金曜電信 vol.81【吊るされた男2】 | toeの占星術的視点

toeの占星術的視点

私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【吊るされた男2】


では、吊るされた男の絵柄『吊るされて、身動きが取れない男』を読み解いて、ヘリオ天王星の意味を掘り下げてみましょう。


この絵柄の男は、吊るされています。それは迫害なのか?苦行なのか?何にしても周囲からは奇異な目を向けられるでしょう。これはヘリオ天王星の活動が周囲には受け容れられない意味があります。


周囲に理解されないことで、思考は内面に篭っていきます。人目を気にせず発言や行動するか、人目を避けて発言や行動するか、表面的な活動は分かれますが、自分が信じる未来の形を実現するための活動に他人の力に頼れないのは変わりないのです。


自分が信じる『未来の形』を現実化していくには、内面での醸成以外に手段はないのです。自分の中で醸成されていないビジョンは他人に感染することはありません。自分だけが吊るされている間は、狂気は周囲に伝播していません。ヘリオ天王星は何時しか全ての人が吊るされる日を夢見て、衆目に晒されているのです。


【力】から流れで考察すると、吊るされることで、帽子が脱げたと解釈することもできます。無限の可能性は、とりあえずヘリオ天王星によって社会に割り込んでいきました。もちろん実現には至りませんが、有限化の一歩を踏み出したことを意味します。


霊魂からの分化によるヘリオ天王星は『未だ現実化されない形を、信じることで内面で醸成する』役割を担っています。太陽からの分化によるヘリオ天王星の『自分の逃れられない個性を客観視して、現状の秩序や価値観の枠を超えて捉え直す』と合わせて発想する時、ヘリオ天王星の活動は『未来の形への実現』に適う育みとなるのです。





ココナラの占星術サービスの紹介

ジオセントリック占星術→『ホロスコープリーディング』 

ヘリオセントリック占星術→『魂のミッションリーディング』