えっ、もう日曜日…?
なんか早くない??
というわけでオープンです😎
台風来てるんよな~
雨ニモマケズ頑張ります❗
本日は松本がお待ちしております🐻💓
画像はダルウィニー15年。
ダルウィニー蒸溜所はA9号線を南に約80km南下したスペイ川上流域に位置します。
標高326m、スコットランドで2番目に標高の高い場所に位置する蒸溜所(ちなみに1番はブレイヴァル蒸溜所)で、とても涼しい土地なのです。
ダルウィニーはゲール語で「集結の場」、「落ち合う場所」という意味を持っており、その昔、北ハイランドや西ハイランドからマーケットのあるローランドに家畜を売りに行く際に、ここを集合場所にしていた史実に由来します。
バースとインヴァネスを結ぶA9号線は、昔から商品や物資を運搬するための通り道で、家畜はもとより密造酒もこの道を通って各地へ出荷されていました。
1639年頃から起こったイングランドの内戦「ピューリタン革命(清教徒革命)」を主導したクロムウェルの鉄騎兵をはじめ、スコットランド独立を目指したジャコバイト軍もこの道を使い(ジャコバイト蜂起)、ダルウィニーを横目に南北へと散っていったのです。
そういった意味でダルウィニーは「歴史的集結の場」ともいえるでしょう。
また、この辺りはグレートブリテン島の人が住む地域のなかでもっとも寒く、風雨の激しい荒涼地帯となります。
その土地柄からダルウィニーは政府の気象観測所も兼ねており、毎朝9時になると気温と湿度を計測するのが蒸溜所スタッフの日課となっています。
多くの蒸溜所が存在するスコットランドでも、気象観測所を兼ねた蒸溜所はダルウィニーだけ。
なかなかに異色な蒸溜所といえます。
「あたたかく穏やかな、陽だまりのようなモルトだ」と評されることもあるようで、なんとも気象観測所的なテイスティングコメントだなと思いました。
蒸溜所の創立は1897年。
設計は著名な蒸溜所を幾つも手掛けてきた天才建築家、チャールズ・ドイグ氏が関わっています。
創業時はストラススペイという名前でスタートしましたが、財政難に直面し翌年1898年にAPブライス&サン社に蒸溜所を売却。
この時蒸溜所名がストラススペイからダルウィニーに変更されます。
1905年、アメリカのクック&バーンハイマー社に買収。
この買収により、ダルウィニーはスコットランドの蒸溜所において初めて他国会社がオーナーとなった外資系の蒸溜所となります。
その後何度かオーナーが変わり、ダルウィニーは現在、ディアジオ社の傘下に入り経営されています。
ダルウィニーの糖化槽は伝統的な開放式のマッシュタンを使用しています。
発酵槽はカラ松製のものが4基。
蒸溜器はストレートヘッド型で2基(初溜1基・再溜1基)設置されています。
またダルウィニーの冷却装置は伝統的な木製のワームタブを使用しているのですが、こちらは一度廃止になり近代的なコンデンサータイプのものに交換されましたが原酒の風味が変わってしまったため元の木製ワームタブに戻されたという理由があります。
木製ワームタブはダルウィニーの風味を守るために必要不可欠なパーツだったのです。
熟成には主にリフィルのバーボンカスクが使われています。
この樽がライトでありながら、芳醇でやわらかく、長めの余韻も感じられるダルウィニーの風味を表現しているというわけです。
蒸溜所のある一帯は年間平均気温約6度。
このような冷涼地帯ではウイスキーの熟成がゆっくり進むのが特徴的です。
そして樽内で消えてゆく「天使のわけまえ」の量も少ないのだそうです。
現在年間生産量は約130万リットルですがそのほとんどがディアジオ社のブレンデッドウイスキー用に提供されており、シングルモルトとしてリリースされるのは僅か全体の5%程になります。
15年もののダルウィニー。
ダルウィニー蒸溜所のスタンダードにして主力商品です。
ディアジオ社がリリースしたクラシックモルトシリーズの1つでもあり、愛好家たちにも人気の実力派ボトルです。
ダルウィニーの風味において特徴的と言われるヘザーハニーを感じ取れるかのような1本です。
お好きな飲み方でどうぞ❤
Bar Kokopelli
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