プロフェッショナル仕事の流儀まとめ①【介護施設経営者・加藤忠相】“あなたらしさ”はここにある | 人生のラストに笑いと生きがいを(株)おふとん (一般社団法人)介護エンターテイメント協会

人生のラストに笑いと生きがいを(株)おふとん (一般社団法人)介護エンターテイメント協会

芸人・舞台俳優の作業療法士が高齢者レクリエーションのコツを、全国100ヵ所以上で開催したボランティアの経験からお伝えします。笑いに特化した高齢者レクリエーション研修・リハレクトレーナーはコチラ。株式会社おふとん・介護エンターテイメント協会ブログ。

10月3日NHKで放送されたプロフェッショナル 仕事の流儀

 

「“あなたらしさ”は、ここにある」と題して、

介護施設経営者・加藤忠相氏について放送されました。

 

放送内容のまとめをシリーズで。

 

加藤さんの施設は

神奈川県藤沢市にあります。株式会社あおいけあ
神奈川県藤沢市で高齢者福祉サービスを提供しております。
「認知症になっても住み慣れた環境のもと、穏やかに年を重ねたい。」
「命ある限り自分らしく生き、一人の価値のある人間として存在したい。」
そんな願いを実現できる、地域と密着したサービスを目指しています。

 

プロフェッショナル仕事の流儀HP

からの引用でまとめました。

TVでは語られなかったエピソードもあります。


あきらめるのはまだ早い
正解なんかないじゃないですか、介護に。

 

◆感情に、働きかける
加藤が運営する介護施設では、昼食の配膳や庭木のせんていなど、

あらゆる場面で認知症のお年寄りたちが活躍する光景が見られる。

IMG_20161004_005815897.jpg

IMG_20161004_005817973.jpgIMG_20161004_005818873.jpg

IMG_20161004_010443482.jpg

認知症だからといって特別視しない。

持てる力をうまく引き出せば、お年寄りたちはいきいきと動き出す。

 

こうして利用者の3割以上の要介護度が改善している。

 

じつは、こうした加藤のアプローチは最新の研究成果に裏打ちされている。

IMG_20161004_005819948.jpg

 

たとえばアルツハイマー病になるとまず大脳の「海馬」に萎縮が現れる。

海馬は記憶を脳にとどめる働きを持つ。

アルツハイマー型認知症の人が
直前にやったことの記憶を体験ごと失ってしまうのはこのためだ。

 

これに対して体で覚えた「手続き記憶」をつかさどる「大脳基底核」や「小脳」の働きは、
アルツハイマー病になってもすぐには失われない。

IMG_20161004_010439128.jpg

IMG_20161004_010440308.jpg


加藤はお年寄りたちの“強み”を日常の作業のなかで引き出しているのだ。

 

このほか「海馬」の働きが衰えるとその隣り合わせにある

「扁桃体(へんとうたい)」が鋭敏になることが知られている。

 

扁桃体は「快・不快」「好き・嫌い」をつかさどる。

IMG_20161004_010001269.jpgIMG_20161004_010002246.jpgIMG_20161004_010004365.jpgIMG_20161004_010005945.jpgIMG_20161004_010007405.jpg

IMG_20161004_010008405.jpg


だから加藤は、ひとりひとりのお年寄りの個性を踏まえて

「どうすれば快適に楽しく過ごせるか」を突き詰める。

 

感情に働きかけるのだ。

 

そのためのひとつのアイテムが、

イラスト付きでエピソードを記していく介護記録

IMG_20161004_010013525.jpgIMG_20161004_010109060.jpgIMG_20161004_010110119.jpg

どんなことが好きなのか、どんな接し方をすれば心地よく過ごせるのか。
スタッフで共有してその人にとってより良い接し方を探っている。


イラストをまじえて記された介護記録。一見乱雑に見えるが、

これこそがお年寄りの個性をスタッフで共有するための重要なアイテムだ。

IMG_20161004_010112240.jpgIMG_20161004_010114166.jpgIMG_20161004_010115488.jpg


◆ひとりひとりに合わせて、自由自在に対応する

加藤が認知症のお年寄りたちの介護で目標に据えるのは、

自立した日常生活を送れるように支援することだ。

 

これはまさに「介護保険法」の趣旨に合致することだが、

加藤のユニークさは「自立を支援する」という目標達成のため、

従来の常識をひとつひとつ点検して、疑問に感じたことは迷わずあらためてきたことにある。

たとえば加藤の施設には「何時に何をやるか」という時間割やマニュアルがない。

IMG_20161004_005818873.jpg

 

お年寄りの過ごし方にルールを作ってしまえば、

それに縛られて自由自在な動きができなくなってしまう。

 

料理を作りたくなれば包丁を持たせる。

IMG_20161004_005817973.jpg

買い物がしたいのならば外に出かける。

 

大切なのは、

その人が「やりたい」と思ったそのときにやってもらうこと

 

好きなことや得意なことをやっていれば、

お年寄りたち本来の力が引き出されて、表情も明るくなっていく。

 

こうしてお年寄りたちは「世話をされる存在」から「自立した存在」へと

変わっていくのだ。

 

その結果「スタッフたちがひとりのお年寄りのために右往左往する」という場面はなくなり、

お年寄りたちがやりたいことをフォローする余裕を持つことができる。

 

加藤の施設では、まさに好循環が起こっている。

 

こうした加藤の介護においては、

歩んできた人生を含めてひとりひとりのことを深く理解することが重要だ。

それによってスタッフたちが瞬時に

「その人にとってのベストが何か」を判断していくことができる。

 

そのためにも加藤は舞台を設定している。

年に4回開催している介護事例の発表会だ。

公開の場で外部の人を招いて、お年寄りとの関わりについて発表するこのイベント。

準備のため、スタッフたちはひとりのお年寄りのことを考え尽くすことになる。


◆“思い”も、支えてこそ介護

加藤にはお年寄りたちと向き合うときに大切にしている思いがある。

 

「最期まで自分がやりたいことを実現してほしい。

脇役として支える側に回って、

思い残しがないようにサポートしたい」

 

80代の男性利用者が、孫が出場する高校野球の試合を見に行きたいと思っていた。

加藤とスタッフたちは送迎の車をやりくりして男性の思いに応えた。

IMG_20161004_010121158.jpgIMG_20161004_010124705.jpgIMG_20161004_010127193.jpgIMG_20161004_010128315.jpgIMG_20161004_010305951.jpgIMG_20161004_010306826.jpgIMG_20161004_010307481.jpg

 

その実践は、高校時代の吹奏楽部の恩師の思い出による。

IMG_20161004_014336290.jpgIMG_20161004_014335517.jpgIMG_20161004_014334602.jpg

居場所が、人を変える。

 

加藤の母校が全国コンクールに出場することになった。

しかしこのとき恩師はがんにかかっていて、病院は外出を許可してくれなかった。

恩師は病院を退院してタクトを振ることを選び、そして母校を全国一位に導いた。

その10か月後、恩師は息を引き取った。

 

この出来事を通じて

「医療や介護が果たすべき役割は、

“その人がやりたいこと”を支えることにある」

という思いを深めた加藤。

 その思いを胸にお年寄りたちと向き合う。

 

 

今回はNHKのHPからまとめてみました。

 

次回からは僕が気になったシーンをピックアップしてまとめてみます!

 

人生のラストに笑いと生きがいを

介護エンターテイナー石田竜生でした☆

 

全国のべ100ヶ所以上で開催!

☞ボランティアのご依頼はこちらから☜


「こんなセミナーは初めて☆明日からの仕事にワクワク!」
☞セミナー・講演会のご依頼はこちらから☜

志高い仲間を募集中!
日本介護エンターテイメント協会HP
介護エンターテイメント協会Facebookページ

レクリエーション・体操の悩み共有しましょう!
レク・体操の情報交換会【Facebookグループ】