さて、
今回は『親のサポート講座』第三弾です
前回のうつ病治療の第一人者
吉田たかよし先生が教える息子の
最高のパートナーになる方法
に引き続き受験うつ実際の実例を
元に書いていきたいと思います
ども、たかひろです
今回の記事を読めば、受験のストレスや
本当に志望校に受かるのか??
という不安や焦りに苦しんでいる
息子さんの気持ちを和らげ
最後までしっかりと戦えることのできる
強い息子を育てることができます
たとえ受験うつになってしまったとしても
あなたのサポートがあればそれを乗り切って
受験に挑ませることもできます
そして何より受験生にとって
一番差を生み出すこの夏休みをより
充実なものにしてあげることができ
これまで全国模試で4割ほどしかとれなかったのが
夏休み後のテストで6割を超えるようになります
また学校の実力テストども確実に結果をだし
周りの友達に差をつけることができます
「自分はやればできるんだ」と自信がつき
もっと頑張れば抜かすことができないと
あきらめていたあの子にも勝てるかもしれない
思うようになります
そして、より勉強に対して意欲的になり
集中力も以前よりはるかに上がります
記憶力も上がるので英単語などの
暗記ものがスムーズに頭に入ってくるようになります
さらに単語が分かるようになった結果
これまで辞書を横において一文一文丁寧に
訳していた英語の長文がスラスラ読めるようになります
苦手があなたのサポートによって
克服され得意に変わるかもしれません
苦手な教科は受験生誰もが抱えているので
それが、少しでもなくなっていけば
より高得点が得られる可能性がでてきます
全国模試6割だったのがセンター試験を
受ける頃には確実に実力がついて
8割以上とれるようになっている
かもしれませんね
今のままではこの数字の点数を取ることはできません
『母親であるあなた』の力が今もっとも
必要とされているのです。
ですが、この記事を読まれなければ
日々のストレスにやられて毎日不機嫌
「このままやっていって本当に志望校に
合格することができるのか??」という
不安から全く勉強に集中できなくなり焦りが生まれ
より勉強したことが頭に入らないという
最悪のサイクルを作ってしまいます
さらに夏の暑さにやられて食欲不振に陥り
食事が喉を通らなくなります
よってそんなに動いていないのにも関わらず
過剰な疲労感を感じるようになり
精神的な面と肉体的な面の両方で
やられてしまうことになります
こんな状態になってしまった息子さんは
みんなが必死に勉強に励むこの夏
全く勉強に手付けられずに終えることになります
夏休み後の実力テスト、全国模試でも
良い結果は出ることもなく周りの友達との『差』は
拡大していくことになります
そして、さらなる不安と焦りが
あなたの息子を襲うのです。
こんな状態で志望校に合格
なんかできませんよね??
志望校どころかそれよりはるか下の大学に
いくことになってしまうかもしれません
合格して喜びに満ちた笑顔の息子
精神的、肉体的にも崩壊して受験どころでは
なくなってしまった息子どちらを望みますか??
間違いなく前者ですよね
あなたの描く理想の息子になってもらうためには
あなたにしっかりとサポートしてもらう必要があります
そのために僕は書いていきます
では知ってください
では、まず息子さんと心を繋ぐのに
一番重要なことは何でしょうか??
それは『コミュニケーション』です
そのことについて今から話していきたいと思います
「受験うつ」を乗り越え、志望校へ
の合格を手にするには、親子の
コミュニケーションがとても重要です。
しかし、現実には多くの親が
間違ったコミュニケーションの
取り方をしてしまっていて、
愛情とは裏腹に、結果として子どもの
症状を悪化させる大きな要因となっています。
これは、とても残念なことで、
今すぐ改善していただきたいのです。
ここでは、「受験うつ」に関する実際の症例をもとに、
親が注意しなければならない4つのポイントに
ついてわかりやすく解説していきましょう。
【実例】
受験うつ(気分変調性障害)
ご両親はセミナーや書籍を通して子どもは
褒めて育てるのが望ましいということを学び、
幼少期から実践していました。
「お前は算数がよくできるな!」、
「漢字をいっぱい覚えて偉いぞ!」
といった具合に、
お子さんの良い点を見つけては
積極的に褒めてあげたそうです。
こうした努力が功を奏し、
Dさんは小学生の頃から
意欲的に勉強に取り組むようになり、
中学受験では全国屈指の
名門進学校に合格することができました。
これで自信を深めたご両親は、
大学受験に向けて、褒めて育てる
教育をさらに徹底することにしました。
ところが、そんなお子さんに、
うつの症状が現れてきたのです。
しかも、ご両親がお子さんを元気づけようと
少し大げさに褒めてあげると、
逆に泣き出すようになり、
困惑されたご両親がお子さんを
伴って来院されました。
解説①
親が大げさに褒め(ほめ)ると
「受験うつ」が悪化する!
最近は褒めることの大切さが
広く知られるようになり、
子どもを積極的に褒めるように
心がける親が増えてきました。
これは、一般論としては正しいことで、
実際に上手に褒めることにより
勉強へのヤル気が高まる効果を
証明した研究が数多く発表されています。
しかし、「受験うつ」の子どもに限っていえば、
安易に褒めることは要注意です。
なぜなら、深刻なうつ状態に陥ると、
親から褒められることによって
心の負担が増し、逆にネガティブな
心理状態になってしまう場合が
少なくないからです。
「うつ病の患者さんを励ましてはいけない」
ということは、ご存知の方が多いと思います。
頑張ろうと思っても
頑張れないのがうつ病だからです。
にもかかわらず、無理に励ますと、
頑張れないことによる心の悩みを深め、
心理的に追い詰めてしまいます。
実は、「受験うつ」のお子さんを
安易に褒めると、これと同じような
心の負担を押し付ける結果になって
しまうことが多いのです。
うつの状態になると、心の中で不安感が
膨張するため、ものごとを否定的な
方向に歪めて捉えるようになります。
このため、試験で高得点を取るなど
仮に良いことが起こったとしても、
それが偶然に起こったことにすぎず、
本試験では良い点が取れない
だろうと考えます。一方、親が大げさに
褒めると、親は合格して当たり前だと
期待しているに違いないと
「受験うつ」の子どもは判断します。
この幻の期待感が心の負担と
なってしまうのです。こうした問題を
生じかねないので、「受験うつ」に限っていえば、
褒めるということ自体に注意が必要です。
Dさんのご両親には、心に負担を
かける大げさな褒め言葉は、
できる限り口にするのを避ける
ようにしていただきました。
その代わり、Dさんの良い点を
見つけたら、事実として客観的に指摘して
あげるようにしていただきました。
たとえば、「微分積分の成績が
前回よりも上がっているね」、
「英単語の暗記を毎日、
続けているね」など、
主観的な論評を避け、
事実の指摘に留めるのです。
さらに、模擬テストの成績表を見せる、
英単語の練習帳の記録を
見せるなど、できる限り根拠となる
証拠を併せて示すことも心がけて
もらいました。これにより、Dさんは
徐々に自信を取り戻し、前向きに
受験勉強に取り組めるようになりました。
解説②
抽象的な褒め(ほめ)言葉ではなく、
良い点を具体的に指摘する!
抽象的な褒め(ほめ)言葉は心に負担を
かけるので控えていただきたいのですが、
お子さんの良い点を指摘することは、
親が積極的に行うべきです。うつ状態に陥ると、
良いことは思い出さず、悪いことだけを
集中して思い出すようになります。
これは「選択的記憶再生」と呼ばれている現象で、
「受験うつ」の場合は特に成績について、
こうした記憶の偏りが顕著になります。
その結果、受験の結果に関してネガティブな
ことばかりを考えるようになり、
「受験うつ」がさらに悪化してしまうのです。
こうした悪循環を断ち切るため、親は子どもの
受験勉強の経過をしっかり観察し、
良い点を見つけたら、はっきりと
言葉で指摘してあげるべきです。
このとき、大事なのは、客観的な
事実として淡々と伝えてあげることです。
親が過剰に喜びを表現すると、
合格への期待を押し付ける
ことになるため、逆効果です。
また、できれば根拠となる証拠も一緒に示してあげれば、
子どもの自信を支えて上げることができます。
「受験うつ」になると、自分の能力について懐疑的になるため、
口先だけで良い点を指摘しても、なかなか受け入れられません。
しかし、模擬テストの成績表など、物証となる根拠を示してあげると、
「受験うつ」のために封印されていた自信が徐々に回復してくるのです。
家庭内でのDさんとご両親の
会話を録音していただき、
クリニックで分析したところ、
会話の分量は「ご両親⇒お子さん」が7割、
「お子さん⇒ご両親」が3割ほどと、
ご両親が話す時間が親子の
コミュニケーションの中で
多くを占めていました。これを
「ご両親⇒お子さん」が3割、
「お子さん⇒ご両親」が7割へ
と逆転させ、ご両親が積極的に
お子さんの話に耳を傾けて
いただくように心がけてもらいました。
それまで受験に対する不安感を
お子さんが一人で抱え込むことが
多かったのですが、ご両親に悩みを
打ち明けるようになってからは
心の重荷が軽減され、次第に
心が落ち着くようになりました。
解説➂
親が話すのは3割、子どもの話しを聞くのは7割が目安!
親は子どもを元気づけようと、励ましたり
褒めたりしようとする場合が多いのですが、
子どもが「受験うつ」に陥ったら、
真っ先に心がけるべきなのは、
親が話し手ではなく聞き手に回るということです。
コミュニケーションは話す側が
主導権を握り、聞く側はそれに
合わさなければなりません。
「受験うつ」に陥った場合は、
たとえ親が良かれと思って
話したことでも、子どもにとっては
心の負担になることもあるので注意が必要です。
ぜひ、親御様にやっていただきたいのは、
子供の言葉にひたすら耳を傾けてあげることです。
「受験うつ」の場合は、勉強に対する
不安が心の中で渦巻いています。
それを一人で抱え込むと不安が不安を生み、
どんどん増殖して症状を悪化させます。
しかし、親に悩みを聞いてもらえば、
心に整理がつくため負担感が軽減されます。
コミュニケーション全体のバランスとしては、
親が話すのは3割、子どもの話しを聞いてあげるのが
7割といった程度が一つの目安になります。
「受験うつ」になると、言葉がすぐに
出てこなくなることもあるので、
「子どもは話したがっていない」と
誤解してしまう親が少なくありません。
でも、じっくり腰を落ち着けて
子どもの言葉を待ってあげると、
トツトツと悩みを打ち明けて
くれる場合が多いのです。
焦らずに、子どもの言葉を引き出すまで
の沈黙の時間を大切にして下さい。
コミュニケーションのあり方を改善してもらったところ、
Dさんはご両親に受験勉強の悩みを
次々と打ち明けるようになりました。
ところが、その悩みに対してご両親は、
どうアドバイスをしたらいいのかわからず、
苦し紛れに「大丈夫だよ」、
「そのうち、うまくいくようになるよ」
といった明らかにその場しのぎにすぎない
気休めの言葉を口にしてしまいました。
Dさんは心が傷ついて、
「いい加減なことを言わないでよ」
と強く反発したそうです。
これに対し私は、受験の悩みに関して、
ご両親にはその場で安易に答えを出すのをやめ、
一緒に悩んでいただくようにご指導しました。
Dさんは悩みを一人で抱え込むのではなく、
ご両親にも背負ってもらえるようになり、
心は少しずつ安定していきました。
さらに、ご両親にはお子さんから聞いた
悩みをノートに書き留めてもらい、医療面や
脳機能に関しては私に、教育面に
ついては学校や塾の先生に相談した上で、
時間をかけてじっくりと解決策を
見つけ出すようにしてもらいました。
解説④
親は子どもの悩みに安易に答えを出さず、
一緒に悩んであげる!受験というのは、
誰かが必ず不合格になるという厳しい
現実の上に成り立っているものです。
さらに「受験うつ」になると、その困難さが
いっそう厳しさを増すので、そもそも
受験勉強の悩みについては、親が簡単に
答えを出せるようなものではありません。
医師や教師など専門家に相談を
するなどして、じっくりと時間を
かけて解決策を見つけ出して
あげるべきです。親にとって最も
大事なのは、子どもと一緒に
悩んであげることです。これは、
単なる精神論ではありません。
一人で悩みを抱え込むよりも
誰かに一緒に悩んでもらったほうが、
脳内で生じる苦しみの反応は
軽減するということが、神経心理学の
実験によって証明されています。
脳機能についても教育についても
親が専門家ではないことは、
子どもにもわかっています。
にもかかわらず親に悩みを
打ち明ける本当の目的は、
目の前で解決策を示してもらいたい
ということではなく、心の奥底で悩みを
共有してもらいたいという思いを
持っているからです。そんな気持ちに
真正面から向き合うことが大切です。
情報化社会の伸展とともに、一般的には、
親子の関係は冷え続ける一方です。
しかし、「受験うつ」をきっかけに
親子のコミュニケーションを見直し、
子供と真剣に向き合うことで
それは改善されます。「受験うつ」は
ご本人にとってもご家族にとっても、
本当につらいものであるのは事実です。
でも、困難を乗り越えた先にこそ、
かけがえのない本物の
親子関係があると私は思います。
決して希望を捨てないでください。
では、今回は
この無邪気な笑顔を見てください
今は受験という戦いの真っ最中で
なかなか笑顔を見せなかったり
不機嫌でいることが多い
思春期の息子さんかもしれませんが、
志望校に合格して張りつめていた
糸がいい形で切れたとき
この写真のような無邪気な笑顔を
見せてくれるかもしれません
愛する息子に最高の笑顔を、、、
では失礼します。