金曜電信 vol.96【審判】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【審判】


『審判』カードNo.20
意味:復活、結果、改善、覚醒、再生、悔恨、凶報、再起不能
ヘリオ惑星:水星


『審判』はカードNo20です、20という数字は秘数術では『2+0=2』となり2の意味ももっています。ここでは両分化を包摂した太陽から2番目に位置する【水星】に当てはめてカードを読み解きます。


20がもつ2の意味は、2と11を統合しており強力な新生として働きます。


記憶は自分を連続した存在だという虚構に人を惑わし、未来は可能性という空想で人を焦がします。このように旧世界とは過去と未来に、人々が捉われ生きる世界のことをいいます。


新世界で過去と未来が包摂されると、両者は対立するのではなく、両者共『実在するものではない、心の働き』であるという実相を明らかにされ、同じ『実在なきもの』として扱われます。つまり過去と未来に惑わされたり焦がれたりする迷いが消失します。


ヘリオ水星は【女教皇】から【タロット月】へ、そして審判へと進み、その役割を完成させます。ヘリオ水星の役割は可能性へ揺らぐ心情や深層心理を見極め、常に過去と未来に向かう心の働きを断ち、己を新生に保ち『今に集中する』生き方を実践するということなのです。


ヘリオ水星の意味する、常に今という瞬間に集中して新生し続けて生きる姿勢を『雲の切れ間からラッパを吹く天使の下、老人と女性が見つめる棺から後ろ向きの人物が蘇る』といった絵柄が表しています。





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