謎解きをしないと眠れませんよね、
Fair is foul,and foul is fair
フェアはフェアプレーとかよく使いますよね現在では。
今回も木下順二:著「私のマクベス」講談社 文芸文庫、
木下順二:著「マクベス」マクベスを読む 岩波文庫、
から抜粋して載せています。
①は公正な、公明正大な と、ありますね。この言葉最もシャイロックが使いたがる言葉ですね。
②は金色の髪、白い膚、これもある意味差別的な優位を示しているように感じますね、本来の意味とは切り離して、オセロとかやはりヴェニスの商人を連想させられる言葉。
③濁りのない、晴れ、晴天、はっきりした、鮮明
④は抽象的ですよね、表現というか、かなりの、相当な、まずまずの、悪くない、など
5⃣美しい、きれいな、丁寧
⑥好都合な
⑦もっともらしい
⑧全くの、徹底した
こんなにあてはまる日本語があるんだったら、正解なんて見つかるわけないと思ってしまいます。
それではファール。
こちらもスポーツなどで反則した場合に使われる言葉だと思っていますがどうなんでしょう?
なるほど、汚い
いいんじゃないでしょうか。綺麗は汚いで。
木下順二先生はこのようにひきさがりません。
当然ですが私は今回この作品を観るためにちょこっと調べてだけで、先生の研究熱意とはかけ離れています。
観劇するうえで自分にとって快適という基準を感覚だけで書いています。
豊洲では森、林、植本の三人の魔女が、このひとちょっと違うこと言ってる~、と抗議するとそれぞれの文庫本の翻訳者が違うことが話題になる。そして綺麗は汚いなんて意味わからないじゃん、とくる。
あれ、、、
突然のネタバレに入ってしまいました!すみません
そこできれいは汚いバージョンを推す林が下ネタで返すんですが、なによりも説得力があるというか魔女たち納得してしまいます
うん、なんにでも例えられる言葉でもあると思うんですよね。
シェイクスピアもクドカンさんも言葉遊びしている、ような。
戦争の英雄と言えば大活躍してひとりで大勢の敵を倒せば与えられる称号。
けれども日常で多くの殺戮を行えばサイコパスとして恐怖の対象、誰からも人間として認めたがらない存在に。
一方からみれば公明正大で、他方からしてみれば非道な、危険な立場に。
私たちが普段正しいとか間違っていると自信を持って判断していることでもその真逆な状況下にある場合には観る方向も考えも全く反対になるかもしれないんです。
原爆に対して私たちははっきりNOと言えるし、善悪は明らかと思っています。
ところが、世界中のほとんどの認識は広島・長崎に原爆を落としたから最悪な世界大戦を終えることができたととらえているんだと思います。
え?えええええええ!うそでしょ、って思いますよね。
そのくらい絶対って全然完璧じゃないし、けっして揺るがないと信じている信念は簡単に崩されるんだということ。
ここでもちょっとネタバレしちゃったかな、しちゃいました。
ネタバレついでに、橋本じゅんさんが自分はエクスプローラーだから「ローラ」とシャウトしてY・M・C・Aとジェスチャーするのは秀樹さんへの追悼だと思っています
じゅんさんもっと大きくやってくださーい