小唄備忘録500番―その176「すすきかついだ(河太郎)」 | 江戸小唄と三味線のブログ

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河太郎(河童の愛称)が、村の秋祭りの囃子に誘われて、陸に浮かれ出た様子を唄った小唄で、飄逸さと二上りの軽妙さで、振付としても採られ有名です。

 

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解説: 薄どろは、歌舞伎下座音楽で、大太鼓を長ばちで弱く小刻みに打つ効果音で、幽霊や妖怪などの出入りに用いられます。

 

ここでは、河童は妖怪の一つ、用水堀の音が薄どろに似て、雨気を誘い、更けゆく夜に遠くの村囃子の音が聞こえてくるといった情景です。

 

昭和九年頃 鈴木秀雄作詞 初代佐橋章子作曲

 

小唄備忘録500番―その176「すすきかついだ(河太郎)」(2分8秒)

 

画は、芥川龍之介の「河童」(下)と、加藤大道の絵葉書(上)です。