京都  竹内栖鳳邸跡 周辺散策 | 京の一枚

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今回は観光客で賑う清水周辺を散策です、三年坂を上がって左に折れれば清水さん 「今日はたくさんの人ですね」っといつも驚かれます。



清水へ 祇園をよぎる桜月夜


       今宵逢うひと みな美しき  と与謝野晶子が詠んだのはどのルートだったのだろうと考えながら竹内栖鳳邸跡へ。 



明治から昭和期にかけて活躍した日本画家 竹内栖鳳(たけうち せいほう)の広大な邸宅跡が高台寺脇にあります。

もともと竹内栖鳳の私邸「東山艸堂」は、1300坪の広さがあり、皇族や海外政府首脳、各界著名人が数多く来訪し、文化芸術の交流の場として、一つの時代を築きました。

 



現在では英語表記のTheSODOH となり、ガーデンウェディングに利用されています。

竹内栖鳳(1864~1942)は,御池通油小路の料亭「亀政」に生まれ,幸野楳嶺(1844~95)に師事し,棲鳳と号した。

明治33(1900)年日本画家として初めて洋行し,帰国後栖鳳と号した。

四条派の手法を近代化し,京都画壇の重鎮となり,横山大観(1868~1958)と並び第1回文展審査委員や第1回文化勲章受章者となりました。



所在地 東山区八坂上町(高台寺南門前) 

位置座標 北緯34度59分45.1秒/東経135度46分57.1秒(日本測地系) 

建立年 昭和53年 

建立者 京都新聞社 


一念坂から二年坂へ 石塀小路を堪能した後は、二年坂へ向かう。

石塀小路から高台寺道へと戻り、右に曲がるとすぐに坂道になっている。

ここは少しややこしい交差点で5叉路になっており、右手に行くと高台寺の山門に出会う。

また、左の手前の道を昇るとさっきの高台寺の駐車場へと続く。

左の向側の道がメインの道で、そのまま進めば維新の道へと続いていて、護国神社の鳥居の手前で二年坂へと続く道が分かれている。

交差点をまっすぐ渡ると木の門があり、右手に石碑が立っている。

日本画の大家、竹内栖鳳邸跡だ。

以前は非公開であったが、最近レストランと結婚式場として整備され、入る事が出来るようになった。



二寧坂の歴史 

ここでは二寧坂の歴史とそれにまつわる逸話などを紹介いたします。

なぜ、二寧坂という名前なのか?

1..大同2年(西暦807年)に坂が整備された時よりこの名前が付けられたという説。

2.産寧坂の下なので二寧坂で呼ぶようになったという説。

では、なぜ産寧坂なのか?

豊臣秀吉の正妻(北の政所)「ねね」が高台寺に居を構えていたというのは有名な話。

その「ねね」が子供の誕生を念じて(産・念)坂をあがり清水寺にお参りしていたことからその名前がついたという説。
  
二寧坂で転ぶと二年以内に死ぬ?!

この坂道は古くからあったが産念坂の手前の坂という意味でこの名が通り名となった。

「ここでつまずき転ぶと二年以内に死ぬ」という言い伝えは「石段坂道は気を付けて」という警句が語り伝えられたものと思われる。

「某日誌」によると「宝暦八年(1758)枡屋喜兵衛なる者、官の許可を得て、之を開拓屋地と為す」とある。

以来この付近は枡屋町と称する。

大正初期現在の家並みとなり国の町並み保存地域に指定されている。

清水寺界隈は京都を旅する魅力を満期で切る。

三年坂に続く200mの石段で大同2[807]年に出来た事から二年坂の名が付いたとされる。

二年坂の坂道は店に立ち寄る楽しさがある、二年坂から歩いて行こう右側に八坂の塔[法観寺]へ、二年坂にはいて直ぐ「甘党の素道り出来ぬ二寧坂」と言われる「かさぎ屋」がある、ここは京都で初めておしるこを出した店。

店はこじんまりしていて、ぜんざいで一休みの男性客も少なくない。

又 隣の「しょうざん」の店の前に竹久夢二寅寓居の跡」碑が見える、美人画家・詩人の竹久夢二は大正6年2月に京都に駆け落ちして二年坂に居を構える「紅殻塗りの家」と呼ばれ結婚相手の彦乃と1年余り住んだ。

二人はかさぎやにも顔を出している。

大正12年12月竹久夢二と彦乃は別れる事になるが、ちょうどそのころ竹久夢二「宵待ち草」が出版されている。

ここからから平坦の石畳の道は霊山護国神社への維新の道と出合い、そして高台寺前を南北に伸びる「ねねの道」へとつながる。


三年坂・産寧坂

清水坂の清水寺塔頭経書堂[平迦院の本堂]と七味家本舗に狭まれた所からが三年坂の入り口。

石畳の坂道と言ってもここは幅広の石畳で清水寺への旧参道である。

泰産寺への安産祈願の妊婦が上り下りした石畳の坂道で産寧坂とも言われる。

 



三年坂は産寧坂が謝った訛ったとの説もある。

三年坂は「この坂で転ぶと三年以内に死ぬと言う物騒ぎな話が今も伝わる、その為にか、坂の下に魔除け瓢箪を売る天保7[1837]年創業「瓢箪屋大井人形店」がある。

石畳の坂道で転んでも大丈夫な「無瓢息災」丸くおさめてくれる瓢箪が人気。

 




※写真は全て過去のものです。