もう良いよと言われるのを承知で追記します。
前回のブログで、ジャージャービンクスは「並外れた非凡な大バカ」としての宿命を全うしたキャラクターとして、肯定的に評価しました。
でもやっぱり釈然としないヒトはいると思います。
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それは、ジャージャー自身と「宇宙社会に於ける彼の立ち位置」の問題にあると思います。
平たく言えば、何でそんなバカがナブー政界で重用されて、元老院最高議会の代議員にまで出世してしまうのか?
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私の答えは明確で、『みんなバカだから』です。
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ジャージャーを重用したナブーの人々もバカだし、コルサントの最高議会に出席している他の星系の議員達もバカで、そんな議員を選出した宇宙中の人々全員がバカだから。
もちろん、敵側もヌート・ガンレイを筆頭にバカばかりです。
映画を観てそうは思えないのは、
他の人達ははホントはバカでバカとしての自覚があるのに(と言うより自覚があるからこそ)、バカじゃないことを装っているからなのです。
対してジャージャーはピュアなバカなので、バカ丸出しです。
そんなところから、ジャージャーは並のバカから「非凡な大バカ」として共感や支持を受けてしまうのです。
一方ではシスの暗黒卿が謀略を張り巡らしています。
シスの陰謀が背景にあるにせよ、
ジャージャーは、そんなバカの中のバカ代表として、「宇宙全体を暗黒の帝国時代に突き落とす」という最悪の大バカ行為に及ぶ訳です。
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今まで「バカ」と記してましたが、「自分の頭で物事の是非を考えられないヒト」と換言してみましょうか。
とすると、多少こじつけじみてきますが、第二次大戦前の日本やドイツの状況と何となく似ているような気がしてきます。
国民の一人一人が帝国思想に染まっていったニッポン
国民の一人一人がナチズムに染まっていったドイツ
そんな思考停止に陥った集団が何をして、どうなったかは歴史が示す通りです。
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ジャージャービンクスをみんなは馬鹿にしてるけど、
実は彼はこんな大事ことを教えてくれているんだよ、と言うことをこの際強調しておきたい。
因みにこんなのを「牽強付会」とも言います。