介護の現場にレクリエーションが必要なワケ?② | 人生のラストに笑いと生きがいを(株)おふとん (一般社団法人)介護エンターテイメント協会

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芸人・舞台俳優の作業療法士が高齢者レクリエーションのコツを、全国100ヵ所以上で開催したボランティアの経験からお伝えします。笑いに特化した高齢者レクリエーション研修・リハレクトレーナーはコチラ。株式会社おふとん・介護エンターテイメント協会ブログ。

レクリエーションの目的は、どんなものがあるでしょうか?

『他者との会話を引き出す』

という目的もあると思います。



施設で、利用者さんの様子を見ると、
一人でボーっとしていたり、
新聞を見ているだけだったり・・・
そんな人を見かけることがありませんか?


それは、
認知症のため何をしていいのか分からなかったり、
喋る相手がいないためひとりの世界に入っていたりと、
理由は様々だと思います

レクリエーションは
そんな方々に、
周りの人と会話する機会を与えてくれます



もちろん、
無理に会話を強制するわけではありません。
他者と関わることが苦手な人もいると思います。
でも、80歳90歳の人が、
他者と関わらずに生きてきたわけがありません。

人間は他者と関わることで、
喜怒哀楽が生まれ、
人間らしい、その人らしい人柄が
出来てくるのです

その感覚を引き出してみましょう


隣の人に笑顔で話しかけられたり、
偶然出てきた笑顔に周りが反応したり、
他愛もない会話をしたり、
勝ち負けで悔しさや喜びを分かち合ったり・・・。

レクリエーションという
「場」にいることでそんな感情が引き出されるのです。

そんな場を作り出すことが、
レクリエーションには必要なのです。

僕の勤めるデイケアで行われているレクリエーションの一つに
「広告値段当てゲーム」というものがあります
近所のスーパーのチラシを使い、
値段を隠し、
それを当ててもらうゲームです。
普段はおとなしい人でも、
主婦の血が騒ぐのか、
夢中になってゲームに取り組んでくれます。
そしてそこには会話が生まれます。
その場が、井戸端会議に変身するのです

「ああでもないこうでもない」

仲のいい人、
会話したことのある人などは関係ありません。
そしてその瞬間の表情は
「主婦」であり
「母」であり
「一人女性」だったりします。

「他者との会話を引き出す」
という目的のもと実践したレクリエーション
だからこそ
『人となり』が現れるのです。


「ただレクリエーションをする」ではいけません

目的を持って実践することで、
目的を達成するには、
どんな席順にすればいいか、
どんなレクを作ればいいか、
どう動いてもらえばいいか、
などの工夫が生まれます

その工夫は利用者さんへの満足へと
必ず繋がっていくはずです




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