金曜電信 vol.78 【力】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【力】


『力』カードNo.11
意味:不撓不屈、自制心、実行力、勇敢、冷静、持久力、依存心、無気力
ヘリオ惑星:海王星


『力』はカードNo11です、11という数字は秘数術では『1+1=2』となり2の意味ももっています。ここでは冥王星からの霊魂分化のプロセス2番目に位置する『海王星』に当てはめてカードを読み解きます。


11は10と相対関係にあります。10からスタートした具体的な流れに11は『抽象的な要素』を取り入れようとします。11は奇数なので、かなり強引に働きます、これは2の数字が意味する可能性を積極的に捉える意味となります。結果11は、10が始めた『現状で成果を生み出すこと』より『未来に生きる』ことを優先するのです。


ヘリオ海王星は、太陽からの分化の流れでは【隠者】のカードが表していました。『隠者』はヘリオ海王星の『現状の枠を超えて自分を捉えたことで、自分の殻の中にある本質に触れる』役割を意味しています。


『冥王星からの分化の流れによる惑星の役割』と『太陽の分化の流れによる惑星の役割』とは異なります。そこで霊魂分化のプロセスによるヘリオ海王星の役割は『隠者』ではなく『力』のカードで読み解く訳です。


冥王星を入り口にして太陽系内に流入してくる『霊魂』はヘリオ海王星で形を得ます。しかし、それは未だ具現化されていない形であり、抽象的なシンボルや、夢やビジョン、前衛的芸術作品や表現として顕在化するのです。


それらは現状の価値観や習慣、秩序から見れば異端として扱われます。なので太陽からの分化で海王星を解釈すれば『遁世する世捨て人=隠者』として表現されます。


しかし霊魂の分化から海王星を解釈すれば『やがて実現する未来』として、現状に強烈なカルチャーショックを叩きつける役割に変わります。11が意味する『強引な未来志向』を虚言癖と見るか、予言者や先駆者として見るかは他人の視点なのです。


『力』からは、霊魂の立場から見たヘリオ海王星の『既存の形を覆す、未来の形として顕在化する霊魂の影響』といった役割が読み解けます。


ヘリオ海王星が形にした『霊魂』の太陽系内での影響を、力の『獣を剋する、女性』の絵柄が表しています。





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