ポール・クルーグマンは今私が最も好きな経済学者の一人です。。ニューヨーク市立大学大学院センターの教授で、2008年度にノーベル経済学賞も受賞してます。
グルーグマンは今は偉くなっていますが、若い頃から経済学に関するコラムを書いており、それを野村総研の山形浩生が日本語に翻訳して紹介しており、私は好きで読んでいました、当時はまだ新進気鋭の経済在学者で、日本が流動性トラップにハマっている事などを指摘していました(1998年頃か)。
やってたことは、国際貿易理論を各所の事例に当てはめ、さっき書いた”日本が流動性トラップにハマっている”とか、”デトロイトやハリウッドのような特定産業に集約した都市が自己増殖して発展する”ことをモデル化したりしていました。リーマンショックを引き起こしたサブプライムローンの破綻を予言したような論文も書いていました。
クルーグマンが好きなのか山形浩生が好きだったのか判然としませんが、山形浩生が紹介してくれたお陰で、クルーグマンは私の好きな新進気鋭の経済学者だったのです。
その、クルーグマンが2017年4月14日に朝日新聞で「トランプ氏の貿易政策 無知、かつ無策があらわに」という記事を発表しました(もしかしたら有料会員じゃないと見れないかも)。これは、最近のトランプの、アメリカ貿易赤字問題、関税徴収に関する大統領令が不発だったことを発端に、今まで行ってきたNAFTAの問題やメキシコとの関係、中国との貿易赤字についても実は何にも分かってないことが明らかになってしまった事を指摘しています。つまり、これらはトランプは問題だ問題だち騒いでいるのに、実はアメリカ経済を利するよう機能してしまっている点など
そして、例の「アメリカファースト」に基づく反グローバリズム的な政策をもし行ったら、雇用と市民生活は大混乱し、大企業も大きな痛手を被るであろうと予言しています。
クルーグマンが言ってるくらいだから、トランプによってアメリカの経済情勢はぐちゃぐちゃになりそうです。それを当のアメリカ国民はどう見るんでしょうね。