昨日「ハリーポッター死の秘宝 PART2」 をやったので、急遽投稿します。
小人というのは所謂小人症の人の事です。「小人症(dwarfism)」だと病人或いは障碍者となってしまうので、敢えて「小人」と書きます。
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アメリカの映画を観ていると、しばしば小人の人が出てきます。
ちょっと前も「ピクセル」で小人の人がヒーローの一員として活躍してました。
モノによっては、小人が主人公の作品もあります。テリー・ギリアムの「タイム・バンデッツ(バンデットQとは敢えて書かない)」とか、ジョージ・ルーカス原案ロン・ハワード監督の「ウィロー」とか。
「タイム・バンデッツ」に出てくるケニー・ベイカーはスターウォースのR2D2を演じているので、被り物の中とは言え、誰もが観ているはずです。「タイム・バンデッツ」ではちゃんと顔出しで出ており、また、「アマデウス」にも顔出しで出演しています(シカネーダの芝居小屋のシーン)。
「ウィロー」で主人公を演じたワーウィック・デイヴィスは、その後ハリーポッターシリーズ全作品に出演しているので、やっぱり誰もが観ているはずです。ハリーポッターではホグワーツに小人の先生がでてきますが、あれがそうです。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」ではホグワーツの先生と銀行のゴブリンの2役を演じるなどと(地味ながら)大活躍しています。
また、ワーウィック・デイヴィスは小人専門のタレント事務所も経営し実業家としても活躍しており、グリンゴッツ銀行にゴブリン役で大勢の小人が出てきますが、大部分をワーウィック・デイヴィスが手配していたりするのです。
「タイム・バンデッツ」に話を戻すと、テリー・ギリアムは小人が好きらしく、その後「バロン」とか「Dr.パルナサスのイマジナリウム」(他にもあったような気が)等にも、小人を出しています。
「Dr.パルナサス」に出てくるヴァーン・トロイヤーもオースティンパワーズシリーズでミニミーを演じるなど活躍しています。
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つまり、アメリカの映画では、(消して主流とは言えないながら)小人の俳優が活躍しており、私は彼らに非常に愛着を覚えるのです。
彼らは概ね、 ”人に笑われる” 役割を演じることが多いのですが。「自分達は笑われているのでは無い、笑わせているんだ」というプライドを持って居るのです。(Wikiより)
彼らは、「小人症」という障碍者なんだけど、その障碍を「個性」として武器として、社会の中で自立し活躍している訳です。これはある意味感動的なことと思います。
だから私は映画に小人が出てくると、それだけで素直に喜んでしまうのです。
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こっから先は言いたかないけど、
今のニッポンでは、映画でもTVでも小人を観ることはまずありません。
かつては居ました。大物だと白木みのるとか、他にもミニラに入っていた小人の俳優とか、例の小人プロレスとか。居なくなった訳では無いと思うのですが、何故かいつの間にか映画・TVでは見なくなった。これって何なんでしょうね?
考えるとイヤな結論となりそうなので、ここで思考停止します。
でも、私は個人的には、ハンデを逆に武器として、みんなを笑わせてくれる、プロフェッショナルでプライドを持った芸能人としての小人を、日本でも見てみたいと思っています。
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あ、よく考えたら一人居ました。米良美一 です。
でも、彼は歌手として優れているが故リスペクトされているのであって、上記の文脈に沿ったリスペクト感とはとはちょっと違う。
私が見たいのは、小人が小人であるが故にリスペクトされる、そんな純粋な小人なのです。
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★おまけ
ワーウィック・デイヴィスがミュージカル「スパマロット」の「Always look on the bright side of life」を歌ってる動画も良いのでリンクしておきます。
https://youtu.be/eI_84YnM-rM