こんにちは。
帰国子女受験コンサルタントのタバタです。
前回の記事で
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英検2級以上ホルダーの帰国子女への進路指導 | 帰国子女の保護者を静かに応援する元塾講師タバタのブログ (ameblo.jp)
英検2級以上ホルダーの小学生に、
将来、母語で勝負するか、英語で勝負するか、
進路のアドバイスをする様子をお伝えしました。
続きです。

日本語スゲエ!母語を学ぶ楽しさ漢字編
帰国生、海外生ならずとも、
漢字を覚えるのが苦手な人は多いですね。
かく言う私も「とても得意だ!」
というほどではありませんが、
国語講師として、基本、読めて書けて、
意味が言えるように今でも学習は続けています。
「漢字は読めて意味が分かればいいんでしょ」
はい、その通りなんですが、
「国語」の学習には、漢字の書き取りのみならず、
部首まで理解しなければならないというサディスティックぶり。
ですが、私は国語の授業ではこんなふうに、
部首の解説をやってあげることがあります。
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さて英検1級X君が、
国語の授業中にいつものようにブー垂れています。
部首のテスト後、交換採点したら
間違えたものがどうしても納得がいかないようです。
X君「先生、なんで「酒」は「さんずい」じゃないんですか」
「おー、X、さんずいって書いてバツもらったか」
「はい。お酒は液体なんだから当然「さんずい」でしょ!
なんすか、この右側の「ひよみのとり」って」
「オーケイ、よーし、みんな、Xがいい質問したからみんなに説明するぞ~」
「はーい」
「酒の部首で、「ひよみのとり」が合ってた人~!
おぉ、半分くらい合ってるか。
じゃ、合ってた人で、「ひよみのとり」の意味が分かる人~」
しーん
「おいおい、合ってた人、意味も分からず書いてるわけ?
ありえねえし!
意味も分からずに機械的に覚えることほど
無意味なことはないっていつも言ってるよね?
点数没収にするか?」
「げー、そっちの方があり得ないし~」
X君「没収!没収!」
「はいXうるさいよ~」
X君「へーい」
「じゃまず、「ひよみ」から行くよ!
これは「日を読む」でカレンダーって意味ね。
はい、カレンダーで「とり」と言えば?」
Yさん「あ!とり年のとり!」
「はい、Y、よく気付きました。
そうなんです。
十二支、こないだやったね!
みんな言ってみて」
「ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、
うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いー」
「そう、その「とり」だね。
漢字は覚える必要ないんだけど、
実はこの「酉」の字を使うんだ」
「へー」
「で、この漢字は、もともと「お酒」って意味なんだよ。
ほら、酒が入った樽の象形文字になってるでしょ。
「酔う」って漢字知ってるかな?
ああ、まだ習ってないか(笑)。
これはな、「酒を九杯も十杯も呑むと酔う」、と覚えろ!
「配る」はスゲエぞ!
いい仕事したご褒美にお酒が配られたわけだ!!
あとはな、焼酎の「酎」、はいこれ、入試に出ませーん。
しかし!
これは教えておきたい。
「醍醐味」。
「醍」も「醐」も、トップランクの酒って意味だぜ」
X君「センセー、醍醐味って何ですか」
「スゲエ美味い、スゲエ楽しいって意味だよ。
国語の勉強の醍醐味は、
漢字の意味を調べるところにあるんだ!」
「ぎゃふん」
おあとがよろしいようで。
2024年9月6日
タバタヤスシ