「嵯峨野花譜」 葉室麟著 文春文庫を読んだ京都の大覚寺は嵯峨御流の本拠地として今も華道会に大きな影響を与えていると最近知りました。 本書は大覚寺で華道修業する僧侶の姿を描いた物語です。 非凡な才能を持つ若者が主人公で、出生の秘密により父母の愛に薄い境遇ながら、果敢に生け花の奥義に迫っていく姿を描いています。 作者は生け花や和歌の造詣をエピソードをごとに披歴しつつ、読者を惹きつけ続けます。 なんとうまい構成と展開なのかと感心しました。 次の葉室作品が楽しみです。