をみないんですうずまき


お魚を生で食べるのは、危険を伴うとわかっていて、冷蔵庫のない時代からその料理法が続いているのは何故か?
それは、日本人が「生で食べることは美味しい」と古来から知っていて、またしめ鯖のように、魚にひと塩して別のうまみを引き出すという、繊細な味覚を持っているから。
そしてさらに加えるとすれば、日本には四季があり、同じ食材でもその季節にふさわしい食べ方があると知っているから。


この日本の料理文化を、これから先、未来にも伝えるかどうかは、実は自分たちにかかっているのではと思うのです。


「アニサキスを出したオマエが悪い!」そんなふうに責任を、魚屋さんやお店、また料理をした人になすりつけるのは簡単だし、それを言ってしまえばそこで終わりです。その先には何も生まれません。


そんなふうになるのを恐れて、魚を提供している側も、本当はその美味しさや料理法のすごさを知っているのに、口をつぐんでしまうのは、さらにもったいないことだと思うのです。


今回、お世話になった魚屋さんとは、たくさん話をしましたおねがい
アニサキス騒動に最近は敏感になって、最初はけん制していた魚屋さんも、色々なことを私が話すと、最後には「出来ることがあったら何でも言って」と言ってくれて。
私も「料理教室に来た皆さんが、とっても美味しい鯖だって言ってくれました」と言ったら、すごく喜んでくれて。
頼んだ鯖も、毎回すごく丁寧に包んでくれましたハート


たくさんの人に支えられ、私たちが毎日口にすることが出来る食べもの。
本当に、感謝していただかないとなぁと思いますキラキラ


カメラステキなシャンパンのお写真を撮っていただいたのは、フォトグラファーの笠原泰三さん。
とてもお料理好きで、飛び入り参加してくださいました↓↓↓