おはようございます。
私は3月1日と19日のブログで、宮脇昭先生の事を書きました。先生が日本の「鎮守の森」の知恵を生かした復旧、復興を地震大国の日本に瓦礫を利用して防災林を造る、という提案を昨年から言ってこられ、今回は被災地の東北300キロの太平洋岸に常緑広葉樹の苗木を植えると…。
現在の防災林は『白砂青松』の美景観というだけで、針葉樹の松が多く、今回の震災で(針葉樹では根が浅いため)松は全滅してしまい、駄目であるいう事が改めて解かった、と…。だから昨年から、防災林には 常緑広葉樹でなければ駄目であると。常緑広葉樹は椎、タブ、樫などが鎮守の森には古来から植えられていて、今回の津波にも殆んどが倒れずに家を守ったと!
先生は世界中を回り、植物の研究を84歳の今日まで続けてこられた人です。昨年からの提唱は、地中深く穴を掘り、そこへ瓦礫やコンクリート片を埋め、その上に盛り土をしてそこへ広葉樹の苗木を植えるということでした。
それが日本のくだらない法律に縛られ行政の反対に合いどうにもならないもどかしさがあったようです。今まで出来なかった、先生の提案を実行すれば瓦礫は全部使っても全体の4.8%にしかならず、まだまだ足りないということです。
今度の呼びかけに細川元総理が音頭を取り、財団法人を立ち上げてかなりの著名人が集まったようで、行政に働きかけてやっと試験的に植樹をしようと、宮城と岩手でようやく動き始めました。
広葉樹は一年で10センチ以上育ち、地中深くに根が伸び瓦礫やコンクリート片を抱き込み根を張るから、津波に負けない木に育つのだと…。この国の法律や行政の仕組みには呆れますが、しかしやらないよりましです、…が、いかにも遅すぎる!
瓦礫処理が出来れば他県に嫌な思いまでして頼むことは無いのですよ。今の瓦礫を使っても足りないのですから…。とも角先生の研究では、瓦礫やコンクリート片があればあるほど、地中深く根を張るのが広葉樹の特徴であると。この度の震災で2万人以上の人間が津波でやられたが、もしも鎮守の森のような広葉樹の林があれば、あれほどの人間は死なずに済んだと…。
広葉樹は倒れないから、流される人間が木につかまり、多くの人間が助かったであろうと、いうことでした。細川元総理も「この計画は凄い」と賛同し、この仕事は国を挙げてやるべきであると!私もそう思います。これこそ公共事業で、経済も雇用にも瓦礫処理にもなり、一石二鳥、三鳥にもなりますよ。
そして先日、宮城県岩沼で『希望の丘』という名前の4メートルの盛り土を造り、6千本の苗木を植える植樹祭が模様され、他県からも1000人以上の人間が集まりました。瓦礫を他県に頼まなくて済む!と、多くの人間がこの取り組みに感動しておりました。瓦礫には被災者の思いがあるから、子孫に受け継がれていくだろうと! 変な増税より経済向上にも役立つ国民の為になる政策をやって貰いたい物ですが、野田さん如何!
また書きます。