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リスペクト

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映画2021/11/05

監督 リースル・トミー
原案・脚本 トレイシー・スコット・ウィルソン
原案 カーリー・クーリ
音楽 クリス・バワーズ
主題歌 Here I Am(Singing My Way Home)/Jennifer Hudson

出演
アレサ・フランクリン/ジェニファー・ハドソン
子供時代/スカイ・ダコタ・ターナー
父・C・L・フランクリン/フォレスト・ウィテカー
母・バーバラ・シガーズ・フランクリン/オードラ・マクドナルド
姉・アーマ・フランクリン/セイコン・センブラ
妹・キャロリン・フランクリン/ヘイリー・キルゴア
祖母・ママ・フランクリン/キンバリー・スコット

夫・テッド・ホワイト/マーロン・ウェイアンズ
ケン・カニングハム/アルバート・ジョーンズ

ジョン・ハモンド/テイト・ドノヴァン
ダイナ・ワシントン/メアリー・J. ブライジ
サム・クック/ケルヴィン・ヘアー
クララ・ウォード/ヘザー・ヘッドリー
スモーキー・ロビンソン/ロドリック・D・コリンズ
ジェリー・ウェクスラー/マーク・マロン
ジェームズ・クリーヴランド/タイタス・バージェス
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア/ギルバート・グレン・ブラウン

(あらすじ)

1950年のデトロイト。

高名な牧師である父が催した
週末の夜のホームパーティーで
父に促されて歌う10歳のアレサを皆が褒め称える。
その中にはダイナ・ワシントンら有名人の姿もあった。

アレサの両親は離婚していたが、
母と過ごす時間もあり、
ゴスペル歌手である母と過ごす時は
アレサにとって幸せな時間だった。

ある夜のパーティーで
アレサの部屋に客のひとりが忍び込んできた。
「ボーイフレンドになってあげるよ」と言って…

祖母はアレサの変調に気がつくが
アレサは何も言おうとしなかった。

そんな彼女に母の死が襲う。

アレサは立ち直れず、
父はそんな彼女にイライラする。

それでも彼女は
父の友人であるジェームスに励まされて
父の教会で歌う。

成長したアレサにはすでに2人の子供がいた。
父親は明かされていない。

黒人差別撤廃を目指す公民権運動ツアーに父と参加し、
歌うアレサ。
リーダーであるキング牧師に
彼について行きたい旨を伝えるも
彼女は父の束縛から逃れらないと言われる。

帰宅した父と娘。
それを祝うパーティーで
アレサは音楽プロデューサーのテッドと出会い惹かれるが
父は猛反対。

父はNYのコロンビア・レコードとアレサの契約を取り付ける。
がヒット曲に恵まれない。

ライブにダイナが訪れるが
アレサが敬意を表して彼女の曲を歌おうとすると激怒される。
そして「堅物ぶっているが父娘揃っての有名なスケベ親子だ」
「父に口出しさせず、自分の歌うべき歌を歌え」と言われる。

レコーディングに遅刻したアレサ。
父と口論になり、
「もうお父さんの選んだ曲は歌いたくない」と言うアレサを
父は叩いた。

アレサはテッドと再会し、彼と付き合うようになる。
彼もこれまでのアレサの音楽は良いと思ってないらしい。
彼女は彼とヒットを生み出そうと考え、家族の元を去る。

1966年、アレサはテッドと結婚、出産。
彼をマネージャーにして
アトランティック・レコードに移籍。

プロデューサーのジェリー・ウェクスラーの勧めで
南部のアラバマ州でレコーディングを開始するも
テッドは白人のスタッフしかいないことに激怒する。

が、アレサは白人たちと
♪I Never Loved A Man The Way I Love You を完成させる。
それはとても手応えのあるものだった。

しかしテッドは白人スタッフと殴り合いになり、
アレサにも暴力を振るう。

実家に帰るアレサ。

皆で食事に行くと、
街のレコード店で♪I Never Loved A Man The Way I Love You が
かかっていた。
この曲は彼女の初ヒット曲となった。

アレサはレコード制作を続けることにし、
姉・キャロリンと妹・アーマをバックシンガーに加える。
謝罪に訪れたテッドのことも許す。

アレサと姉妹はオーティス・レディングの
♪Respect を女性目線でカバー、
これが大ヒット曲となり、アレサはスターの仲間入りを果たし、
クイーン・オブ・ソウルと呼ばれるようになる。

テッドがテレビ出演を決めてくるが、
アレサは父のチャリティ・イベントに参加したいと希望。
するとテッドはアレサを殴った。

ウェクスラーはヨーロッパ・ツアーを計画するが、
テッドは映画出演を推す。
アレサはテッドの暴力を気にして彼の言うとおりにしようとするが、
ウェクスラーが収益の大きさを話すと、テッドはツアーを承諾する。

ツアー中、タイム誌が
テッドのアレサへの暴力について記事にする。

そして姉妹から
両親の離婚が父のDVによるものだったことを聞かされる。
現在の父の恋人も手を焼いているようだった。

タイムへの告訴を考えるテッド。
アレサは「事実だから訴えられない」と言い、
彼を解雇し、離婚する。

そしてケンがアレサの新しい恋人になる。

そんな中、キング牧師暗殺のニュースが届く。
悲しみに打ちひしがれるアレサ。
父とも口論になる。

アレサとケンは子供にも恵まれ、
ロスの豪邸で暮らし始めるが、
アレサは酒浸りになり、
心配するスタッフや姉妹に傲慢な態度を取るようになる。

泥酔状態でステージに立って倒れるアレサ。

酩酊の中、
彼女は ♪Amazing Grace を歌う母に抱きしめられる。
そして酒を断つことを決める。

アレサはウェクスラーに
ゴスペル・アルバムの制作を提案する。
商売にならないと反対されるも
彼は彼女の熱意に押され、
教会でのレコーディングを撮影することを条件に許可する。

リハーサル。
レコーディングに参加するジェームスが
緊張で泣き出すアレサを「神が見ている」と励ます。

父をはじめ家族も参加したレコーディング。
♪Amazing Grace を熱唱するアレサ。

そしてこのアルバムは
彼女の最大のヒットアルバムになったのだった。

(感想)

ジェニファーはいい歌手だけど、
アレサとは違う。
アレサの声で耳に親しんでいる楽曲を彼女が歌っても
違和感がある。

が、ラスト、自身たっての希望で
ゴスペルのライブ・レコーディングをするアレサ。
演じるジェニファーによる
♪Amazing Graceの熱唱~
アレサの生前の♪You Make Me Feel Like A Natural Womanの歌唱映像
(2015年、この曲の作者である
キャロル・キングのケネディ・センター名誉賞授賞式の様子。
元大統領のオバマ夫妻の姿もある。涙しているバラク。)という流れは
とても自然なものだった。

やはりアレサの歌声は特別なのだとわかった。
なぜか号泣している自分がいた。

彼女のヒット曲が
彼女の人生とオーバーラップする構成は
エルトン・ジョンの
映画ロケットマン にも通じる。
背景には黒人差別や、
その中での女性蔑視もある。

ずっと居心地の悪そうなアレサ。
大好きだった母の死に、12歳で出産、
高圧的な父と、
なぜかやはり高圧的な男に惹かれてしまう性。
それはそうなるだろう。
人気が出ても情緒不安定な彼女だったが
やがて自らのルーツである
信仰の歌・ゴスペルで自身を救う。
やっと自分の居場所を見つけるのだ。

これは虐げられてきた内気な女性の
自分探しの映画。

ジェニファーの歩き方と内気な表情は
アレサっぽかった。

♪I Never Loved A Man The Way I Love You と
♪Respectのセッションシーンは
音楽が創り出される高揚感に満ちていてワクワクした。

映画最終絶叫計画 のショーティと
テッドを同じ役者が演じているとは思わなかった。

メアリー・J ・ブライジが演じた
ダイナに本来のショウビズ界にいる人間の気性を見た。
インパクト強し。

フォレストには
人間なんてある一面からでは語れないということがわかる
複雑さや不気味さを感じた。

久々の映画館での鑑賞、堪能した。
ガラガラで年齢層が高くて…安心した(笑)

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