「思い出は環境が創るもの。
自分が創るものではない。
だから豊かな思い出を創れるものを
子供たちに残してやりたい。」
(工業デザイナー 水戸岡鋭治)
九州新幹線やたま列車をはじめ、様々な車両や駅舎のデザイナーとして知られている、水戸岡さん。今、水戸芸術博物館でこれまでの活動を集大成した作品展が開かれています。(9月20日まで)
旅行を兼ねて鉄道大好きの子供と主人と私の3人で行ってきます。(我が家の半分の人数ですが)もっと近いところでやっていればいいのですが、思いきって水戸まで行ってきます。
これまでのブログにも書きましたが、水戸岡さんのデザインは本当に温かく、優しい気持ちにさせてくれるデザインで色彩やデザインと感性の関わりを気付かせてくれるものです。
私はたまたま旅先のTVで水戸岡さんの特集を見たことがあります。
そこで語られていたことをとても興味深く思いました。
それは一言で言えば「心を豊かにするデザイン」を常に念頭に置いてされているということです。
今、いじめ問題がクローズアップされていますが、子供たちの心の荒廃と環境(自然や人間関係とりわけ家族関係など)の荒廃とは大きく影響していると思います。
子供時代に豊かな環境(自然や人間関係など)で育った人は豊かなものの見方ができるだろうし、いろいろな立場の人のことも理解できる大人になれると思います。
子供の世界が荒れていることは社会的に見ても大きな損失です。
そういう意味でも、いじめ問題にはしっかりした対応をしていかなければならないと思うのです。
先日、女性週刊誌に愛知県西尾市でのいじめ事件の当事者である、大河内さんのコメントが載っていました。
マスコミで取り上げられてからではありますが、校長先生がいじめた生徒たちを引き連れ、大河内さん宅を訪ねてこられ、やったことの詳細と謝罪をさせたとのことです。そして、命日には今でもお参りに来るそうです。(彼らはもう32歳だそうです)
私はこの記事を読んで、この子たちと大津の事件の子たちの差、とりわけ、大人たちの感性の鈍麻について感じさせられました。
もちろん、大河内君の事件もとても痛ましいものであり、お父さんは今もずっと悩み続けてこられたでしょう。でも、いじけた子たちがやってはいけないことではあるけれども、やったことの大きさを感じることができたことは救いのひとつになると思うのです。
ところが、大津の事件では当事者の大人も子供も非を認めないばかりでなく、事実を認めようともしない。全く救いがありません。
世間では大きく問題になっているにも関わらず、当事者の大人達の態度には暗澹たるきもちになります。
きっと豊かな「環境」で生きてこれなかった人たちなのでしょう。
そういう意味ではかわいそうな人たちですね。
人の痛みもわからず、責任逃れだけしているというのは。
それだけ「日本」が劣化しているということだと思います。





