島倉千代子さんのように長い期間活動してきた歌手は、その音楽媒体も様々に変遷してきました。今回は昭和30年代のレコードの移り変わりを紹介します。
デビュー曲「この世の花」は島倉千代子さんがデビューした昭和30年(1955)当時はSP盤のみの販売でした。当時の頒価1枚250円。
SPレコードは78回転でシェラックという素材で作られており、重く、落とすと割れてしまいます。
この世の花に関しては下記の記事を参照ください。
EP盤(所謂ドーナツ盤シングル)のシングルレコードは翌31年から流行歌でも発売され島倉千代子さんのEP盤シングルレコード第1号は「この世の花」ではなく「東京の人さようなら」でした。
東京の人さようならのSP盤発売は31年4月でしたがEP盤は31年10月。そして、SP盤はB面が青木光一さんの「ふるさとの駅」でしたが、EP盤ではヒット曲「小島通いの郵便船」に変更されています。
因みにこの世の花のEP盤は31年12月に発売されていますが、片面が島倉さんの「おもいでの花」に変更されています。この、おもいでの花ですが、ジャケットタイトルに「の」を入れ忘れたようで初回盤は「の」が明朝体で付け加えられています。
しかし再販盤は「おもいで花」となっていて付け足すのを忘れているようです。
EP盤自体は昭和30年11月発売の「島倉千代子ヒット・ソング集」が最初ですが、このレコードは7インチ45回転のEP盤で発売されたものの片面に2曲収録されている所謂ミニアルバム、コンパクト盤と言われるものです。
後年発売の7インチコンパクト盤は33回転LPなので異なります。
昭和35年以降は音頭など一部の舞踊曲のみで併売され、昭和36年には新譜発売3枚となり、昭和37年2月発売された「日本一だよ」がコロムビアで(日本で?)最後のSP盤のようです。
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そして翌昭和38年からはステレオで発売されるようになり島倉千代子さんは5月発売の「むらさきの慕情」がステレオシングル盤第1号です。但しモノラルで発売されたものの録音はステレオでされている曲もあるようで、38年1月発売の「砂山のひぐれ」は大全集こころにはステレオで収録されています。
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🎵お知らせ🎵
来る5月31日大阪府吹田市にあるメイシアター小ホールにて島倉千代子ビデオ上映会が開催されます🎥
10時~18時まで、どなた様も無料にて観覧できます。