野坂昭如『新編「終戦日記」を読む』を読む (最終) | 橘民義オフィシャルブログ

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今朝テレビで久しぶりに野坂昭如を見た。

アニメ映画「火垂るの墓」の紹介の後に 1983年の選挙戦に出馬した時の街頭演説でマイクを持っている姿は勇ましい。その年野坂は夏の参議院選に比例区で第二院クラブから出て当選し参議院議員となったが、その冬には参議院議員を辞職して衆議院議員選挙に新潟3区から立候補して田中角栄と戦った。

結果は残念ながら次点で野坂は国会議員ではなくなった

 

番組では野坂の亡くなる2日前の手紙を紹介している。

 

戦後の日本は

平和国家だと言うが

たった1日で平和国家に

生まれ変わったのだから

同じくたった1日で

その平和とやらを

守るという名目で

軍事国家

つまり戦争することにだって

なりかねない

 ヒョットあの時代に

戻ってしまいそうな

気がしてならない

 

2015年9月、国会周辺に多くの市民が集まり反対する中、集団的自衛権の行使を認める内容で「安全保障関連法」が成立した。そして12月に野坂昭如は亡くなった。遺言のようにこの言葉を残して。

 

(写真は2001年、野坂昭如誕生会)