★本日、小説短編集新作の出版販売を開始しました。 | 《遠い昔、深夜放送が好きだった人たちへ贈る小説》間々田陽紀の世界

《遠い昔、深夜放送が好きだった人たちへ贈る小説》間々田陽紀の世界

■好きな音楽、好きな映画、好きなサッカー、好きなモータースポーツなどをちりばめながら、気ままに小説(246作品)・作詞(506作品)を創作しています。ブログも創作も《Evergreen》な風景を描ければと思っています。

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★本日、小説短編集 【78】ビーチボーイズが流れていた夏(原稿用紙30枚) の出版販売を開始しました。

6月22(土)と23日(日)の2日間、無料で読めるので、よかったら読んでみてください。

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※ 悠成が高校を卒業して2度目の夏がやってきていた。高校卒業後悠成は、祖父が永年営んできていた自動車整備工場で働き始めていた。実は悠成の両親は悠成が祖父の自動車整備工場で、高校を卒業後いきなり働くことに最後まで反対していた。
 
 それと言うのもそもそも両親は、何を学ぶことになろうとも大学までは進学することを望んでいた。どうしても自動車整備工場で働きたいなら、せめて自動車整備の専門学校へ進学して、基本的な技術をしっかりと学んでからにするようにと最後まで悠成を説得しようとした。
 
 だが悠成が両親の説得に応じることは無った。実は悠成が祖父の自動車整備工場で高校卒業後すぐに働きたいと考えたことの背景には、特別の事情があったのだ。それと言うのも数年前から体力の衰えを痛感していた祖父が、永年続けて来ていた整備工場を閉めようと考え始めていたのだった。
 
 その話を悠成が直接祖父から聞いたのが、高校3年生になった時だった。本来なら大学受験勉強に専念すべき時期だったが、悠成は受験勉強に集中できないでいた。それというのも悠成にとって特別な場所であった祖父の自動車整備工場が閉鎖されるなんて、どう考えても悠成には受け入れらない話だった。
 
 悠成の家から徒歩で10分くらいの所に祖父の整備工場はあった。両親とも共働きだった悠成にとって、家から近くにあった祖父の工場が学校から帰ってからの遊び場だった。両親は工場は色々な機械があって危険だから、遊びに行かないようにと幼い悠成に話していた・・・。


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