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グレイテスト・ショーマン



原題:The Greatest Showman

映画2018/02/16

監督 マイケル・グレイシー
原案・脚本 ジェニー・ビックス
脚本 ビル・コンドン
音楽 ジョン・デブニー、ジョセフ・トラパニーズ、
ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール

出演 ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、
ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、
ゼンデイヤ、キアラ・セトル、サム・ハンフリー、
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、オースティン・ジョンソン、
キャメロン・シェリー、ポール・スパークス、
シャノン・ホルツァプフェル、小森悠冊、ダニエル・ソン、
ジョナサン・レダヴィド、ゲイル・ランキン

(あらすじ)

貧しい仕立て屋の息子だったバーナムは
仕事で出かけた良家の令嬢・チャリティと恋におちる。

身分の差を乗り越えて手紙をやりとりする2人。
その間、バーナムは父を亡くし、
ホームレス生活を送る。
その時フリークの女が彼にリンゴをくれた。

その後何とか仕事を得ることが出来た。

やがて成長したバーナム(ヒュー)と
チャリティ(ミシェル)は結婚し、
2人の娘・キャロライン(オースティン)と
ヘレン(キャメロン)に恵まれた。

しかしバーナムの勤めていた会社が倒産。

彼は会社の沈没船を元手に銀行から融資を受け、
奇妙なものを展示する
「バーナム博物館」をオープンした。

客足が芳しくなく、
娘の言葉をヒントに
フリークのサーカスを始める。

有色人種のW・D(ヤーヤ)と
アン(ゼンデイヤ)のウィーラー兄妹、
小人症のサム(サム)、
髭女のレティ(キアラ)、
大男、肥満男、全身刺青男、結合双生児など、
世間から隠れて生きている人間たちを集めたもので、
ショーは盛況。
だが、酷評され、
一部の市民からは反発を受けた。

一家は裕福になったが、
上流階級の人間からは
成り上がりだとバカにされる。

バーナムはキャロラインのバレエ発表会で
劇作家のフィリップ(ザック)と出会い、
彼をショーの演出家にスカウトする。
フィリップはアンに一目惚れする。

フィリップのコネでビクトリア女王に拝謁する一同。
そこで欧州随一のオペラ歌手と評判の
ジェニー(レベッカ)と会ったバーナムは
彼女をアメリカで売り出すことにする。

そうすれば上流階級の仲間入りが出来て
バカにされることもないだろうと考えた彼は
フィリップにサーカスを任せ、
ジェニーの公演に全力を注ごうと決めた。

ジェニーは絶賛され、バーナムにも箔がつくが、
サーカスの団員たちに冷たくなり、
家族と過ごす時間も少なくなっていく。

(感想)

19世紀に活躍した興行師
P・T・バーナムの半生を描くミュージカル。
脚本には
シカゴ(脚本/2002年)
ドリームガールズ(監督・脚本/2006年)
映画美女と野獣(監督) などのミュージカル映画でおなじみのビルの名前があり、
歌曲は 映画ラ・ラ・ランド の
パセク&ポールが担当。

ヒューのミュージカルは
映画レ・ミゼラブル があるからもういいかな、
あれは越えられないだろう、と思って
これは敬遠していたんだけど、
サントラがイギリスでロング・ヒットしているので、
やっぱり観て見よう、と。

どんなにも長くクドく出来そうな作品を
105分にまとめたセンスがいい。
今の時代の流れに合っている。
全く無駄なシーンがないうえに、
物足りなさも感じない。

実際にはそんなことはないんだろうけど、
全体的にアナログ臭が漂っているところが
肉感的でいい。

そしてやっぱり
楽曲は素晴らしい。
シングルになっている
「ディス・イズ・ミー」は
髭女役のキアラがフィーチャーされているが、
彼女の歌唱力が光り、
かつ、迫害されている人たちのアンセムにもなっている。

ヒューは想像通りのエンターテイナーぶりを見せ、
バーナムのしたたかさも自然に表現。

ザックも素晴らしい。
ヒューとの酒場でのシーンと、
十八番のツンデレ役(笑)なゼンデイヤとの
綱のシーンがハイライトだった。

これまで不快な役が多くて
嫌いだったミシェルが好演。
今まで観た彼女の中で一番美しい。
彼女の歌が予想以上にいい。

レベッカの「ネヴァー・イナフ」は吹き替え。
歌うローレン・オルレッドの声は素晴らしい。
歌詞はNeverを繰り返しすぎている気がしたけど(笑)

フリークを引っ張り出す→
フリークが自身に自信を持つようになる、という展開は
バーナムにあざとさを覚える人もいるだろうし、
現在では荒療治すぎると感じる人もいるだろう。
作品が賛否両論なのはそこが理由なのかもしれない。

エンターテインメントの中に
階級・差別・成功などを考えさせ、
観て無駄にはならない作品ではある。

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