ジャージャービンクスはスターウォーズ愛の試金石である | モノゴトをオモシロくスルドく見る方法「かふてつの方丈記 」

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昨日、スターウォーズの話を書きましたが、続きで、ふとこんなことを想いました。

 

# ジャージャービンクスは「スターウォーズ愛」の試金石である #

 

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ジャージャービンクスはWikipediaでもこう解説されています。

 

---[Wikipediaより引用]---
『エピソード1/ファントム・メナス』で華々しくデビューを飾った際のアメリカでの不人気はすさまじいものであり、2000年の第20回ラジー賞では最低助演男優賞を受賞し、さらに映画史上もっとも不愉快なキャラクター1位に選ばれた。この不評から『エピソード2/クローンの攻撃』では重要だがほんの数シーン、『エピソード3/シスの復讐』ではたった一瞬のカットでしか登場していない。
---[引用終わり]---

 

ジャージャービンクスは、

 

エピソードⅠで、まず、おバカなキャラクターとして登場し、良くない意味でのアメリカンギャグセンスに基づいたバカな行動を繰り返し、観客をイラつかせ、不快感を与えます。最後はバカのくせにヒーロー然して戦勝会に姿を現し観客の反感を買います。

 

果てはエピソードⅢにて、深く考えもせずにパルパティーン元老院最高議長(後の帝国皇帝)に全権委任動議を出して、宇宙全体を暗黒の帝国時代に突き落としてしまうと言う、全エピソード中最悪の大バカ行為をしでかします。

 

アナキンやパドメやジェダイの騎士達や、敵側の主だったキャラとかがみんな死んだり不幸な目に遭うのに、ジャージャーだけはバカだから平気で生き残ります(多分)。
(存在自体無視されてその後の消息が描かれていないだけかもしれないが、個人的にはピンピンしてると思う)

 

また、見た目がキモチ悪い、喋り方が不快など、嫌われる要素には事欠きません。(喋り方は”下品な黒人風”らしいのですが、一寸センシティブな問題になりかねないので、ソコはあまり突っ込まないこととします)

 

なので、人によっては「スターウォーズ中最凶最悪キャラ」とも言われ、上記Wikiみたいな評価なのが一般的です。

 

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こんなジャージャービンクスを許すことが出来るかどうかで、その人のスターウォーズへの愛の深さが判るんじゃ無いかと…、そう思った次第です。

 

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因みに私はジャージャービンクスを許したいと思っています。

 

何故ならば…

 

ジャージャーは「深く考えもせずに宇宙全体を暗黒の帝国時代に突き落としてしまう」と言う、ある意味大役を担っています。

 

こんな役は普通の人には出来ません。出来るのはバカだけです。しかも並のバカじゃ出来ない。並外れて非凡な大バカでなければなりません。

 

なので、ジャージャーはバカとして描かれる必要があります。


普通、人をバカとして描くと、「愛すべきバカ」になってしまいがちですが、ジャージャーは「並外れた非凡な大バカ」なので愛されてはいけない。だから「嫌われるバカ」「憎まれるバカ」となるのがジャージャーの宿命なのです。

 

ジャージャーはその大役を見事に果たしたと思う。
だから、私は彼を許します。

 

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でも、画面にジャージャーが出てくるとやっぱりムカつく。
グッジョブ!(何が?)


【追記】
制作サイドはジャージャーを「愛すべきバカ」として作った積もりだったとは思う。