道端のたぬき | こだわりの一粒からあふれる笑顔へ

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株式会社中央軒煎餅 オフィシャル社長ブログ

今朝の犬の散歩の時のはなしです。

 

いつもの通り朝5時半に起きて仕事前の散歩にでかけました。

 

いつもの道を歩いていると、若い女性が携帯電話にイヤホンを付けて、画面をのぞいていました。

その足元には何か黒い小さな物体が横たわっており、その女性は困ったようなそぶりで携帯を操作していました。

 

近くまで来ると、その黒い物体は車にはねられた子狸のようでした。

夜中に車に撥ねられそのまま放置されたのでしょう。

 

そばによって、「どうされたのですか」と声を掛けると、

その女性は「このままに出来ないので、今、国土交通省に電話を掛けているところです。」と答えられました。

 

朝の6時前では区役所もやってないし、国土交通省にはつながるのかなと思いながら、何かお手伝いすることはないだろうかと、様子を見ておりました。

 

電話は繋がったようです。近くの標識の番地を見ながら、場所を説明されておりました。途中、私も道路の目安を教えてあげて、電話は終了しました。

 

「死骸の回収に来てくれそうですか」と聞くと

 

「この道路は国道ではなく区道なので、国土交通省から区の管理者に連絡をし回収に来てくれるそうです。」と答えられました。

 

回収されるまでに他の車に引かれてしまってはいけないので道路の端に異動させたかったのですが、愛犬シェパードが狸に興味を持ち、とびかかりそうで、近くに寄れませんでした。

 

そばにあった、植木鉢を少し前において、これ以上ひかれないようにして、その女性とその場を離れました。

 

若いその女性の、自分には関係ないとそのままに放置せず、しっかりした対応にとても感心致しました。

人が誰も見ていなくても、自分にできることをちゃんと行う、そんな彼女の行動に、生命が失われたことは残念なことですが、何かすがすがしい気持ちになって家に戻りました。

 

私の住んでいる近隣には狸や、ハクビシンが時々出没致します。

夜中に車に撥ねられて、命を失った子狸君。

どうか成仏してください。