ずっと行きたかった。
ずっと会いに行きたかった。
私の両親が眠る,お墓・京都に。
・・・随分,会ってないね,おかあさん・・・
前回のお墓参りから,3年もの年月が流れていた。
そんな,或る日・・・パソコンで新幹線予約のボタンを!
ホテル予約のボタンを!クリックさえすれば,
二時間半後には,京都駅じゃないか。
と,ふと湧いてきた思いに,パソコンは作動していく.
予約してから,「その日」が来る迄,時間はあったけれど,
思いの外,緊張もなく,お墓の前で両親に会ったら,何から話そう?
瞬間! 泣くかもね・・・
誰かと一緒だったら・・・
もっと楽しい時間を過ごせるのでは? そうだ,娘!
「京都に行く計画があるのだけど,一緒に行く?」
意外にも,一つ返事で,「ウイ〜!」と。← 京都!だったからだろう(笑)
二人で,帰省でなくお気楽な「観光者」で行こう。
そうだ! 京都へいこう! ・・・⭐️
当日,真っ青な空。
新幹線は滑りだした。
新幹線の「富士山側」の席に座ると,こんな幸せが待っていることも!❤️
暫くして,娘が
「私も,お墓参りに行くよ。
おじいちゃん,おばあちゃんに,叱られるやん!」と。
えっ! 行ってくれるの! その言葉を聞いてとても嬉しかった。
生前の母は,孫である娘をとてもよく可愛がってくれていた・・・
それを,彼女も覚えているらしい。3〜4歳くらいだったけれど。
二人で,お墓に着いた時,言葉は出てこなかった。
いつも,遠く離れていても,一緒に居て見守ってくれている,と信じているが,
やはり,何かが違うのだ。
二人で,お墓の周りのお掃除から始め,お水をかけて綺麗になってもらい,
そして,それぞれに手を合わせ,祈った。
いつも,「雨女」と言われていた母。
毎回のお墓参りの日,どんなに,いいお天気でも,必ず,雨が降った。
「 雨 」の意味は,母の「ありがとう,来てくれて・・・」
母らしいメッセージだと思っていた.
なのに,今日は,ずっと,青空。
遠くからやってきた,私たちに青空のプレゼント,なのかな.
可笑しい事に・・・恥ずかしい事に,娘は,お墓に着いた時,
何から始めればいいのか? と尋ねる始末。
都会に住み,京都に来るのも7年ぶりだという彼女。
ひょっとして,この「知らなさ振り」いまどき! 彼女だけでは,ないかもしれない.
この手の慣習って,大事ですね ^^;
「また!きっと来るからね!」
と何度も振り返りながら,心の中で誓った。
気がつけば,紅葉していた,周りの木々。
ふるさとは,いつも私を暖かく迎えてくれる.
来て良かった!
「ふるさとは,遠くにありて思うもの」もいいけれど・・・
両親に会えて,娘の成長した姿を見せることができて幸せでした.
急に寒くなりましたね。気温のアップダウンが激しい昨今。
どうぞ,ご自分の体調に合わせた,温かい服装で,ご自愛ください.