5月20日。
夜、いつものように10時くらいにお風呂に入った私、普通に出てきて、髪を乾かそうとしていたら、家の電話が鳴りました。
家の電話が、夜の10時過ぎに鳴る、って、嬉しいことはあまりないですよね
そもそも、その少し前に妹と会った時に、「もしも病院から、急の連絡が入った時には、夜の11時過ぎてたらスマホじゃなくて、家の電話を鳴らしてな」と、頼んでいたのです。
それというのも、私は、寝る時はスマホは1階の居間に置いたまま、寝室には持って行かないし、そのころは、夜の11時から朝7時までは、消音するように設定もしていたので・・・
家の電話なら、枕元にあるから、必ず目が覚めるので。
とりあえず、見てみると、ディスプレイには携帯の番号、これは妹に違いない、と、受話器を取ると、やはり妹。
「ああ、姉ちゃん、よかった、ラインが既読なれへんから」
「ゴメン、お風呂に入ってたから」
「病院から連絡あって、夜中に再度、連絡があったら、行かないといけない」
一瞬、何のことかわからなくなった私、「ああ、そうなん」と、それだけ。
「あのあと(チューペッを食べたあと)しばらくして、またひどい嘔吐があって、その後、急に痛みがひどくなったらしくて、強い薬を入れたら、血圧が下がって、危ないかも、と。今夜、先生から面会の許可が出たから、会いに来てあげてください、って言われた・・・」
「・・・わかった・・・」
電話を切り、それから、スマホに来ていたラインも読み、どうやら父が危篤らしいことがようやく、飲み込めた私。
ラインには、「夜中に連絡が無かったら、朝イチで来てな」と。
その時、外はこれまでにないくらいの大雨
時間は、夜の11時前、まだ最終電車はあるけど、行ったら帰ってこれない・・・
悩んでいたら、夫が、「電車、人身事故で止まってるみたい。病院、行くなら送ったるで」と、言ってくれました。
でも、ずっと付き添っていられなかったら、帰りもならず、どうしていいかもわからない。
何より、ものすごい大雨が降っているから、車で行くのも、帰って行く夫も心配・・・
うじうじ悩み、妹にライン。
「あんた、病院にいるの」
「いや、今、お風呂から出てきたところ」
「どうしよう、ダンナ、送ったげよか、と言ってるけど」
「すっごい雨やしな~」
それを見ていた夫、「電話したら」
ほんまや
そんなことも、思いつかないくらいに動揺していた
すぐに電話をかけると、妹、すぐに電話に出ます。
「病院、行こうか迷ってる。夕飯の時、今日に限って、最近はいつ病院から呼び出されてもいいようにと、お酒も飲んでなかったのに、コロッケ食べてたらちょっと飲みたくなって、1缶だけ、チューハイ飲んでしまってん。じー、夕方、チューペット食べたし、メールもできたから、今日は大丈夫やと思ってしまって・・・」
飲酒運転は、いくら距離が近くても、やはり、何かあったら問題だからね~、と、この時は、お互いに迷いながら、とりあえず、明日、朝いちで病院に行こう、という話になりました。
もちろん、万が一、夜中に病院から電話があったら、また家の電話に連絡して、と頼み、私はとりあえず、寝室へ。
5時半くらいの始発に乗れるように、4時半に目覚まし時計をセット。
もちろん、全然、眠りが訪れず・・・・
目を閉じると、先週の水曜、最後にあった日の父の姿が。
腹水でお腹がパンパン、脚が浮腫んで歩けなかったけど、座布団で這ってトイレに行っていた父。
トイレから出る時、肩に手を置いてもらって、支えてあげたこと。
ドライシャンプーをしてあげたら、「うわー、気持ちええな、あんた、髪結いになれるんちゃうか」と、喜んで褒めてくれたこと・・・・
思い出すと、次々に涙が湧いてきてしまい。
ずっと、うとうとしては目覚め、また涙する一夜を過ごし、4時過ぎ、もう、起きることに。
それでも、夜中に電話は鳴らなかったから、大丈夫だったんだ、と。
朝、まだ、ものすごい雨の音が続いていました。
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