「経験の輸入」こそ大切
豊田泰光さんが日経新聞に連載中の「チェンジアップ」に3年位前?に載っていた記事
ですが、今でもファイリングしている記事のひとつです。
当時テスト入団でオリックスの吉井投手が2年ぶりの勝利をあげたときの内容です。
(吉井投手 は、近鉄→ヤクルト→メッツ→ロッキーズ→エクスポズ→オリックスと
日米通算20年以上、活躍している投手です。今年も活躍を陰ながら祈っています。)
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ヤクルトからFAで日本の球団からも好条件もあったが、「金ではない」と米大リーグに
挑戦し、3球団を渡り歩いて、それこそ金で買えないものを得た。オリックスの選手には
小手先の技術より大事な経験という財産が受け継がれるだろう。
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「経験の輸入」という視点は企業でもあっても良いのではないか。
たとえば、一度自分が在籍していた企業を卒業し、他の企業でチャレンジした人が、
またかつて自分が在籍した企業に戻って活躍する。
そのチャレンジしてきた「経験」も輸入する。
という感覚やセンスをもった企業が少しでも増えれば、またその会社の組織が活性化
する可能性があるかもしれないと思っています。
どうしてあなたは部下とうまくいかないのか?
私のマネージャーとして最初の頃は苦戦続き、失敗続きの連続でした。
少し経ってからこの本と出会ったのですが、
私にとってのマネジメントバイブル的な存在の一冊です。
- どうしてあなたは部下とうまくいかないのか?/堀之内 高久
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
- なるほど、うまくいかなかったんだ、こうすれば良かったんだ、
あのときの状態はこういうことだったのか、と読みすすめていくと「すっと」
腹に落ちてきました。
マネジメント関係の本は「こうすればいい」「こういう方法がある」という形の本は
多いですが、この本の場合は、テクニックというより本質的なところに視点を当てて
書かれているのが特徴的です。
『ねぎらうというスタンスを持つ』今でも大切にしています。
総合的心理臨床家のセラピストの堀之内先生の深い見識から、たくさんのことを
得ることができた一冊です。
内容としては、
・上司部下のマネジメントに関する点
(成果のあげない部下をどうするか、部下との距離をどうするか等々)
・社員が伸びる環境、ダメな環境など、組織作りに関する点
・困難の乗り越え方に関する点
簡単なトレーニングも巻末に載っていますので、ご興味があればトライしてみてはいかがでしょうか。
POST-OFFICE ワークスペース改造計画
昨年の秋ですが、MYCOMオフィスアワードに参加してきました。
そのときに、特別講演で、馬場正尊氏と建築家・手塚貴晴氏との対談
で
オフィス環境が仕事をする上で重要になる、クリエイティブの生まれるオフィス
とは?についての講演でした。
この対談がおもしろかったこともあり、馬場正尊さんが著者のひとりである
「POST-OFFICE ワークスペース改造計画」を買いました。
- POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画/岸本 章弘
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
「働く」ことへの既成概念を一度疑いながら、この本を眺めて欲しい・・・という
イントロから読みすすめていくと、デザイン画や写真やアイデアが沢山載っていて
「働く環境のデザイン」も企業の活力をはかるひとつのバロメーターになってきますね。
ちなみにMYCOMオフィスアワード1位をとったのは、株式会社横河設計工房という建築設計
を行っている会社ですが、緑に囲まれた中にオフィスがあります。
いいアイデアが浮かびそうです。
確か岡村製作所のデザインを担当されている部署の方も窓から一面緑が見える
ところに構えていたと思います。
昨年は、ワークプレイス、働く環境という点で色々な会社にベンチマークに行きました。
ノミネートされている企業
はファシリティに力を入れているなぁと実感しています。
勉強になります。
ただし、企業としてどこまでファシリティに投資するかという問題もありますが。
できるところから、小さなところからでもいいので、働きやすいオフィス環境作りを
していく工夫も大事だと感じました。
転職の完全成功術
キャリアで入社した場合、
『採用→入社→仕事が軌道に乗る』 には、
環境に慣れることも含めて「軌道にのり、実績を残すには、時間とパワーがかかります。
以前、人材紹介事業の立ち上げに携わった際に「転職でキャリアをつくる」(佐藤文男著)という本を
自分が事業を推進していく上でのベースとして何度も読んでいました。
今回はそのとき以来久々に著者の本を2冊目を読みました。
- キャリアアップのプロが教える転職の完全成功術 自信の持てる仕事の選び方・決め方/佐藤 文男
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
『挫折は必ず発生するものと心得ておくという』一説がありました。
うまくいかない状況とは、
・自分はもっとやれると思っていたのに、思うような結果、実績が出せないとき
・一所懸命取り組んでやっと結果を出したのに、周囲が評価してくれいないとき
・職場の人間関係がうまくいかないとき
・会社の文化になじめないとき
・自分が予想していたのと異なる仕事が回ってきたとき
・入社後に半年も経たないうちに人事異動があり、配置換えになってしまったとき
・転職後に会社の業績が急に傾いたとき など。
『挫折をあらかじめ視野に入れておく。』
そうは言ってもなかなか、そうは思えないのですが、視点として頭の片隅に入れておく
と気持ちが楽になります。
とくにうまくいってないときは目の前で起こっていることがすべてになりがちです。
力を発揮するための土壌(環境)を作る、そして入社後のサポートも重要だと改めて感じました。
「料理本」
「19時から作るごはん」 「だれか来る日のメニュー」等の著者、
行正り香さんの料理本が好きです。
この本の何がいいのか?
- 19時から作るごはん/行正 り香
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
料理本として「おいしいものが割りと短い時間でできる」だけでなく、
著者の人柄や考え方、海外に行った際に感じた文化の紹介や、
仕事、家庭、育児、料理等両立させるための工夫が書かれており勉強になります。
さらに著者お勧めの「料理に合うワイン」「本日のBGM」(料理に合いそうな音楽セレクション)
など、食事をするときの雰囲気を大切にする構成であるのが気に入っています。
今日はお客様がこられたので、その中から一品「豆カレー」でおもてなしをしました。
料理+αの要素が詰まったお得な本です。
監督との信頼こそ
三浦和良さんが日経に掲載している「サッカー人」としてを楽しく読んでいます。
KAZU選手のサッカーに対する姿勢や今までの経験で感じた事を書かれています。
KAZU選手もブラジル最初の試合では、緊張で力を発揮できず、結果が思うようにでず
半年くらい試合に使ってもらえないときがあったそうです。
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チャンスを与えられれば誰でも一生懸命やる。ただ、選手は自分が監督に信頼されて
いないと思うと、ミーティングで指示されたことしかできなくなるものだ。ベンチの方が気に
なって、ミスしたら「もうダメだ」と追い込まれていく。サッカーに限った話ではないだろうし、
横浜FCの控えの若手もそうかもしれない。
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上司部下の関係や組織体制においても同じですね。
信頼関係がベースにある組織は強い。
ブラジル、イタリア、クロアチア、日本でプロ生活22年目、全部で500試合超。
過去は過去で宝物にしながらも、明日を見ること、今日を全力で頑張ること、
そんな精神でがんばっている姿に学びが多いです。
サッカーは過去に1試合しか見に行ったことがないのですが、
今シーズンは、横浜FCの試合を見に行きたいです。
人をあきらめない組織
「燃えている集団」の特徴
「なにか問題があるなと思わせる集団」の特徴
など、わかりやすく描かれています。
またベストプラクティス(参考になる企業の事例)も随所に語られており、参考になりました。
- 人をあきらめない組織―育てる仕組みと育つ現場のつくり方/HRインスティテュート
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
問題があるとすれば、ではどうすれば「解決につながるのか」のヒントや糸口も
たくさん盛り込まれていて、著者陣の「熱い思い」がこめられています。
組織に多くの問題を抱えている場合、段階を経るには時間もかかるが、自社で完結しにくい
場合、外の力を借りて社内を巻き込みながら、軌道に乗せていく形がいいのかなぁと
色々と考えさせられました。
人が育つ多くのケースは、「職場全体の空気」にある。職場が人を育てようとする、人が自ら
学んで育ちたい!と主体性に満ちた空気に溢れたら人は育つ。
そんな働きがいのある環境を作るという「思い」を持ち続けることの大切さを教わりました。
5/30(水)に出版記念セミナー に参加してきます。
参考になる点が盛りだくさんかと思いますので楽しみにしています。
オープニング!
人事総務系の仕事に携わって約6年。
「組織を活性化する」というテーマに何度も直面してきました。
強い組織とは?
活性化されてる組織とは? よく考えるテーマです。
企業として『魅力のある会社、組織、マネジメントスタイル、風土』を
しっかりと作る必要性を感じています。
特に今、採用に携わっているので、そこができる企業とできない企業の
差は今後広がっていくなぁと実感しています。
自分の感じていることや、今までに読んできた本の紹介、さらに
自分のライフスタイルを随所に交えて、ブログを展開していきます!