2月にMBA進学を考えた時に専門をマーケティングにしようと思った。それはSEとしてCRM分野にいたので経営ではマーケティングが延長線上で進められると思ったことと、コスト削減よりも売上拡大の方が「攻め」で面白そうだと思ったからだ。

なのでマーケティングはがっつりした本を読もうと思ってこの本を手に取った。

コトラーのマーケティング入門/フィリップ コトラー
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コトラーのマーケティングは、かなり戦略面に踏み出した広義のマーケティングだと理解する。


なぜなら4P(製品、価格、チャネル、宣伝)だけでなく、事業戦略まで踏み込んでくるからだ。しかし、だからこそマーケティングが企業の勝敗のカギを握っているように思えて非常に面白く読み進められた。


ボリュームがあるのは、戦略的なところまでカバーしているのと入門ということで事例や解説も多く含まれているからだと思う。


・ニーズ、欲求、需要は別のものである。ニーズとは空腹を感じること。欲求とはアメリカ人ではハンバーガーが欲しくなり、日本人だとご飯が欲しくなるような、ニーズを満たす具体的な対象のこと。そして欲求に購買力が伴うと需要になる。予算の範囲でもっともベネフィットが高いものを選ぶ。ベネフィットとはそれを購入することによって得られる満足感だ。

・製品志向と市場志向の違い。特に理念や事業定義にはっきりと違いが出てそれが企業の方向性や従業員のやる気にもつながる。製品や技術はいずれ廃れるが、基本的な市場ニーズはなくならないからだ。AT&Tが「電話事業」なら電話が他のメディアに取って代わったら終わり。しかし「通信事業」なら携帯なりITなり人々のコミュニケーションに貢献する価値を提供し続けていくことができる。



(2009年2月~4月)  ★★★★☆

2月にMBAを意識した時に全く素人の自分が何とか取っ掛かりをと考えて、諸先輩がたの意見を調べて行きついたのがマイケル・E・ポーターだった。

「競争の戦略」はMBA100人が選んだベスト経営書の1位になったとのこと。しかし、とても読み辛いものでもあるらしい・・・・汗


そこで早稲田BSに合格した方の受験準備でも紹介されていた初心者向け解説本のこの本をまずは読むことにした。

ポーター教授『競争の戦略』入門/グローバルタスクフォース
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一言で言うとわかりやすい!

競争戦略以前に経営戦略の本を初めて読んだわけだが、何が戦略というものなのか非常にスムーズに頭に入ってきた。


自分はソニーにしろ、マイクロソフトにしろ、成功した会社というものは差別化戦略こそがキーだと思っていた。どちらかというと右脳的な発想で、斬新で前例がない商品、そしてブランドといったものが勝敗を決するのだ、と。


ここでは自社が置かれている業界環境がどういったものかを「5フォース」で分析して、とるべき戦略を「コストリーダーシップ」「差別化」「集中」から選ぶべきだという論旨である。これ自体は社内の能力やプロセスそして成長の観点が弱いのであくまで外部環境分析の視点が強いが、ある意味どうなるかわからない企業の将来を「科学的に」「客観的に」分析する切り口が提示されている。


5フォース以外にも業界環境別戦略(乱戦or先端or成熟or衰退orグローバル)、自社戦略(垂直統合orキャパシティ拡大or新事業)が解説されている。


いきなり「競争の戦略」に取り組んで挫折して何も手に入らないよりも、こちらの本で基礎を十分に理解した方が百倍ためになると思う。どんな形でもいいからこのエッセンスを身につけることこそ大切だと思うくらい価値のある理論をポーターは提示していると思う。


(2009年3月~4月)  ★★★★☆

これを買ったのは入社1年目の2001年の後半だったと思う。

会社法対応 会計のことが面白いほどわかる本<会計の基本の基本編>/天野 敦之
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非常にわかりやすくてためになった。


何がよいかと言うと、簿記や経理の細かいルールや表記にこだわるのではなく、なぜ会計が会社を理解するために重要なものなのか、なぜこの数字はこのように扱われるのかを徹底的にわかりやすく教えてくれるからだ。


何で会計って基礎的なビジネススキルって言われるの?貸借対照表って何?仕分って何?減価償却って何?という人はまずここから概念的なものを学ぶのがお勧めだ。


今回、KITの「企業会計・財務要論」の参考書となっていたので読み直した。2001年当時の自分はこれで簿記の背景は理解できたが、企業分析までは達せなかった・・・・。


■会計を意識した経営とは株主や債権者から預かったお金が、今どのような状態にあって自分の決定がどのように会社のお金を増やすことにつながるかを意識して経営することだ。


前回はこの感覚を理解するところまで達せられなかった。けっきょくなぜ戦略の策定に会計が必要とされるのかわからなかった。だって商品やサービスの差別化が最後の分かれ目でしょ!?、と・・・。今は棚卸回転率や総資本利益率の意味もわかる。今回こそ財務諸表より業績分析ができるところまでしっかり習得したいと思いを新たにした。


(2009年4月第3,4週)  ★★★★☆