漫才は文学だ! ☆日本の職場と家庭にほんの少しのスマイルを☆
今日の話題は、“来年の7月、新紙幣発行!?”です。
「社長、今日の話題はお札です」
『ちょっと待て』
「どうしたんですか?」
『今、気づいたんだけど、神社でもらうお札と、ありがとうと言うお礼』
「はぁ」
『それに、紙のお金のお札、全部一緒じゃないか』
「お札とお札は木辺ですが、お礼はしめす辺じゃないですか」
『そうか、お札とお札は一緒だけど、お礼が違うか……、ってややこしいわ!』
「何を怒ってますか?」
『要するに、お札ではわからんということだ』
「紙幣です」
『お札な』
「最初からそう言ってますけど」
『お札がどうしたんだ?』
「来年の7月前半を目処に、新紙幣が発行されるそうです」
『おぉぉぉ』
「前回が2004年ですから」
『200年ぶりか』
「20年ぶりですよ。どんな計算間違いですか?」
『20年で新紙幣って、頻繁すぎないか』
「偽造防止とか、技術の進歩、伝承とか、色々あるんじゃないでしょうか」
『う〜ん、しかし、偽造って、そもそも、誰が偽造なんかするんだよ』
「悪い人がいるんですよ」
『そうか、わかったぞ。子供銀行か』
「あれは偽造とは言わないと思いますけど」
『ま、新しいのが出るとなると誰の肖像かが気になる』
「ですよね。まず千円札ですが、」
『伊勢正三』
「しょうぞう、なだけじゃないですか。違います。北里柴三郎です」
『サブちゃん!』
「誰かと間違えてませんか?」
『柴ちゃん!』
「友達ですか?」
『破傷風の治療法を開発した細菌学者だ』
「そうです。そして五千円札が、日本で最初の留学生としてアメリカで学んだ女性」
『オノヨーコか?』
「ご健在じゃないですか」
『生きていたらダメなのか』
「今後評価が変わる可能性のある人はダメなので、今は政治家もダメです」
『なるほどぉ、そうだったんだ』
「津田梅子さんですね。そして一万円札が渋沢栄一さんです」
『どんな最先端技術なのかも楽しみだな』
「お札では世界初の3Dホログラム! それに、めっちゃ高精細なすかし」
『美人女子東大生』
「そういうすかしじゃないですよ」
『3Dホログラムってなすごいよな』
「それに目の不自由な人用の識別マークもついているそうです」
『ちょっと待て』
「どうしたんですか?」
『識別マークが付いているのはいいけど、今のお札はどうなんだ?』
「今のお札にもちゃんと付いています」
『知らなかった』
「千円札は、お札の左右の下側に、触ると識別できる横棒があります」
『おぉっ! ホントだ!』
「五千円札だと、このマークが丸になるんですよ」
『これまたホントだ! すごい!』
「で、1万円札はL字型」
『・・・・・、一万円札、持ってないんだけど』
「知りませんよ。印刷でインクを盛り上げるのが難しいそうです」
『なるほど……。まぁ、しかしこれだけの技術が全部印刷ってのがすごいよな』
「ホントそうですね」
『俺のプリントごっこでは無理だな』
「当たり前でしょ。って、まだ持ってるんですか?」
『埃かぶってるけどな』
「2008年、販売中止ですもんね」
『しかし、今日のニュースを聞いてさ、』
「なんでしょう?」
『エレベーターでおならがしたくなった時を思い出したよ』
「エレベーターでおならですか? 意味がよくわかりませんけど」
『何言ってんだよ、エレベーターでのおならも、新紙幣も、』
「はい」
『高度なすかしの技術が必要だということで』
「・・・・・」