【力】
『力』カードNo.11
意味:不撓不屈、自制心、実行力、勇敢、冷静、持久力、依存心、無気力
ヘリオ惑星:海王星
『力』はカードNo11です、11という数字は秘数術では『1+1=2』となり2の意味ももっています。ここでは冥王星からの霊魂分化のプロセス2番目に位置する『海王星』に当てはめてカードを読み解きます。
11は10と相対関係にあります。10からスタートした具体的な流れに11は『抽象的な要素』を取り入れようとします。11は奇数なので、かなり強引に働きます、これは2の数字が意味する可能性を積極的に捉える意味となります。結果11は、10が始めた『現状で成果を生み出すこと』より『未来に生きる』ことを優先するのです。
ヘリオ海王星は、太陽からの分化の流れでは【隠者】のカードが表していました。『隠者』はヘリオ海王星の『現状の枠を超えて自分を捉えたことで、自分の殻の中にある本質に触れる』役割を意味しています。
『冥王星からの分化の流れによる惑星の役割』と『太陽の分化の流れによる惑星の役割』とは異なります。そこで霊魂分化のプロセスによるヘリオ海王星の役割は『隠者』ではなく『力』のカードで読み解く訳です。
冥王星を入り口にして太陽系内に流入してくる『霊魂』はヘリオ海王星で形を得ます。しかし、それは未だ具現化されていない形であり、抽象的なシンボルや、夢やビジョン、前衛的芸術作品や表現として顕在化するのです。
それらは現状の価値観や習慣、秩序から見れば異端として扱われます。なので太陽からの分化で海王星を解釈すれば『遁世する世捨て人=隠者』として表現されます。
しかし霊魂の分化から海王星を解釈すれば『やがて実現する未来』として、現状に強烈なカルチャーショックを叩きつける役割に変わります。11が意味する『強引な未来志向』を虚言癖と見るか、予言者や先駆者として見るかは他人の視点なのです。
『力』からは、霊魂の立場から見たヘリオ海王星の『既存の形を覆す、未来の形として顕在化する霊魂の影響』といった役割が読み解けます。
ヘリオ海王星が形にした『霊魂』の太陽系内での影響を、力の『獣を剋する、女性』の絵柄が表しています。
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