予定日を過ぎても、出てきてくれない坊ちゃん
仕方無しに促進剤なるものを使用することとなった
特に変わりなく産科へ
お産が立て込んでいるとのことで、希望してなかったのに特別室へ
これから生まれてくれるであろうこと
イマイチ実感のないまま点滴が始まった
先生のお見立てだと、そうそう出てきてくれそうもないとのことで
付き添って来ていた母たちは、ランチをしに近くの西友へ出かけていった
皆が出てから30分もした頃だったろうか?
おや・・・
なんかお腹が痛いよーな・・・
ううう・・
あっという間に激痛が押し寄せるようになった
皆が戻る前に、あたしは分娩室へ
立ち会ってもらうこと叶わずだったけど
無事坊ちゃんは、この世に誕生
お産前から酷い腰痛に悩まされ
あまり熟睡ができていなかったあたしは
出産という大仕事を終え
恐ろしい眠気に襲われた
それでも興奮している家族の対応をなんとかして
あの日の夜は、多分ほんとによく眠ったと思う
翌日、坊ちゃんとちゃーんとしっかり対面
落ち着いた気持ちで初めて抱き上げた
小さな小さな足がとても愛おしく見えたのを覚えている
なんの不安もなかった
あれから30年
まぁ〜これでもかっ!といろんなことがあったよなぁ~
あの日、あたしの人差し指をギュッとしたまだ少しシワッとした小さなおてて
今は我が子に握ってもらっているよねぇ~
この先、どんな事があるのかな
迷いつつも、どーかその道を素直に歩いておくんなせぇよ(^^)