今村雅弘復興大臣、福島原発事故再生総括担当大臣が大臣辞任しましたね。
まあ、当たり前ですね。
今村雅弘はついこの間も、自主避難している人の今後について問われ、「自己責任だ」と言って顰蹙を買いました。この発言については一切反省は無い模様です。
これには本当に腹が立ちました。これは、震災から6年経って、原発事故での自主避難者への住宅の無償提供が打ち切られたことに対する発言です。住宅の無償提供のスケジュールは震災直後に「5年も経てば何とかなるだろう」という楽観的な予測に基づいたものです。でも、実際6年経ってみてどうでしょう。被災地の復興も福一原発の処理も遅遅として進んでいない状況です。
今はスケジュールを見直し、被災者への支援を延長するとか、被災者に寄り添った対応の見直しが必要なはずと思います。そこへ「自己責任」発言。被災者のことを一切考えていない、復興相として完全な不適格者であると思いました。
こんなバカがどう言う経歴なのかWikipediaにて調べてみました。そしたら、東大法学部を出て、JR九州で経営管理室長や関連事業本部企画部長もやってるんですね。要は難関校を卒業してビジネスで成功したエリートな訳です。
その後衆議院議員を7期務めています。立派な経歴です。
こんな経歴の持ち主が、「自主責任」発言や、「震災が東北で良かった」みたいな信じられない発言をする訳です。これはどう言うことなのか。
私は「ビジネスで成功したエリート」の悪いところが出ちゃったんだと思う。
成果優先、効率優先、スケジュール優先というのがビジネスで成功したエリートの良いところでもあり、悪いところでもあります。逆に言えば、弱者切り捨て、スケジュールを守れないのは守れない奴が悪いという発想になります。要は、自分はお偉いエリートだからそこいらの一般庶民を見下してる訳です。原発事故の避難民なんかゴミだと思ってるんでしょう。
東日本大震災では、現状がどうあれ、当初の楽観的なスケジュールが第一であり、そのスケジュールに付いてこれないのは、そいつの責任ってのが今村雅弘の考えなんでしょう。
「震災が東北で良かった」発言も一緒です。効率を考えたら、被害を受けたのが東京のビジネスマンじゃなくて東北の百姓(*)で良かったと本気で考えていると思います。現にそう言う趣旨の弁明をしています(それ自体全然弁明になって無いことすら理解していないみたい)。
*→民俗学的な意味で使ってます(農業従事者に限定した意味ではない)。
先ほどのWikiに依れば、福一原発で言えばまだ燃料デプリをどう探そうかって段階なのに、避難指示区域ではまだスタートラインにもついていないのに、今村雅弘は復興相に任命された時に「復興はマラソンにたとえると30キロ地点(つまり75%は完了している)」とか言って福島県知事を呆れさせたりとか、2014年の第186回国会で質問、議員立法、質問主意書提出と言った議員らしい仕事を何もしていないことを指摘されたり、ハナからバカ丸出しだったらしいてす。こんなみっともないバカでも年功と派閥の力関係だけで大臣になっちゃうんですね。
こんなバカを選りにも選って、「被災者」と言う弱者を守る立場の復興相・福島原発事故再生総括担当相に選んじゃったのは明らかに安倍首相の任命責任だと思います。
そういえば、トランプ政権も「ビジネスで成功したエリート」を閣僚に揃えています。大丈夫でしょうか?




