↑前回記事です。色々ややこしいです。



↑こちらへと続きます。



↑そして、二人の距離は1メートルへと。





沢山の違う自分達に会い、

あの時、王妃の首を縫って、

そのまま、四人を現代へ連れて行き

これから始まる二人にも会った。


「ねえ?どうして、沢山の時の枝が

できたのかしら?」



「さあ…それは、俺にもわからんな。

ただ、ウンスが100年前に行って、

ジンジュ様とヒミン様にお世話なった

事が関係しているのではないか?」


「うん…この奇跡の石のおかげで、

沢山の違う私達を知る事ができたわ。

でも…ジンジュ様はどうして、この石を

持っていたのかしら?

もしかしたら、二人はもっともっと

未来の人達だったのかな?イタッ」


「腹が張るのか?」


「もうこの頃になると頻繁よ。

もっとずっと未来でも私達は

出会っているのかな?」


「ああ、それは間違いないだろうな。


イムジャ…」


「あっ!たまに呼ばれると新鮮だわ。

なあに?もしかして、帝王切開の事?」


「ああ。イムジャに負担がかかるなら、

その方がいいかと思ってな。」


「ヨンは…お腹に傷があっても平気?」


「だったら、俺の体中の傷は平気か?」


「うん。勲章だと思ってる。

私が刺した傷以外わね。」


「同じだぞ?ウンスの腹に傷があるのは

俺の子を産んでくれた証だ!

愛おしい傷だ!」


「もおーっ、私には甘いんだから!」


「当たり前だ!こんなに便利な世から

不便な所へ連れて行き、

要らぬ苦労までさせたんだ。

あちこちの俺達には苦労して

欲しくないなと思うのは勝手か?」


「そんな事ないわよ。

どうしようもない事情で

叔母様と縁を切ったり、王様、王妃様が

とんでもなく変わっても、

もし、次に出会う私達には、

先々の事まで教えて、同じ過ちを

繰り返してほしくない!って、

私も思っているのよ?」


「そうか…それか…。

同じ過ちを繰り返さないように、

俺達がその役目を担ったのか?

だがな…本来の俺達は居たと思うか?

ウンスの夢の記憶が腑に落ちないんだ。

王妃が死んで、酒に溺れた俺が

荒んで行ったのはわかるが、

ウンスは、あの時、死なないで!と

言った。

レンちゃんのヨンさんは、俺より

年が上だが、ウンスさんも夢の

記憶と違う100年前だった。

もしかして、もっと年上の俺達が

いるのではないか?」


「う〜ん。そうかも知れないし、

そうでないかも知れないわ。

ほら?毒を吸ってしまったヨンさんも

居たでしょ?色々な記憶が断片的に

よみがえって、それを繋げると、

納得が行くパズルになるのよ。

イタタ」


「おいおい、大丈夫か?

なる程な…沢山の人の記憶の断片か…

それより、ウンス!

始まったのではないか?」


「クスッ。私、愛されてるのね?

毎回ヨンは、心配性なんだから。

でもね、レンちゃんが大丈夫って

言ったでしょ?

だから自然に任せようかと思っているの。

それで、帝王切開になったら、

受け入れるわ。

ヨンは、気遣ってくれて、

我慢させてるわよね?

うーんと我慢して、待っててね。」


「こら!煽るなよ。」


「ヨンの我慢は一月半だって

知ってるわよ?」


「毎日抱きたいと思うのは変か?」


「私も毎日抱かれたいと思っているわ。

イタッ」


「病院へ行くぞ!念の為だ!」


「うん。子供達は?」


「皆んなが居るから大丈夫だ!

ちょっと待ってろ。」


ヨンは、家の皆んなとウンスの

両親に連絡すると、

ウンスを抱き上げ車に乗せて、

病院へ向かった。


「ヨン?子供達が早く会いたいみたい…」


「は?」


「何か下りて来た感じ…イタタ」


「もう少しだから!だ、大丈夫か?」


ウンスのお産が始まっていた。




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約半年ぶりの連理之枝です。

皆さんご存知の通り、私のお話は

沢山の時の枝ができてしまったと言う

ちょっとややこしく、繋がっています。

こちらの本編の二人は、時を旅する

ジンジュ様にその役目を任された二人です。

いよいよウンスの九人目の出産ですが、

ゆっくりと進めて行きますので

ご理解下さいm(_ _)m