M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm | てつらんた的日々

てつらんた的日々

言葉と、知と、智と、痴と。

OM-1(カメラ)と同時に買ったレンズです。

「レンズキット」として、12‐100mm(35ミリ換算24~200mm)レンズつきなら割安だったのですが、残念ながら200ミリ程度では航空機どころか、アイドル撮影にさえ使いものならない短さです。ここはがんばって12‐200mm(換算24~400mm)を買いました。このレンズの解放絞り値は、f3.5~6.3です。

 



この広大なズーム倍率と、解放絞り値の数字だけ見て、「スペック厨」の人たちは使いもしないで、「画質が悪いに違いない」とか「そんな暗いレンズは使えない」などと言いそうです。ただ、この種のアタマでっかちな人たちの「画質」って、何やら線やら図形の描かれた紙を撮って、ここが潰れるとか、ここが歪んでいる、とかなんですよ。

それは産業用のカメラとか、一部の特殊用途では使うのかもしれませんが、普通の用途でそんなことが問題になる、というのはどういう場面なのかよくわかりません。あの人たちは、固定焦点レンズなら「よい」、解放絞り値はf2.8なら「明るい」とだけ憶えていて、それを繰り返し唱えているだけと思えてならないのですが、禁句でしょうか。

 



はい。この3枚がその「画質が悪くて」「暗い」レンズで撮ったものです。何か文句がありますかね。解像力といい、抜け感といい、美しい背景ボケといい、何の非の打ちどころもないレンズである、としか私には思えないのですが。

これ一本でのユーティリティ性は本当にすばらしく、私は普段の花撮りやアイドル撮影は、すべてこのレンズを使うでしょう。そもそも、天下のOLYMPUSが、イマドキ10万円ほどもする価格で出してきたレンズが悪かろうはずがないという感じなのですが、スペック厨の人たちにとっては、そんなレンズは「安物」なのかもしれませんね。

私にとってはすばらしいレンズです。夢の一本と言っても過言ではないかもしれません。たとえば横田基地のように静的な展示が中心で、ときどき展示飛行らしきことのあるところへ行くのなら、このレンズをつけっぱなしで充分です。これはよいものが手に入ったと思っています。

 



屋外でのレンズ交換は、レンズ交換式のカメラでは大きなリスク、内部への異物の侵入、受像素子の汚れの可能性がある、と考えており、できれば避けたいからです。アイドルさんの現場で、むしろ嬉々として交換して見せている人たちのことは知りません。

ただし、これは欠点と言ってはいけないのかもしれませんが、常用ズームレンズとしては長さも口径もあるので、通常の大きさのカメラケース(カメラホルスター)にはおさまりません。私の手持ちで入れることができるのは一個だけでした。この収納テストをやっているうちに、もともとゆるくて気になっていた純正のホットシューカバーを紛失しました。

もう少し余裕のあるサイズのものがほしいので、時間を作ってカメラを持ってお店に行ってみようと思います。ホットシューカバーはしかたがないので、社外品(アルミ)を買って取り付けてあります。

ホントに、この3枚を見て、ここが「悪い」という人がいるのなら言ってみて下さい。ただし、その場合にはアナタが撮った、他のレンズによる完璧な作例も添えてもらえると助かります。