やっと卒業生達の行進が始まりました.
厳かに入場してくる学生たち・・・
★「ジョーーン!」ヒューヒュー!」・・・(えっ!自分の子供の名前を呼んでいいの?)
ここは,黙ってシミジミ思うところでしょ!(ツッコミを入れるわたし )
黒のガウンに黒の角帽,隅に付いた,ふさが揺れている
大勢の学生達の晴れやかな顔・・・
しかし・・・様子が違う,日本の伝統ある厳かな式典をイメージして飛行機でやってきました.
(可哀想に夫は,お仕事です💦)
私だけかもしれない!
他の大学では,全く違う内容なのかもしれない!
(が,他のアメリカの大学の卒業式なぞ,知る由もない 💦)
今は昔の話になりましたが,忘れられないエピソード!
どうぞお付き合い,お願いいたします.
その日は,朝から大雨!
大きな傘をさし,娘と二人,大学の指示にあった場所へ向かいました.
場所はニューヨーク・・ど真ん中.
既に,何台もの大型バスが停車していました.
会場に向かう学生・父兄達を乗せるために
★ どれに乗ればいいの?? 自由! バスに「〇〇大学・〇〇行き」の文字案内もない!
(アバウト!)
娘は,関係者を探したけれど,明確な答えも見つけられないまま,バスは動き出す.
ハドソン川を渡って,ニュージャージー州が見えてくる.
初めての場所に,卒業式も忘れ,興奮するわたし
バスが停まった先に,バスケット試合会場のような大きな施設が待っていた.
あのバスに乗ってた人,少なかったです.あんなにバスが必要だったかしら?(アバウト!)
娘は関係者に促され,準備のため,ここで私たちは解散したのでした.
一人になり・・・とにかく中に入ってみよう.
・・広ーい! テレビで見るバスケット会場そのもの!
★様子をうかがっていると,あちこちでコーヒーを飲んでおられる家族を発見! (ちがう!)
★ポップコーンを楽しそうに頬張る若者(兄弟かな〜?) (ちがう!)
席を立って,会場をぐるりと見学に出る.
飲み物コーナー(ジュース・コーヒー・多種の飲み物を売っています)
・グッズコーナーを発見!
不思議な罪悪感を抱きながら,私もコーヒーを買ってみました
日本人は・・・いない.
外人さんだけ!
先生方の長い英語のスピーチが,次から次に終わっては始まる. 理解不能!
やっと!入場行進です!
★「エミリーーー!」大きな遠慮のない声!
★待っていた顔が見えると,指笛に「ヒューー・ヒューー!」 (完全にちがう! )
★ 紙コップの飲み物で喉を潤しながら・・・
(まさかーー! ここは泣く場面だよね〜 )
★「仰げば尊し」が頭の中でなっているけれど,誰ひとり,泣いたりなどされておりません.
「よく頑張ったね!」という気持ちを表す,家族や友人たちに取って,嬉しく楽しい日なのか・・・
先生方や関係者も,それを止めない.
「トーーマス! ヒュー・ヒュー!」は最後まで続いて,
いつの間にか広かったセンターコートは卒業生でいっぱいに埋まった.
訳の分からぬたっぷりの英語をライブで聴くの,初めてでした!
このアメリカっぽい?陽気な卒業式も,初めてです!
そんな時,一人・一人が壇上に登ってお偉い方から卒業証書をもらうシーンに変わった
まるで,映画を見ているかのよう.
娘の名前が呼ばれ,壇上へに少しの階段を登り,手にする証書・・・
最後に,関係者の声で一斉に! 式典のピーク
かぶっていた黒の角帽を高く飛ばして・・・
式は終わって行きました
このシーンには,素直に感激しました.
一人で色んな事を乗り越えてきた,何年間も・・・
しかし!予想とあまりにも違ったので,今も「ヒュー・ヒュー!」だけがクローズアップされるのです.
所変われば品変わる,と言われておりますが😅
これも嬉しくて・楽しいお祝いだだったと今なら,思えます
世界には違いがある! それを体験できたことを感謝しよう.
今日は,前後を端折って,驚きの一瞬を切り取って,お読み頂きました.
そんな娘も,今やキャリア・ウーマン.
何十年前の黒のガウン・角帽子は大事にとってあるそうです.
最後まで,お読みいただいてありがとうございます🌹
すてきな夕べをお過ごしになって下さい.