金曜電信 vol.80 【吊るされた男】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【吊るされた男】


『吊るされた男』カードNo.12
意味:修行、忍耐、奉仕、努力、試練、着実、抑制、妥協、徒労、痩せ我慢、自暴自棄
ヘリオ惑星:天王星


『吊るされた男』はカードNo12です、12という数字は秘数術では『1+2=3』となり3の意味ももっています。ここでは冥王星からの霊魂分化のプロセス3番目に位置する『天王星』に当てはめてカードを読み解きます。


12は『3の生産性と12の相対性』が合わさり、『内的な生産性』を意味する数字となります。12は偶数なので『何かと結びつかなれば動かない』のですが、10からスタートした具体的な流れに、11は『抽象的な要素』を取り入れました。つまり10は環境と結びついていたのに、11がそれを台無しにした訳です。結果、12の生産性は環境に向かうことなく、自身の内面と結びつくことになるのです。


ヘリオ天王星は、太陽からの分化の流れでは【正義】のカードが表していました。『正義』はヘリオ天王星の『自分の逃れられない個性を客観視して、現状の秩序や価値観の枠を超えて捉え直す』役割を意味しています。


霊魂分化のプロセスによるヘリオ天王星の役割は『正義』ではなく『吊るされた男』のカードで読み解きます。


冥王星を入り口にして太陽系内に流入してくる『霊魂』はヘリオ海王星で形を得て、ヘリオ天王星で現状に割り込もうとします。しかし『未だない形』であるヘリオ海王星の現実化は、ヘリオ天王星の活動では不可能です。


ヘリオ天王星の活動は、未だ社会では相容れない『奇異な思考や行動』として周囲に異端視されてしまい、結果それを内面で醸成することになります。


このように『吊るされた男』からは、霊魂の立場から見たヘリオ天王星の『未来の形を、自身の内面で醸成する』といった役割が読み解けます。


ヘリオ天王星の周囲には理解されないビジョンを内面で醸成することになる立場を、吊るされた男の『吊るされて、身動きが取れない男』の絵柄が表しています。






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