立春を過ぎれば三寒四温! | 脳溢血からのゆうき

脳溢血からのゆうき

 生かされた人生 まだまだ捨てたもんじゃない。自信に繋がるリハビリ 頑張ろう

おはようございます。


今日4日は「立春」です。春が立ち上がる…即ち、新しい生命が誕生し、草や花々の新芽が芽吹きます。後10日もすれば、早い所では蕗の薹が出回りますね。天ぷらにすると、ほろ苦くて美味しいです。


さて、昨日は暦の事を書きましたが、最近では温暖化の問題が世界で取り沙汰されています。水は古代から人類にとって、大変重要なものでした。雨が降らなければ旱魃となり、穀物の収穫にも影響が出ます。又降りすぎれば洪水となり、動植物の死に繋がります。昔も今も、何ら変わりません。しかし古代中国では、科学も現代ほど発達がしていないので、暦が重要でした。農作物を植える時期や、刈り入れ時に必要不可欠です。


それから暦を一番に重要視したのが一国の王ですよ…。雨(この文字は文献に多く見られますが、雪の文字は甲骨文でしかありません)が降るか降らないかで、攻めるか守るかなどの判断をしていました。


春秋時代よりさらに古い商王朝の時代の気候や天候を大変研究している「末次信行」氏の『殷代気象卜辞之研究』というのがありますが、凄いですよ。良く研究されています。水不足を恐れた月を甲骨文から読み取り分類整理していて、水不足は即ち旱害という事で、それについて卜っているのは、一月、二月、三月が多いのです。


何故冬に旱害を恐れ、夏は恐れないのか…?答えは夏には降りすぎるくらいに雨は降ります…。だから卜う必要はないのです。逆に冬に雨が降らないと、作物に被害が出てしまう…。その作物とは麦の事で、その事からでも商王朝の関心事は麦であった事が解ります。


甲骨文字が残っていた事が、やはり歴史を紐解く上で重要な事ですね。文明は滅びる事があっても、文字のような文化は永久に亡びないという事ですね。


また書きます。