実は、タバコやめれました79「アドラー 前編」 | 実は、タバコやめれました

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喫煙歴20年以上だった私が、2024年、禁煙歴6年目になりました。
現在は禁煙を行動分析学や心理学を参考に、新たなアプローチで成功へ導くお手伝いをさせていただいております。

 

「アドラー 前編」

 

私が勤めている会社には、

外国人留学生が数人

アルバイトとして

働いているんですが、

その中のひとりの子が、よく

休み明けに限って熱があるからと

休んでいました。

そこで私は不思議に思い、ちゃんと睡眠がとれているのか?勉強の

しすぎなのか?

はたまた遊び回って疲れているだけなのかなど、話を聞いてみました。そして、

よくよく話を聞いてみると、熱を

測っておらず、ただ熱があるという感覚だけで、欠勤するかどうかを

判断していたというのです。

ここで、私たちの多くは熱っぽいなと感じると熱を測って確認します。

しかし、国によっては熱を測る

習慣が無いところもあるんだなと

知ることが出来ました。

私は「今日は熱があるな」と思い

熱を測ってみたら微熱もなかった

というケースがあったので、彼には

「そんなに高くないから」と

言って、体温計を買うように勧め、37度以上熱がある時に連絡する

ようにと伝えました。

今回お話したいと思ったのは、

これら私たちと彼との考え方の違いと行動基準から起こるズレです。

つまり、体温に関して言えば、

彼は定性的(思いや感情など)に

判断基準を設け、私たちは定量的(数値)に判断基準を設け、

行動しています。

そして、この定性的判断で物事を

考えてしまうと、ときに間違った

行動を起こしがちになります。

では、なぜ自分の思いや感情から

行動に移してしまうと正しい行動を取りづらくなるのかを、心理学者

である「アドラーの目的論」という観点からご説明していきます。

この目的論という考え方は、

「人は原因となる物の影響を

受けて、行動へと動かされている

のではなく、目的のために自らが

行動している」

という考え方です。

例えば、このアドラー氏によれば「トラウマは過去の経験から影響を受けて、何かの行動の妨げが生じているのではなく、いま現在何かの

目的のために自らが

「行動を妨げる」という心理的状況を作り出している。」と

説明しています。

具体例で言うと、現在ひきこもりの

方は、過去の経験がきっかけで

引きこもっているのではなく、

引きこもることによって、親からの

関心を集めたいや、外の世界に出てしまうと自分への注目度が下がって

しまうなどの、何らかの目的の

ために引きこもっていると

いうのです。

つづく…