こう見えて、自衛隊の公式キャラクターです。
全自衛隊でも14種しか認められていないなかのひとつで、しかも他の13種がどう見てもダサ、いや、失礼、素朴なものであるのに対して、圧倒的に洗練されています。航空自衛隊御前崎分屯基地において、基地内のキャラクター募集について、イラストが趣味である隊員が応募したものです。
最初は基地内のキャラクターである予定だったようですが、同基地のSNSからたちまち人気となり、今や「自衛隊最大の性癖破壊兵器」と呼ばれています。なぜか。これ、オスだからです。男子ですよ。
いや、ちょっと待て、だったらあのムネはなんだ、というご意見は当然にあると思います。あれは、発達した大胸筋とフサフサの胸毛なのだそうです。そういうことになっているのだからそうです。勝手に萌えたりしてはいけないわけです。
一人称はボク、で、身長は176センチないし40メートルなのだそうで、40メートルというのはよくわかりません。
公式な設定によると「第にゃーにゃー警隊所属隊員」「レーダードームで遊びたくて当分屯基地に所属」「身長は176cm、あるいは40m」「運動が得意だが水は苦手」とあります。先日の同基地「X」では、給養班に乱入して、同基地隊員にコロッケなどふるまっていましたので、料理もできるようです。
なんで猫、というのは、ふざけているばかりではなく、御前崎に伝わる伝承の「猫塚」をモチーフとしています。ある寺の住職が、旅の僧に宿を貸したところ、それは大ねずみが化けた妖で、それから住職を身を挺して守った2匹の猫を偲んで建てられた塚が実際にあるそうです。
ただし、住宅地のなかにある小さな塚で、周囲に何の施設もないため、聖地巡礼のようなことは厳に控えてほしい、ということになっています。
グッズになっているのを見たのは先日の百里基地が初めてで、これは驚くやらうれしいやら。他の公式キャラたちがちょっとグッズとしては成立しにくいものばかりなので、この「おまねこ」には、もっともっとトバしてほしい気がします。
おもしろいね。自衛隊も変わってきたよ。今回Tシャツとトートバッグだったから、次はフィギュアとタオルくらいかな。ゆくゆくはもちろん「おまねこ記念塗装」だろうなあ。