92年をカルテの「1マス」に収めることができる? | 人生のラストに笑いと生きがいを(株)おふとん (一般社団法人)介護エンターテイメント協会

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92歳のAさん。

認知症。

食事は介護者が口に運べばようやく食べるレベル。
Aさんからはなかなか会話を引き出せない。



この年代の人は亭主関白で
家の中では「頑固親父」といった感じの人が多い

でも、
家族に話を聞くと、
Aさんは若いころ仕事から帰ってくると、
まず家族を集めてどんな一日だったか皆の話を聞き、
自分のことは後回しにするような人だった。

家にお邪魔すると、
壁にはぎっしりとAさんの賞状が飾ってある。
Aさんは凄腕蒸気機関車士で
たくさんの表彰を受けてきた人だった。
奥さんとの出会いは・・・・・・・

92年の人生。
カルテの小さな1コマで、
Aさんの人生を語ることはできません。



「ゲームをやって楽しい」
だけでは介護福祉士の専門性いりません


最も大切なのは 
「人となり、魅力を把握する目」



「ゲームやレクリエーションをする」こと
が目標ではありません。

「ゲームやレクリエーションを手段として」
自分らしさ、そして新しい自分の発見を引き出す、
仕掛ける視点が大切です

チェックただ何となく
「ゲームやレクリエーションをする」
ことが目標の場合、
Aさんが普段は見せない
生き生きとした表情や笑顔を見せても、
それだけで終わってしまいます

でも、

チェック「自分らしさや、新しい自分の発見を引き出す」
ことを目標にゲームや
レクリエーションをした場合、

Aさんの見せる、
普段は見せない
生き生きとした表情や笑顔を、
「魅力」だと捉えることが出来ます



その表情を写真に収めたり、
そこでのエピソードを家族に話すことで、
「おじいちゃんはおじいいちゃんのまんまなんだ」
「認知症と言われていても
優しい顔は若いころと一緒なんだ」

と感じてもらえるでしょう

この出来事は、
Aさんに対する家族の接し方まで変えるような
大きな大きな出来事になるかもしれません

今やっていることを
ガラッと変えるわけではありません。

思考を変え、
目的を持つことで、
その人の人となりをや魅力を引き出すことに
繋がっていくのです




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