「EVOオープンマシンを組む。その4」で組んだフロント周りの効果を簡単に解説します。
なんで、わざわざこんな手間と金がかかるフロント周りにしているのか?w
ちなみにこの仕様はカネヤンが開発し、良さそうだったのでTKも採用しました。もう一度書きます。これはカネヤン様が考えて、みんなが真似してるんですw
この仕様でのセッティング的な変化は主に2つあり、「キャスター角」と「ロールセンター」が変わること。
■キャスター角
アッパーサスプレートを画像の向きで取り付けると、ミニッツの標準状態よりもキャスター角が付いた状態になります。
キングピンが傾いているのが分かると思いますが、この角度のことをキャスター角といいます。
TKのマシンは「キャスター角が大きい(より寝かせた状態)」になっています。
RCカーでのキャスター角変化による一般的な効果は、
キャスター角が小さい場合(より立っている状態)
・直進安定性が減る。
・コーナーの入りの反応が上がる。
・コーナーの中盤および出口での反応が下がる。
キャスター角が大きい場合(より寝かせた状態)
・直進安定性が増す。
・コーナーの入りの反応が下がる。
・コーナーの中盤および出口での反応が上がる。
と、こんな感じらしいです。
TK的な言い回しでキャスター角を大きくした場合(より寝かせた状態)の効果を説明すると、
「コーナーの入りでフロントタイヤが引っかかりづらくなり、旋回中もスムーズで失速感がなく、コーナーの出口で狙った方向へマシンを向けやすい!」といった感じです。
なお、フロントスプリングにも角度が付いてしまうので、DWS用アッパーロッドスペーサーの上にインナーチューブを乗せることにより、スプリングに対して斜めにテンションがかかる問題を解決しています。
■ロールセンター
このアッパーサスプレートを取り付けると、ミニッツの標準状態よりもアッパーサスシャフトの位置がかなり上がります。
アッパーアームが標準状態に近い角度のまま位置が上がると、フロントロールセンターが下がります。
RCカーでのフロントロールセンターが上下した場合の一般的な効果は、
ロールセンターを低くした場合
・スロットルオン時(コーナーの中盤や出口)の曲がりが良くなる。
・ステアリングの初期反応が下がる。
・フロントの左右加重移動が少なくなりグリップが向上する。
ロールセンターを高くした場合
・スロットルオン時(コーナーの中盤や出口)の曲がりが減少する。
・ステアリングの初期反応が上がる。
・フロントの左右加重移動が多くなりグリップが減少する。
と、こんな感じらしいです。
TK的な言い回しでフロントロールセンターを下げた場合の効果を説明すると、
「コーナーリング中のフロント接地感が増したような感じになり、マシンの挙動変化を感じやすくなる」といった感じです。
■まとめ
ミニッツは他の主な競技用ラジコンカーに比べると、ステアリングの挙動がかなりピーキーだし、走行中のマシンからの情報がドライバーに伝わりづらいとTKは感じています。
フロントのキャスター角とロールセンターを調整することで、ミニッツの性能レベルが1段階上がったような感じになり、コントロールしやすい優しい感じのマシンになるので、このめんどくさい仕様のフロント周りにしていますw
ま、この辺りの感覚は人それぞれなんで、一概には言えないんですが、
チャンプのトメチャンともちょりもこの仕様ですw