あの日の事 ①・パリ語学学校 | あの時のフランス,そして今のわたし

あの時のフランス,そして今のわたし

50歳手前,偶然,私の生活にフランス語が! 
3日間の「ホームステイ・2週間の語学学校」から始まり,地方での短期留学・そして「本格長期留学」までの体験記!  
チャレンジ!問題!  泣いたり,笑ったり!
そして今の私も!   どうぞよろしくお願いします♡

 

前回の投稿から,私の体調をご心配いただいたり,お見舞いの言葉を頂戴したり,

 

本当に有り難うございました. 

 

お優しい方達に恵まれている私を実感しました.チューリップピンク

 

今,復活できましたが,ぼちぼち,元の生活に戻っているところです.

 

 

 

さて! ブログを続けて,こんなに経ったの!と驚きました.

 

皆さんのブログを毎日,読ませて頂くことが毎日のルーテイン・楽しみとなりました.

 

毎日,投稿されているブロガーさんに尊敬です.

 

充実された内容に,感心するばかり・・・

 

 

毎年,あの日に思い出すことなのですが,

「今なら言える!」ことが・・・どうぞ,お付き合い願います.

 

長期留学のパリ・カトリック大学・附属語学学校を終え,

 

帰国を前に,ご褒美だわ!と

 

3週間,少し上等の語学学校に申し込みました.ホームステイでお世話になりながら.

 

薄い紫のカーデイガンの先生と私たち

 

 

初日,学校に着くと,オシャレなサロンに置かれたお菓子・パン・飲み物・・・

今までになかったサービス! さすがのリッチ感

 

レベル試験の結果,B2が出たので,実力に見合わないかも? 

余裕の生徒さん達ばかりだろうな・・・迷いました.

 

しかし!泣いても笑っても,3週間後には日本!

 

恥を掻かせていただきましょう!  B2クラスに参加を決めました.気づき

 

 

まあーーー!

クラスには生徒4〜5人だけ.

 

素晴らしいレベル! 殆ど文法授業のない会話を中心とした・ユニークな授業内容!

 

流暢に,喋る!喋る!ドイツ人のおばあちゃま.

 

毎日,とってもお元気です.

 

プライベート・ご自分の国について・政治の話・・途切れる事のない話題

 

圧倒されたのは,私だけではなかった様です

 

 

 

そんな日が続いた,ある日の事でした.

 

いつの間にかクラスメイトと仲良くなり,「授業の後,一緒にランチや散歩に行きましょう!」

 

嬉しい展開に・・・.

 

出発しようと,階段を降り出した時でした.

 

他のクラスの,(既に顔馴染みの)若い日本人男性が,

パソコンを広げたままで私に向かってこられました!

 

東日本大震災の始まりのニュースでした.

 

この後,ご気分を害されるかもしれない方は,

  ここでストップなさって下さい.

 

 

今まで,その時,自分が日本に居なかった事,漠然と申し訳なさを感じておりました.

 

帰国後,関東圏に住んでいた友人から聞く震災を伝える言葉の数々に,大きく動揺.

 

息子からアメリカ人・フォトグラファーの撮った現地の写真集を見せられ,

 

初めて涙が出たのを覚えています

 

「これが,あなたが知らなかった現状です」と

 

今なら・・日本人には,まだその写真は撮れない時だったように思われます.

 

 

 

話が前後しますが,

 

私はすぐに彼女達との約束を取りやめ,校長室に彼と一緒に.

 

既に何人かの若い日本女性が座っておられて,話し合いが始まりました.

 

スタッフさんと日本人学生だけの時間.

 

明日,日本に帰国される若いお嬢さんが泣いておられ,

 

電話も実家に繋がらない,空港にも,旅行会社にも・・・

 

彼女のホームステイ先のマダムと連絡を取りつつ,男性のPCに次々と飛んでくる情報を頼りに,

 

号泣の後,彼女は帰国を延期と決まり,校長室にあった唯一,黒電話から日本に繋がったのでした.

 

今からは,当然な事ばかりです.

 

私は,気が付くと,

先生方とフランス語初心者のお若い女性との,通訳のようなことをしていました.

 

長時間のあと,何とかその場の問題が解決.

 

先生方が私に,

「お気の毒です.お疲れ様でした. ありがとう」と仰って,

「お礼を申し上げたいのは,私たちの方です」と心から感謝しました.

 

自分が何をしたのか,実感ありません.

 

ただ,出来ることを,やる,その一心の一日でした.

 

 

そして,日本では,更なる出来事が起こっていました.

 

最後まで,お読みいただいてありがとうございます.

 

次回は,パリから見た「その時の日本」をお伝えできれば,と思っています.