金曜電信 vol.10 【水星】 | toeの占星術的視点

toeの占星術的視点

私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【水星】


ジオセントリックの水星は地球からの見かけで28度以内で太陽から離れられず、その生命力を太陽のために活用します。


水星は本来の生命力を制限して、言語、運動動作、コミュニケーション、知性を人生の目的設定と達成のために働かせるのです。


年齢期の8歳から15歳に、水星の生命力は基礎的知識や動作、手順を学ぶことに活用されます。日本では義務教育の期間が、これに当たります。


水星は内なる生命力なので、外側からの刺激が嫌いです。水星の生命力は反復された学習、習慣化した行動によって、内側と外側の間に一定の規則を設けて自己防衛として機能しています。


つまり水星の生命力の活動を優先させて、他の外側からの刺激を遮断していくのです。


水星が身につけたものは基本的に役に立つものばかりです。ただ水星には何のために役立てるかの発想がない。そこで目的を持っている太陽が水星を活用する訳です。


ヘリオセントリックで表示される、太陽からの分化のプロセスで水星は2番目に位置しています。2の数字には『可能性』の意味がありますが、これは活かし方までは分からないという意味でもあります。タロットカードは『女教皇』に当たります。